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レビュー

  • ANKER/BENQ/VIVITEK 個性派プロジェクター大集合!
    Part1 モバイルモデル
    どこにでも置けて大画面が身近に!

    VGP 取材・執筆 / 折原一也
    2019年11月20日更新

    • VGP審査員
      折原一也

映像の”明るさ”も重視したいモバイルモデル

特集「個性派プロジェクター大集合!」では、初めてプロジェクターを触るユーザーでも使いやすく、手軽に大画面を楽しめるオリジナリティ豊かな個性派モデルを紹介していきます。Part1「モバイルモデル」では、約5万円以上の価格帯をメインに、お薦めの3モデルを取り上げていきます。
プロジェクターをネットなどで探すと、コンパクトサイズで1万円を切るモデルも多数ありますが、今回紹介するモデルとの大きな違いは、プロジェクターの”明るさ”です。ルーメンなどの数字が大きく違わなくても、実際に投写してみると明るさの差は歴然です。モバイルモデルといっても十分な明るさを実現できているプロジェクターをぜひ使用していただきたいです。

  • モバイルモデルは手に届きやすい価格帯のプロジェクターが多いですが、機能性や設置の自由度、そして映像を表示する際に満足のいく明るさを求めるなら、5万円以上のモデルがバランスが良くお薦めです。

ANKER「Anker Nebula Mars Ⅱ」~すぐに動画配信サービスが楽しめる!

  • ANKER
    Anker Nebula Mars II
    ¥64,630(税抜)

国内でもモバイルプロジェクターのラインアップを拡げているアンカーの「Anker Nebula Mars II」は、コンパクトなだけでなく、本体に取っ手が付いていて持ち運びやすいモデルで筆者もお気に入り。映像を映し出したい壁などにプロジェクターを向けると、自動で台形補正、そしてピントも合わせてくれるため、簡単で使いやすさが抜群です。

  • 自動台形補正(オートキーストーン)も便利ですし、ユーザー自身でも細かく調整することもできます。オートフォーカス機能は精度が高いため、オンにしておいた方がいいでしょう。「色温度」は寒色/暖色/カスタムでモードを切り替えられます。

Android 7.1のOSを搭載しており、最初からYouTubeやNetflixなどのストリーミング動画配信サービスのアプリが入っているため、プロジェクター本体だけで映画やドラマを楽しめるのも大きな特長です。Wi-Fiでは、AirPlayやMiracastに対応。リモコンも付いていますが、専用コントロールアプリを使ってみるとさらに便利です。

  • 本モデルは、OS「Android 7.1」が搭載されており、使い始めからYouTubeやNetflix、さらにAmazonプライムビデオ、DAZN、huluなど、ストリーミング動画配信サービスのアプリがプリインストールされています。

クオリティチェック~明るくクリアで精細感が高い

映像は、モバイルモデルとは思えないほど明るく、クリアな映像。100インチクラスで映像を投写しても、その印象は変わりません。映画作品を視聴してみると、黒の締まりもまずまずで、『スパイダーマン:ホームカミング』では、くっきりとした少し硬質感のある映像で精細感があるように感じられます。サウンドは、中域にしっかりとした厚みがあり、低域もパワフルな印象です。

BENQ「GV1」~チルトヒンジが便利でミラーリングにも最適!

  • BENQ
    GV1
    ¥OPEN(実勢価格¥42,800前後)

プロジェクターの大手ブランドであるベンキューは、4K/HDR対応モデルの他に、モバイルプロジェクターにも力を入れています。「GV1」は、本体の首の部分の角度を変えられるチルトヒンジで、手動で投写映像の高さを上下できるのが思いのほか重宝します。自動の台形補正機能も兼備。本モデルは、Android OSベースのUIで、アプリも使えますが、スマホなどのモバイル端末を用いたワイヤレス・ミラーリングでの使用がお薦め。

  • ミラーリングの設定は、メニュー画面で、iOSならAirPlay、Androidならキャストの設定項目がすぐに出てきて簡単にペアリングできます。スマホでのストリーミング動画配信や、スマホ内の写真を投写するなど、楽しみ方が広がります。

クオリティチェック~なめらかですっきりとした映像表現

80インチ程度の画面を表示して視聴しましたが、画素が目立ちにくく、モバイルモデルでは明るい方の映像表現です。ミラーリングでの視聴では、どうしてもモバイル端末やネットワークの速度などによって、映像が粗くなるタイミングもありますが、総じてすっきりとした味わいの映像。シネマ/スポーツ/明るく/ビビットTVなど映像モードが豊富なのは優秀です。

VIVITEK「QUMI Z1V」~接続端子が豊富でBTスピーカーにも!

  • VIVITEK
    QUMI Z1V
    ¥OPEN(実勢価格¥42,000前後)

「QUMI Z1V」は、他の2モデルとは異なり、HDMIやUSBの入力端子を搭載しているため、スマホなどとの連携ではなく、USBメモリー内の動画や写真、BDプレーヤー/レコーダー、PCなどと接続して使用できるタイプ。また、合計10Wのウーファーユニット+パッシブラジエーターを搭載しているため、スピーカー構成にも力を入れています。Bluetoothスピーカーとしても使える、まさに一石二鳥のプロジェクターです。

  • モバイルタイプの中で、映像調整の項目が一番豊富たったのが本機。イメージモードから表示/明るい/映画/ユーザー(カスタム)から選択でき、さらにコントラスト輝度、彩度、色温度など細かな調整ができます。

クオリティチェック~色乗りがよい映像で迫力あるサウンド

壁には大型テレビのような70インチ程度で投写。BDプレーヤーと接続して映画を視聴してみると、明るさは控えめだが色乗りがよい印象。解像度がそこまで高いわけではないため、柔らかな描写で疲れにくい表現です。サウンドは個性的で、低域のパワー感が豊富で、迫力を重視しています。ライブ映像などでは臨場感があり、小型モデルとは思えない広がり感です。

楽しむコンテンツで選び方が分かれる!

モバイルモデルは、映像を投写することは簡単ですが、”綺麗”に映そうとする想像以上に手こずってしまうので、設置性や機能性にも優れた、今回取り上げた価格帯クラスのモデルがお薦めです。台形補正機能やオートフォーカス機能が採用されているモデルを使用すると、映像投写も快適でした。
プロジェクター一台で動画配信サービスを楽しみたい方は、やはりAndroid OSを搭載し、動画配信サービスのアプリがプリインストールされているアンカー「Anker Nebula Mars Ⅱ」がピッタリです。普段からスマホやタブレットなどモバイル端末で映像コンテンツを楽しんでいて、写真もプロジェクターで映したい方は、ミラーリング機能に特化しているベンキュー「GV1」が最適でしょう。また、レコーダーやBDプレーヤー、据え置きのゲーム機の映像をプロジェクターの大画面で満喫したい方は、ヴィヴィテック「QUMI Z1V」の豊富な接続端子が重宝されるでしょう。

  • モバイルモデルでも、明るい映像で楽しめるプロジェクターで、80インチや100インチに迫る大画面映像ならではの醍醐味を堪能してほしいです!

SPEC

ANKER 「Anker Nebula Mars II」
●投写方式:DLP方式 ●投写デバイス:0.3型 ●表示解像度:1280×720 ●投写サイズ:30型~150型 ●光源:LED ●明るさ:300lm ●コントスト:1000:1 ●騒音:32dB以下 ● 内蔵スピーカー出力:10W×2 ● 主な入出力端子:HDMI入力×1、USB-A入力×1、ヘッドホン出力×1 ●消費電力(待機時):57W未満(0.5W未満) ●外形寸法:122W×138H×178Dmm ●質量:1,483g

BENQ 「GV1」
●投写方式:DLP方式 ●投写デバイス:0.2型 DMD ●表示解像度:854×480 ●投写サイズ:30型~100型 ●光源:LED ●明るさ:200lm ●騒音:29dB(標準モード)、28dB(エコモード) ●内蔵スピーカー出力:5W ●対応Bluetoothコーデック:AAC、SBC ●主な入出力端子:USB-C入力×1 ●消費電力(待機時):24W(0.5W) ●外形寸法:80W×155H×80Dmm ●質量:708g

VIVITEK 「QUMI Z1V」
●投写方式:DLP方式 ●投写デバイス:0.2型 TRP DMD ●表示解像度:854×480 ●投写サイズ:19.7型~75型 ●光源:LED ●明るさ:250lm ●コントスト:10,000:1 ●騒音:32dB(標準モード)●内蔵スピーカー出力:5W×2 ●主な入出力端子:HDMI入力×1、USB-A入力×1、ヘッドホン出力×1 ●消費電力(待機時):36W(0.5W)●外形寸法:86W×136H×86Dmm ●質量:660g