ホームシアターのプロが、映画館のある家づくりに役立つ知識・ノウハウをお届けしていく連載企画。
後悔しないホームシアターづくりのために、ぜひお役立てください!
映画ファン向けのテレビの選び方は?
「映像上下の”黒帯”をまず見て!」
テレビには液晶方式と有機EL方式があり、前者は明るさに勝り後者は暗部の表現に優れます。デジタルシューティングの現代でも映画には暗部を重視した画づくりが受け継がれています。
映像の上下の黒帯が明るくならず、黒がしっかり沈み、暗部に秘められた情報がノイズに邪魔されず自然に見えることが欠かせません。主要なHDR方式に対応し、ソフトのガンマ設定(明るさの変化の特性)が正確に表現できることも条件のひとつです。
前回のQ&A>>>「テレビとプロジェクターはどっちがいい?」
このギモンに回答してくれた専門家
大橋伸太郎 氏
VGP審査委員長
オーディオ・ビジュアル評論家
本誌の前身となる雑誌「AV REVIEW」と「ホームシアターファイル」の元・編集長を務めた後、評論家として独立。音楽、文学など、コンテンツについて広範な知識をベースにした批評に注目が集まる。