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レビュー

  • VGP審査委員長 大橋伸太郎が語る
    4K有機ELビエラ
    HZ2000シリーズ
    VGP2021 映像音響部会 批評家大賞

    VGP 取材・執筆 / 大橋伸太郎
    2020年12月2日更新

    • VGP審査委員長
      大橋 伸太郎

VGP2021映像音響部会で批評家大賞に輝いたNo.1モデル、パナソニックの4K有機ELテレビ「HZ2000」シリーズの真価を、審査委員長の大橋伸太郎氏が解説します。

高画質を極めた4K有機ELテレビ
「深い奥行きと透明感」

 4K有機ELビエラ「GZ2000」シリーズは、従来未着手だったパネルの内製化を進めて、有機ELテレビの特長である暗部表現を深めて、高い評価を得ました。

 しかし、パナソニックはそれだけで開発の手を緩めませんでした。新しい「HZ2000」シリーズでは、「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を継承しつつ、映像の明るさと色を独立して制御するDot Contrastパネルコントローラーを第2世代のPROに発展させました。これによって明るい部分の階調表現もさらに豊かになりました。パナソニック独自の映像処理技術「ヘキサクロマドライブ プラス」は3DLUT(色彩表現の基になるデータベース)を見直して、色彩の忠実度も高めています。

 そしてなんといっても、HZ2000シリーズの映像の魅力の第一は、暗部表現の美しさにあります。黒をはやく引き込んで黒に近い階調を潰したり、ノイズリダクションで処理するのでなく、輝度分布を精密に解析した結果、グラデーションの細やかな暗部が生まれ、見る者を引き込みます。映像のピーク(一番明るい部分)の表現も進歩しました。飽和して白飛びせず、たとえばまばゆい太陽の輪郭の円が潰れず、周囲の明るさがなめらかにロールオフしていきます。色彩表現の深化も確認できました。従来は潰れがちな一つの色彩の中の微妙な階調の変化がありありと浮かび上がり、従来体験できなかったリアリティが生まれています。

 4K有機ELビエラHZ2000シリーズの高画質の魅力を一言で集約すると、「深い奥行きと透明感」でしょう。

 音響面にもフラグシップ機にふさわしいこだわりが満載です。テレビ一体型イネーブルドスピーカーによって、ドルビーアトモス対応の立体的サラウンドを実現するだけでなく、Space Tune Autoを新たに搭載。視聴環境に合わせて音質を自動調整、イマーシブサラウンドの臨場感を最大限に高めてくれます。

 4K有機ELテレビ、その最前線がここにあります。

SPEC

●チューナー:BS 4K・110度CS 4K×2、地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3 ●画素数:3,840×2,160 ●質量:約41kg(65型/スタンド含む)約34kg(55型/スタンド含む) ●外形寸法:1446W×913H×350Dmm(65型/スタンド含む)、1225W×789H×350Dmm(55型/スタンド含む)

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