デンマークの照明ブランド「Louis Poulsen(ルイスポールセン)」が、直営のフラッグシップストア「ルイスポールセン東京」をオープンしました。主にコントラクト向けだった港区六本木の「ルイスポールセン東京ショールーム」はクローズし、これまでとは異なるBtoC要素を主体としたストアとしての役割も担っています。
4年がかりで見つけた絶好のロケーション
ルイスポールセン東京は、ルイスポールセンとして初めての直営ブランドストア。外苑前のAOYAMA GRAND Hotel(青山ベルコモンズ跡地)やFrancfrancが並ぶ、外苑西通りと国道246が交差する絶好のロケーションにあります。246を通る車も、信号待ちをする人も思わず見上げてしまう1階と2階のフロアは、昼間でも輝いて見え、夜はとくに2階窓際に並ぶ「PHアーティチョーク」が映えます。訊けばこの場所は4年余りかけてようやく探り当てたとのことです。
- JR九州の豪華寝台列車『ななつ星 in 九州』にも使われている「PHアーティチョーク」が交差点からよく見える造り
圧巻は2階に並ぶPHランプシリーズ
主に2階に定番の製品が並びます。商談スペースも兼ねた居室をイメージできる設えがなされており、「照明インテリアコーディネート」を一般客に向けて行えるほか、パーテーションで仕切られた器具単体の性能を探るエリアも。空間における照明器具を体感できるのが、従来のショールームとのいちばんの違いです。
- 一般の居室をイメージできる「照明インテリアコーディネート」スペース
- パーテーションで仕切られたランプ単体の性能をみるエリアも
- 壮観なのは、ズラリと並んだ「PHランプ」
- PHランプの設計図版を見ると、ポール・ヘニングセンは当初からこれだけのラインナップでマッピングしていたことが分かります
1階は新作や期間限定、東京ストアとオンラインストア限定商品など旬の製品が並びます。
- 2023年、オリジナルデザインを現代的に仕様変更して復刻リリースされた、ヴィルヘルム・ラウリッツェンによる金銀の「VL56ペンダント」がセンターに置かれた1階
- 棚にはアルネ・ヤコブセンによる「AJランプ」の新色群が。2023年秋にウォーム・サンド、ソフト・イエロー、ダスティ・ブルー、ウォーム・グレー、エレクトリック・オレンジの5色が追加されました
- 左にあるのがパンテラポータブルの新サイズ「パンテラ250ポータブル」
- ブラケット照明を展示する一角
伝統を継ぐ独自のブランディングを維持
ルイスポールセンは、イタリアの照明ブランド「FLOS(フロス)」などとともに、インテリアデザイン分野で世界最大のグループ「The Design Holdings」に属しています。一時は2つの照明ブランドを融合・再編しようという動きもあったようですが、最終的にはそれぞれのよさを生かすべく独自のブランディングをすることになったそう。新作も順調にリリースされ、両ブランドの製品を常々愛おしく感じていたユーザーとしては、とりあえず一安心です。
- 基本はBtoCのショップだが、片隅にはコントラクトやアウトドア向け製品の展示も
店舗情報
- 「ルイスポールセン東京」
住所:東京都港区北青山3-2-2 AYビル1F・2F
TEL:03-5413-6166
営業時間 11:00-19:00
定休日:不定休
東京メトロ銀座線『外苑前駅』より徒歩3分