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  • スクリーンをカーテンレールに設置するという選択肢
    賃貸でも大画面を諦めない!

    取材・執筆 / 佐藤太郎
    2023年10月23日更新

カーテンレールにスクリーンを設置するという選択肢

手狭な賃貸マンションでもプロジェクターで映画やアニメを楽しみたい。そのためにはプロジェクターの他にスクリーンが必要です。しかし、賃貸マンションは壁や天井に穴を開けられないので、スクリーンをネジやフックを使って設置することは難しいです。妥協して壁投写しても、壁紙の凸凹や壁紙に色がついており、高画質で映像を楽しむことは難しいです。もちろん、突っ張り棒を準備してスクリーンを設置する方法もありますが、それでは生活環境を損ねかねません。そこで賃貸マンションのどこにでもあるカーテンレールを使ってスクリーンを設置してみることにしました。

取り付けは簡単! S字フックを使うだけ

まずは、スクリーン取り付け予定のカーテンレールを確認します。筆者のカーテンレールは2列タイプです。奥側にカーテン、手前側にスクリーンを設置することで、普段の生活ではスクリーンを片付けてカーテンを使い、プロジェクターで映画やアニメを見るときはスクリーンを吊るして使うことができるので生活空間を邪魔することがありません。配置が決まったらカーテンレールについているランナーを確認します。この時に定規で穴の直径を測定してください。ランナーによっては穴のサイズが異なります。筆者宅のランナーは約6.5mm~7mm程度なので、そこに収まるS字フックを用意して穴に収めました。

  • スクリーンの他に用意するものはS字フックだけ! ホームセンターやネット販売に大小さまざまなS字フックがあるので、ランナーの穴の大きさにあったものを用意しましょう。

次にスクリーンを用意します。今回のカーテンレールの使用用途に適合しているのは掛け軸タイプです。スクリーンを選ぶポイントは、吊るした時の安定性と生地の品質です。掛け軸タイプは吊るした時の安定性がないとスクリーンにシワやモアレの原因になりますので、なるべくたわみがなく、スクリーンについている金具数が2個以上のタイプを選びます。

また、近年4Kや8Kに対応したプロジェクターも増えているため、スクリーン生地のきめ細やかさが大事です。残念ながら掛図式のスクリーンは4K/8K対応したものが少なく、メーカーに依頼してお試し生地を依頼するのが良いです。なお、筆者は生地を取り寄せていくつか試した結果、キクチ科学研究所の「WAV-90HDC」を用意しました。こちらは上位モデルにも採用されている生地素材(ホワイトマッドアドバンス)が使われており、解像度が高く色彩豊かな映像美で掛図式スクリーンではコスパが高いです。加えて左右および真ん中の3カ所に金具があるため、安心して吊るすことができました。

  • スクリーンは掛図式を用意しましょう。軽量なモデルが多いのでカーテンレールにセッティングしやすいです。しかし、カーテンレールやS字フックの耐久には限界があるので、取り付け金具が3カ所以上あるモデルが望ましいです。
  • 検証したお部屋は1Kの一人暮らし向けの賃貸アパートで、居間の広さは7畳。契約上、壁や天井に穴を開けることが難しい状況です。しかし、カーテンレールを使うことによって、90インチの大画面スクリーンの設置に成功しました!

スクリーンに投写した映像はやはり格別!

最後に、プロジェクターを調整して、映像を投影してみました。まずは映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』から確認を行いましたが、スクリーンを使うと解像度が高くなり、役者の肌や衣服の質感がよく再現され、滑らかな映像になりました。壁投写では壁表面の凸凹が原因で、思うような高精細な映像が出ませんでした。次にアニメ『SPY×FAMILYスパイファミリー』ではスクリーンを使うと、キャラクターや背景の色のりがよくなり、明るい映像になりました。壁投写では、明るさが全体に散ってしまい暗く、ホワイト系に近い色の場合は壁表面の凸凹が浮き上がってしまい、アニメに集中できませんでした。やはりプロジェクターにはスクリーンが必要なことが分かります。

  • 照明を落としプロジェクターの映像を投映すると、本格的なホームシアターの風格です。
  • 今回使用したプロジェクターはVICTORの「DLA-V9R」。

使い終わったら収納はクルクル手で丸めて、左右についているマジックテープで止めます。キクチ科学研究所「WAV-90HDC」は左右にマジックテープがついているので別途買う必要はありませんが、ない場合はネット販売等で購入が可能です。筆者は三カ月間スクリーンをマジックテープで止めた状態で吊るしておりますが保持力があり落ちてきません。賃貸マンションでもちょっとの工夫でスクリーンを吊るすことができます。賃貸でもプロジェクターの映像を楽しみたい方、スクリーンを吊るせずに困っていた方、ぜひこの機会に挑戦してみてください。

  • 掛図式スクリーンは巻き取って収納できるので、窓やカーテンが使えなくなることはありません。カーテンレールにかけたまま収納するときはマジックテープを使いましょう。

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