小上がり和室が大画面に早変わり
H邸のホームシアターは小上がり和室のある一室につくられました。フローリングと和室を区切るようにスクリーンが降ろされ、格子の前に配置されたウォールナットのスピーカーは落ち着いた空間によく馴染みます。Hさんご夫婦は二人とも映画がお好きで、これまでもリビングでテレビシアターを楽しんでおり、映画館のような空間をつくりたいという思いは昔からあったそうです。
リフォームを機に念願のホームシアターづくり
お子さんの独立を機に、使わなくなったお部屋のリフォームを決意。当初は寝室にすることを計画していました。打ち合わせの途中、旦那さんがホームシアターへの思いをポツリと漏らしたところ、ハウメーカーからいくつかのインストールショップを紹介され、ホームシアターづくりに舵を切ることとなりました。お仕事の都合で福島県で過ごすことが多いというHさんご夫婦がインストールを依頼したのは、のだや郡山本店の湯川裕久氏。ハウスメーカーと綿密な打ち合わせをしながら機器をレイアウトしていきました。
最初の設計では難しかった100インチは、天井のふかし位置を調整し、投写距離を伸ばすことで可能にしました。エプソンの4Kプロジェクター「EH-TW7100」と組み合わせ、明るく色あざやかな高画質が楽しめる大画面が実現しました。
- フローリングと和室の間の天井をふかしてスクリーンを設置。格子は初めの設計では片側だけの設置でしたが、シンメトリーにするために両側に設置。100インチスクリーンがぴったり収まるように、横幅の寸法も調整しています。
和室の段差を活かしてサラウンドを構築
サラウンドはKEFで統一された5.1.4ch。注目すべきは、センタースピーカーの設置方法です。湯川氏は、小上がり和室の段差を掘り込んで設置しました。段差が、和室に上がる際の邪魔にならず、かつセンタースピーカーがギリギリ収まる高さになるよう細かな調整がされています。「映画館と遜色ない没入感で驚きました!」と、完成したホームシアターにHさんご夫婦も大満足の様子。
時々、お子さんご夫婦がお孫さんを連れて遊びに来ることもあるそうです。「孫がうちのホームシアターでディズニー映画を見て、すごく喜んでくれました」と、目を細めて語るご夫婦の姿が印象的でした。
- 視聴位置後方の様子。フロントハイトおよびトップミドルスピーカーにはKEFの埋め込みモデル「Ci160.2CR」を選択。リアスピーカーは入り口の開閉に邪魔にならないようあえて床置きではなく、同社の「Ci160.2CS」が壁に埋め込まれています。
- 写真左/ AVアンプはデノンの「AVR-X3800H」。レコーダーとともにクローゼットの中に収納しました。スライド式扉の開閉がフロントスピーカーにぶつからないよう調整されています。
写真右/クローゼットを閉じてもリモコンの信号が機器に届くように、湯川氏はサブウーファーの上に受光器を設置しました。
写真/広井一成
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H邸ホームシアター概要
ROOM DATA
●住宅形態:戸建/リフォーム ●ホームシアターの広さ:約12畳 ●画面サイズ:100インチ ●サラウンド:5.1.4ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング ほか
SYSTEM LIST
●プロジェクター:エプソン EH-TW7100 ●スクリーン:キクチ SES-100HDSG / W ●ブルーレイレコーダー:パナソニック DMR-4W102 ●AV アンプ:デノン AVR-X3800H ●フロントスピーカー:KEF Q750 ●センタースピーカー:KEF Q250C ●リアスピーカー:KEF Ci160.2CS ●フロントハイトスピーカー:KEF Ci160.2CR ●トップミドルスピーカー:KEF Ci160.2CR ●サブウーファー:KEF Kube 10b
INSTALL SHOP
のだや郡山本店
〒963-8871
福島県郡山市本町1-3-8
TEL:024-932-0254
営業時間:10:00 – 19:00
定休日:火曜日、第2・第4水曜日
http://www.audio-nodaya.com/