8畳の空間に溶け込む100インチシアター
手すりが見えるこの空間は2階の踊り場にある「セカンドリビング」です。リビングを二つつくったのは、住宅展示場で見たフリースペースがきっかけ。来客も招く1階のリビングのほかに、家族の個室が集まる2階にプロジェクターで映像を楽しめる空間がほしいと、中村さんは考えたのだそうです。
そんな中村さんご一家の夢を叶えたのはウイニングの松尾祐司氏です。広さが8畳ほどあることを確認すると、「100インチが入ります。来客も驚くホームシアターをつくりましょう」と、空間に溶け込む7.1chのインビジブルシアターを提案したといいます。
- 家の中央にある階段を上ると現れるセカンドリビング。家族の個室に入る前のスペースを2つ目のリビングとして活用しています。
- 中村邸のセカンドリビングは当初6畳程度と、ホームシアターを導入するにはやや制約のある空間でした。計画当初はソファがあるところに扉を用意する案もありましたが、扉をなくしたことでプロジェクターの投写距離を延ばすことに成功。結果として、100インチの大画面を導入することができました。スクリーンは天井を掘り込んで設置。使わない時はその存在が目立たないようにしています。間取りを工夫すれば迫力の大画面を導入できることを示すグッド・アイデアです。
- 機器類やソフトは、ソファ横にある造作ラックに収めました。また、扉を閉めたままでもリモコン操作できるように、受光部をラック外に設けています。
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設置だけでなくサラウンドにもこだわる
プロジェクターにはリビングに最適な輝度を持つエプソンの「EH–TW6700」を選択。埋め込みスピーカーには、音質に定評のあるDALI「PHANTOM E50」を採用し、美しいだけでなくサラウンドの迫力もしっかりと演出しました。
「最初は壁に投写するくらいのイメージでしたが、こだわって正解でした。完成してから毎日使っています」と、中村さん。そして映画を再生すれば家族が集まってくることも。仲よしファミリーの憩いの場になったセカンドリビングは、今日も家族の笑顔を引き立すツールとして大活躍しているでしょう。
- 大画面を実現するプロジェクターには、輝度が高く発色もよいエプソンの「EH-TW6700」を選び、天吊り設置しています。天井をプロジェクターの天吊り金具の分だけ掘り込んで、圧迫感を軽減させています。EH-TW6700の場合、100インチに必要な距離は約2.95m。8畳あれば余裕で100インチを設置できたことがわかります。
- 家族がよく通る場所でもあるので、スピーカー7ch分はすべて埋め込みタイプを選びました。また、サブウーファーのサイズを採寸して、その分だけ間取りを調整し、スクリーンの右下にうまく隠れるようにしました。
- インストールを手がけたホームシアター滋賀ウイニングの松尾祐司氏。
写真/大野博
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中村邸ホームシアター概要
ROOM DATA
●住宅形態:戸建/新築 ●家族構成:夫婦+子ども4人+孫1人 ●ホームシアターの広さ:約8畳 ●画面サイズ:100インチ ●サラウンド:7.1ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング ほか
SYSTEM LIST
●プロジェクター:エプソン EH-TW6700 ●スクリーン:オーエス SEC-100HM-R2 ●ブルーレイレコーダー:東芝 DBR-Z610 ●AVアンプ:デノン AVR-X1300W ●フロントスピーカー:DALI PHANTOM E50 ●センタースピーカー:DALI PHANTOM E50 ●サラウンドスピーカー:DALI PHATOM E50 ●サラウンドバックスピーカー:DALI PHANTOM E50 ●サブウーファー:KEF C4
※上記システムは2017年取材当時のもののため、一部生産完了になっている機器もあります。
INSTALL SHOP
ホームシアター滋賀 ウイニング
〒525-0066 滋賀県草津市矢橋町18-18
TEL:077-565-3867
定休日: 水曜日
http://www.winning-jp.com/home/