CONTENTS
・自宅で大画面を楽しむなら超短焦点プロジェクターはいかが?
・Aladdin X「Aladdin Marca」
・VIEWSONIC「X2000B-4K」
・XGIMI「AURA」
・エプソン「EH-LS650」
・NOMVDIC「P2000UST-RGB」
・AWOL VISION「LTV-3500」
・SPEC
自宅で大画面を楽しむなら超短焦点プロジェクターはいかが?
大きなテレビがほしいですか? それなら実現したいことの本質は「自宅で、超大画面で、コンテンツを楽しみたい!」であって、大きなテレビはその手段のひとつに過ぎません。もうひとつの選択肢として、ぜひ「超短焦点プロジェクター」も検討してみませんか?
「超短焦点」とは「レンズから壁面までの距離が超短くても焦点の合った綺麗な映像を映し出せる」ということ。つまり超短焦点プロジェクターなら、壁のすぐ手前に置いて、そこから100インチ級の特大映像を映し出せます。いま、テレビの置き場所があれば、多くの場合そこにそのまま置けるサイズです。大きな白い壁さえあれば簡単に投写ができますし、専用のスクリーンを使えば高画質を狙うこともできます。
テレビに対しての強みは、ズバリ価格です。超大画面になるほどコストパフォーマンスが高く、75インチくらいならテレビの方が価格面で優位になるケースもありますが、85インチ以上ではすっかり立場は逆転! 100インチ超となれば、そもそも選択肢となるテレビがほとんどありません。超大画面の現実解として「超短焦点プロジェクター」は注目すべき存在です。
状況もそれを後押しします。技術面ではプロジェクターのキーデバイスである「光源」の進化に注目しましょう。部屋を真っ暗にしなくても、十分に明るい映像を映し出せるようになりました。また。明るく色鮮やかな映像が楽しめる、レーザー光源を採用したプロジェクターも増加しています。ランプ光源よりも寿命が長く、テレビ代わりに普段使いできるという意味でもメリットが大きいです。テレビチューナーは不要というユーザーが増えてきたことも追い風になります。いまどきのプロジェクターは、Wi-FiやAndroid TV OSを搭載していて、本体だけで動画配信サービスを楽しめる製品も少なくありません。もちろん、別売でAmazon Fire TV StickやTVチューナーなどを組み合わせることもできます。
- 「超短焦点プロジェクター」は、通常のプロジェクターの比べて投写距離が短いプロジェクターです。壁から50cm以内の距離で100インチ以上の投写が可能になることも。投写面の近くに設置できるため、狭いお部屋でも大画面が楽しむことができます。4K解像度を実現するアイテムもあります。また近年は、明るく鮮やかな映像が楽しめる、レーザー光源を採用したプロジェクターも増加しています。ランプ光源よりも寿命が長く、テレビ代わりに普段使いするメリットも大きいです。
- リビングでの日常使いなら、画質・音質に加えて操作性やインテリア性といった使い心地も重要。評論家の高橋敦氏にレポートしていただきます。
ということで今回は、超短焦点プロジェクターから注目6製品をピックアップ。置きやすさや使い心地が強みの製品から画質ガチ勢向けの製品まで、テスト結果と共に紹介していきます。
画質と音質は音元出版の視聴室を暗室にして、映像モードと音声モードは最適と思われるものを適宜選択し、プロジェクターの「上限性能」を探るかたちで検証しました。まず、YouTubeにて、超美麗風景&超高画質収録の「Uzbekistan 8K HDR 60p」で総合的な印象の把握と細部チェック。そして映画はUltra HDブルーレイ「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」で、色鮮やかなCGの表現やサラウンド再生に注目。YOASOBI「アイドル」ライブでは、明るさ表現に関わるレーザー演出のキレや、会場のサウンドをいかに再現できるかを確認しました。ドラマ「VIVANT」では、テレビ的な普段使いを想定して、Netflix配信をリビングを想定して、やや明るめの照明環境で視聴。日本人の肌の雰囲気、台詞の明瞭度を特にチェックしました。
- 10万円台から80万円近いモデルまで、さまざまな価格帯の超短焦点プロジェクター6機種をテストしました。音元出版の視聴室で、超短焦点プロジェクターに最適化されたスクリーンに投影して性能をチェックしました。
- レファレンスとして使用したスクリーンはキクチ科学研究所の超短焦点プロジェクター用の「Stylist SPB-UT(SPB-120HDUT)」。照明の影響を受けにくい、耐外光スクリーンです。
- 4K Ultra HDブルーレイの再生機には、パナソニック「DP-UB9000」を使用しました。
基本的にはやはり高額アイテムの方が、画質や音質の基礎体力には優れる印象でした。しかし製品ごとの画作りの違いも大きく、ユーザーの好みやコンテンツとの相性次第での逆転もあり得そう。そして設置性や使い心地、外観の差はさらに大きい!そちらの要素重視で選ぶのもライフスタイルアイテムとしてはぜんぜんありです。
では各製品のレポートです。目次に各製品の個性を端的に表すキャッチコピーも添えておくので、気になった製品からチェックしていってください。あなたのセンスやおうちの環境にフィットしてくれそうな超短焦点プロジェクターはどれでしょう?
Aladdin X「Aladdin Marca」〜お迎え初日からなじみまくるフレンドリーさ〜
- Aladdin X
「Aladdin Marca」
¥149,800(税込)
Aladdin X「Aladdin Marca」は、照明一体型プロジェクターの代名詞的ブランドから登場した、新しい超短焦点プロジェクターです。シーリングソケットの場所に設置箇所を左右されないという意味では、設置の自由度はこちらの方が上かもしれません。光源はLEDとレーザーのハイブリッドで1000ANSIルーメンを実現しています。サイズは今回紹介の中で最小クラス。オートフォーカスも自動台形補正機能も搭載していて、設置時設定の自動化も今回紹介の中でいちばん進んでいる、とても賢いアイテムです。そしてAladdinといえば独自OS「Aladdin OS」とそこにインストールされた様々な独自アプリ&コンテンツ。使い心地へのこだわりっぷりは特に際立ちます。たとえばリモコンで音量ボタンを押すと、ポンと軽やかな効果音、そして同じく軽やかな映像効果と共に、画面上に音量バーを表示。そういったレスポンスによって、操作感に絶妙な確かさと心地よさ、楽しさが生み出されています。設置性も使い心地も超フレンドリー。やたら人懐っこい猫のごとく、お迎え初日からおうちになじみまくってくれそうです。
- Aladdin Marcaのキャッチコピーは…「お迎え初日からなじみまくるフレンドリーさ」
画質は、解像度が4KではなくフルHDで明るさも控えめなこともあり「超美麗」とはいえません。ですが、その自然でありつつやや濃いめで温かみのある色調、ファブリック材を使った本体外観とも通じる柔らかな表現は、超高画質よりも見やすさ疲れなさを求める方にはフィットしそうです。映像傾向もフレンドリー!
ただしこの製品、同社開発の大ヒット落ちゲー「スイカゲーム」がプリインストールされているのが怖いところ。何となくプレイし始めて気付いたら3時間経過!?なんてこともあり得るので気をつけてください。
- ファブリック素材を使用した、ナチュラルで柔らかな印象のデザイン。大きさもコンパクトでどんなインテリアにもマッチします。
- OSは独自のAladdin OSを使用。YouTube、Amazon Prime Video、 Netflix、U-NEXTといった人気動画配信コンテンツや、スイカゲームのようなゲームアプリまで多数のアプリがプリインストールされています。
- 100インチ投写時の壁から本体の距離は約24cm(実測値)
- Aladdin Marcaの背面端子部。HDMI入力は2系統を備え、うち1つはeARCに対応します。
- Aladdin Marcaの画質/音質傾向
VIEWSONIC「X2000B-4K」〜高嶺の花じゃない!素直な画調のU30万円4K〜
- VIEWSONIC
「X2000B-4K」
¥292,000(税込)
VIEWSONIC「X2000B-4K」は、何はともあれ30万円未満で4K解像度!が最大のインパクトです。光源はレーザーで、明るさは2000ANSIルーメン。「フレーム補間技術」も搭載しており、なめらかな動画再生をアピールしています。(4K60Hzもサポート)。設置面積はAladdin Marcaより少しだけ大きいですが、薄さでは優っており、実物を見比べてのサイズ感はほぼ互角です。その上での4Kモデルですから、もうこの時点で十分に魅力的。システムインターフェースの使い勝手等に特に主張はなく、操作性については同社スマホアプリの利用がプッシュされています。
- X2000B-4Kのキャッチコピーは…「高嶺の花じゃない!素直な画調のU30万円4K」
画質は映像モード「映画」を中心にチェック。これぞ4Kの精細感!HDRのコントラスト!……みたいな派手さを出すタイプではなく、堅実で良バランスな画調という印象です。YOASOBIのライブのようにバキバキにキマった映像よりは、ウズベキスタンの自然の風景を描き出す方が得意かもしれません。しかしフルHDと4Kの情報量の差は100インチ級の画面サイズとなればやはり絶大。やっぱり4Kじゃなきゃ!という理由でこのモデルを選ぶのはありでしょう。スピーカーは、低音をボンボン出しすぎないことで音色のクリアさや空間全体のスッキリ感を確保した、こちらも堅実な音作り。音質モード「音楽」でのベースラインの明瞭度には特に感心させられました。
なおデフォルトの映像モードそのままだと暗部階調が少し潰れがちでしたが、比べて明部には少し余裕が。そこで全体の明るさ設定を明部が破綻しない範囲で少し高めにして暗部を持ち上げると、暗部階調を改善できました。そんな使いこなしにも応えてくれる、しっかりとした地力を備えたモデルです。
- 横幅約45cm×奥行き約33cmとコンパクトサイズで、30万円を切る価格ながら4Kに対応したプロジェクター。また、独自のCinema SuperColor+ テクノロジーによる鮮やかでリアルな色彩表現もこのプロジェクターの特長です。
- X2000B-4Kのホーム画面。専用リモコンは同梱されていますが、VIEWSONIC vCastSenderアプリをスマートフォンなどにダウンロードし、プロジェクターとペアリングをすると、画面をデバイスにミラーリングできより直感的な操作が可能になります。
- 100インチ相当で投写時、壁から本体の距離は約23.4cm(実測値)
- X2000B-4Kの背面端子部。HDMI入力は2系統を備え、うち1つはARCに対応します。
- X2000B-4Kの画質/音質傾向
XGIMI「AURA」〜お部屋に溶け込むクールビューティー〜
- XGIMI
「AURA」
¥OPEN(直販サイト価格¥329,890/税込)
XGIMI「AURA」は、先ほどご紹介したAladdin MarcaやX2000B-4Kと比べると大柄に思うかもしれませんが、むしろこちらが超短焦点プロジェクターとして標準的なサイズ感です。それでも、一般的な奥行45cmのテレビボードへの設置に支障はありませんから、そこは安心してください。天板のアーチ形状など個性もある外観デザインですが、存在感を強烈に主張するタイプではないのもポイント。インテリア観点からの設置性、部屋への馴染み具合も悪くなさそうです。システムにはAndroid TVを採用し、操作インターフェースも一般的。大型テレビのスマート機能ともだいたい同じ使い勝手ですから、使いにくく感じる方は少ないかと思います。
- AURAのキャッチコピーは…「お部屋に溶け込むクールビューティー」
さて、このサイズ感でコスト的な余裕もあるこのクラスからは、投写デバイスは0.47インチ型にまで大型になり、光源がレーザーであることもあいまって明るさもアップ。そのスペック値は2400ANSIルーメン。60Hzモーション補正技術による、なめらかな動画再生もアピールポイントです。となればワンランク上の画質が期待されますが、その期待は裏切られません。全体に明るめになることで暗部階調の余裕が生まれていますし、その明るさを土台とした上で、自然の太陽光にせよライブ演出のレーザーにせよ、眩しさの表現にも不足はありません。デフォルト設定ではクール系の色表現が得意。たとえばウズベキスタンでは、地下鉄の場面での青と人工の明るさのひんやりとした感じを抜群に際立たせてくれます。音の表現も空間の見晴らしや効果音の移動感が映えるスッキリ系。サウンドもクールです。
- 光源にレーザーを採用した4K対応プロジェクター。XGIMI独自のモーション補正技術「MEMC」によって、動きの激しい映像でも滑らかに投映できるのも特長です。
- 100インチ相当での投写時、壁から本体の距離は約20.9cm(実測値)
- AURAの背面端子部。HDMI入力は3系統を備え、うち1つはARCに対応します。
- AURAの画質/音質傾向
エプソン「EH-LS650」〜じんわり綺麗なナチュラルビューティー〜
- エプソン
「EH-LS650」
¥OPEN(直販サイト価格¥330,000/税込)
エプソン「EH-LS650」は、プロジェクターってこんな感じだよね?という素直なフォルム。主張のあるデザインが多い超短焦点プロジェクターの中では、コロンとしたこのフォルムが逆に可愛らしく見えてきます。光源は長寿命のレーザー。明るさは3600ルーメンと、このジャンルでは最高クラス。テレビ代わりに使うのに、最適なスペックを誇ります。ホーム画面等のインターフェースはAndroid TVとしてスタンダードなので操作感も素直。強いて癖を挙げるならフォーカス調整が本体手動ダイヤルなことですが、かといって使いにくいわけではありません。技術面では、全白(白100%)とカラー(カラー光束:Color Light Output)の明るさが同じで自然な色合いに特長のある「3LCD方式」の採用と、スピーカー周りが「sound by YAMAHA」であることが特徴的。そのほか独自の4Kエンハンスメント技術も搭載。プロジェクター分野でトップクラスのシェアを誇る国内メーカーのエプソンですが、海外勢はDLP方式+SOUND BY harman/kardonが主流ですから、技術的には個性派といえるかもしれません。
- EH-LS650のキャッチコピーは…「じんわり綺麗なナチュラルビューティー」
映像傾向としては、どんなコンテンツを映し出しても常にナチュラルな印象に仕上げてくれるのがポイント。解像感やコントラストも確保しつつ、それを過度には強調しません。映像を目にした瞬間に「キレイ!」と驚愕させれるのではなく、しばし味わってから「綺麗……」と嘆息させられる。そんな美しさです。ウズベキスタンの自然映像との相性は特によし。テレビドラマにおいても、日本人の肌感や最近のテレビドラマっぽい適度なクールさの表現などに強みを感じられました。映像モードもどれも実に真っ当でどれを選んでも破綻なし。音声周りの各種設定には効果がかなり強めな項目もあるので、こちらは好みやコンテンツに合わせて入念に選択した方がよいでしょう。
- 投写方式は3枚の液晶パネルを使って映像を再現する3LCD方式を採用しています。パネルサイズは0.62型(16:9)。明るく鮮やか、かつ目に優しい映像はエプソンならでは。自然な色あい、たとえば肌色の表現などは特筆です。
- YAMAHA製2.1ch(5Wトゥイーター×2、10Wウーファー×1)のスピーカーを搭載。
- 100インチ相当での投写時、壁から本体の距離は約27.2cm(実測値)
- EH-LS650の背面端子部。HDMI入力は2系統を備え、うち1つはeARCに対応します。
- EH-LS650の画質/音質傾向
NOMVDIC「P2000UST-RGB」〜派手!だけど細やか!オタクに優しいギャルなのか?〜
- NOMVDIC
「P2000UST-RGB」
¥379,000(税込)
NOMVDIC「P2000UST-RGB」は、サイズ的に最大クラスであるうえに、劇場をイメージしたというデザインの主張も最強クラス。こうなったらもう、「ここに!プロジェクターが!あります!ドーン!」といったように、その存在感もお部屋におけるエンタメとして楽しんでしまいましょう。画面インターフェースも、本体外観に合わせてか、ゲームコンソールっぽい雰囲気とシンプルな構成にまとめられています。一般的なAndroid TVの環境とは異なる見た目や操作性ですので、最初は戸惑うかもしれませんが、リモコンの方向キー中央ボタンが三角形だったり、細かなところまで主張があってユニークです。
- P2000UST-RGBのキャッチコピーは…「派手!だけど細やか!」
映像表現にもしっかりとした主張があります。それもそのはず、本機はR(赤)G(緑)B(青)それぞれの光源を持つトリプルレーザーを採用しており、広い色域に特長があり、最先端のスペックを誇ります。パキッとクリア。一目でキレイ!と唸らされる、明快な高画質です。ライブのレーザー演出の眩さも動きのキレも、大会場を埋め尽くす観客などの解像感も、すべて文句なし。その気持ちよい派手さがある上に、繊細な表現にも隙がありません。ウズベキスタンの風景では、色表現の精度と明るさの余裕で、同じく赤みを帯びた太陽光の朝陽と夕陽でのニュアンスの違い、地下鉄の場面での人口光のクールさなどを、的確に描き分けてくれました。白壁が太陽光で輝く場面での、目を閉じるほどではない絶妙な眩しさ、その眩しさの中でも潰れない壁面のディテールなど、明部での解像感と階調感は特に見事。第一印象は派手!だけど、じっくり見れば細部まで行き届いた画作り。ギャルと話してみたらすごく優しくて細やかな女の子だった的な意外性のあるモデルです。
- 光源はRGBトリプルレーザーを採用。映像技術「ALPD4.0」と合わせることでBT.2020を100%カバーし、鮮やかで高解像度の4K映像を実現しました。
- 100インチ相当での投写時、壁から本体の距離は約17.5cm(実測値)。今回視聴した6モデルの中では最も短い投写距離です。
- P2000UST-RGBの背面端子部。HDMI入力は3系統を備え、うち1つはeARCに対応します。
- P2000UST-RGBの画質/音質傾向
AWOL VISION「LTV-3500」〜ゴージャスな映像とはこういうことだ!〜
- AWOL VISION
「LTV-3500」
¥792,000(税込)
AWOL VISION「LTV-3500」は、かなりの存在感を発揮しそうなサイズ。「このモデルを内蔵一体化できるキャビネット」なんて純正オプションも用意されていますが、それは今回の主旨から外れてしまうので参考までに。一体化といえばこの製品、自身ではスマート機能を持たず、「スマートスティックを内蔵するためのスペースを用意」という形を採用しています。そこにAmazon Fire TV Stick等を仕込むことで配信コンテンツの視聴に対応する仕組みです。本体とスティックでリモコンの使い分けが必要になるのは面倒ですが、最新スティックの操作性や性能のおかげでむしろ使いやすく感じられるかも?
- LTV-3500のキャッチコピーは…「ゴージャスな映像とはこういうことだ!」
さて今回ピックアップした中で突出した価格のLTV-3500ですが、それに見合ってスペックにも突出した点があります。明るさ3500ルーメン、トリプルレーザー光源の採用、そしてスピーカーシステムのドルビーアトモス対応です。その効果は実際に体感でき、特に映像面では、おおよそあらゆる要素が紹介製品の中でトップレベル。暗部および明部の階調描写や情報量における優位は特に明確です。たとえばウズベキスタンでの彫金の場面。鋭く眩い反射と鈍く柔らかな反射が入り混じる上に金属の質感と彫刻の細やかさの描写も求められる難易度の高い映像ですが、本機で見るその場面の美しさは本当に見事なものでした。「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」では100インチの大画面に負けない広さと奥行のサウンドステージを創出。ドルビーアトモスの立体音響効果もバッチリです。
- LTV-3500のホーム画面。同梱はされていませんがAmazon Fire TV Stickの使用が推奨されており、本体背面にある蓋を外すと4K Fire TV Stick専用の端子がついた収納ポケットあります。
- 100インチ相当での投写時、壁から本体の距離は約25cm(実測値)
- LTV-3500の背面端子部。HDMI入力は2系統を備え、うち1つはeARCに対応します。
- LTV-3500の画質/音質傾向
超短焦点プロジェクター×耐外光スクリーンをリビングに! テレビ代わりの多目的シアター
プロの評論家が解説! いますぐ無料でできる、YouTubeで画質チェックする方法とは?
SPEC
ALADDIN X「Aladdin Marca」
●価格:¥149,800(税込) ●方式:DLP ●光源:LED+レーザー ●投写デバイス:0.33型DMD ●表示解像度:1920×1080 ●明るさ(ANSI):1000ルーメン ●投写距離/100インチ:24cm ●騒音:32dB ●消費電力:180W ●スピーカー:Harman Kardon(8Wトゥイーター×2、15Wウーファー×1) ●入力端子:HDMI入力×2(eARC対応×1)、光デジタル音声出力×1、ステレオミニ出力×1、USB-A入力×2、LAN×1 ●OS:Aladdin OS/内蔵 ●外形寸法:427W×119H×263Dmm ●質量:5.31kg
VIEWSONIC「X2000B-4K」
●価格:¥292,000(税込) ●方式:レーザー ●光源:レーザー ●投写デバイス:0.47型DMD ●表示解像度:3840×2160 ●明るさ(ANSI):2000ルーメン ●投写距離/100インチ:約23.4cm ●騒音:32dB ●消費電力:255W ●スピーカー:25W Harman Kardon Cube(10Wトゥイーター、15Wトゥイーター×2)×2 ●入力端子:HDMI入力×2(ARC対応×1)、ステレオミニ入力×1、ステレオミニ出力×1、USB-A×2、LAN×1 ●外形寸法:451W×100H×332Dmm ●質量:6.8kg
XGIMI「AURA」
●価格:¥OPEN(直販サイト価格¥329,890/税込) ●方式:DLP ●光源:レーザー ●投写デバイス:0.47型DMD ●表示解像度:3840×2160 ●明るさ(ANSI):2400ルーメン ●投写距離/100インチ:20.9cm ●騒音:32dB ●消費電力:350W ●スピーカー:Harman Kardon(15Wトゥイーター×2、15Wウーファー×2) ●入力端子:HDMI入力×3(ARC対応×1)、光デジタル音声出力×1、ステレオミニ出力×1、USB-A×2、LAN×1 ●OS:Android TV 10.0/内蔵 ●外形寸法:606W×139.5H×401Dmm ●質量:11.1kg
エプソン「EH-LS650」
●価格:¥OPEN(直販サイト価格¥330,000/税込) ●方式:3LCD(透過型液晶) ●光源:レーザー ●投写デバイス:0.62型ワイドポリシリコンTFT ●表示解像度:3840×2160 ●明るさ(ANSI):3,600ルーメン ●投写距離/100インチ:27.2cm ●騒音:23dB~36dB ●消費電力:278W ●スピーカー:ヤマハ(5Wトゥイーター×2、10Wウーファー×1) ●入力端子:HDMI入力×2(eARC対応×1)、光デジタル音声出力×1、USB-A×3(メディアストリーミング端末給電専用×1)、LAN×1 ●OS:Android TV/内蔵 ●外形寸法:467W×133H×400Dmm ●質量:約7.4kg
NOMVDIC「P2000UST-RGB」
●価格:¥389,000(税込) ●方式:DLP ●光源:レーザー(RGB) ●投写デバイス:0.47型DMD ●表示解像度:3840×2160 ●明るさ(ANSI):2500ルーメン ●投写距離/100インチ:17.5cm ●騒音:非公開 ●消費電力:301W ●スピーカー:Harman Kardon Cube25W×2 ●入力端子:HDMI入力×3(eARC対応×1)、光デジタル音声出力×1、ステレオミニ出力×1、USB-A×2、LAN×1 ●OS:Android OS/同梱 ●外形寸法:604W×153H×426Dmm ●質量:10.6kg
AWOL VISION「LTV-3500」
●価格:¥792,000(税込) ●方式:DLP ●光源:レーザー(RGB) ●投写デバイス:0.47型DMD ●表示解像度:3840×2160 ●明るさ(ANSI):3500ルーメン ●投写距離/100インチ:約25cm ●騒音:30dB ●消費電力:320W ●スピーカー:36W(メーカー非公開) ●入力端子:HDMI入力×2(eARC対応×1)、光デジタル音声出力×1、ステレオミニ出力×1、USB-A×2、LAN×1、TV Stick入力×1 ●OS:Android OS/推奨 ●外形寸法:599W×145H×353Dmm ●質量:11.8Kg