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実例

  • 専用室シアターCASE12
    愛車が一望できるガレージにシアターを
    機器や内装にもこだわった大人の趣味空間

    取材・執筆 / 塚田真由子(ホームシアターファイルPLUS編集部)
    2021年2月24日更新

窓からスポーツカーがのぞくガレージシアター

これぞまさに男の隠れ家。BMWが誇るスポーツセダン「M5」や、公道仕様のレーシングカー「ポルシェ911 GT3 RS」など、スポーツカーファン垂涎のコレクションが並ぶガレージのなかにつくられた、誰もが羨む専用室です。当初はシアタルームをつくる予定はなかったというAさんですが、長野県のホームシアターショップ、オーディオコアで最先端のホームシアターを体験すると、中途半端なものはできないと一念発起しました。

  • ガレージのなかにある専用室。視聴位置後方右側がガラス張りになっており、愛車を一望できるようになっています。室内には、ミニカーやドイツで毎年開催される「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」のポスターなど、車に関連するグッズがディスプレイされています。
  • BMW「M5」やポルシェ「911 GT3 RS」など4台の車を収容するガレージ。駐車スペースの左側がホームシアターにあたります。
  • 『ザ・コンサルタント』や『ジェイソン・ボーン』シリーズなどのアクション映画がお気に入りだというAさん。

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機器選定に妥協なし!8K/120インチを導入

インストールを手がけたのは、友野大介氏です。ガレージ増築の初期段階からプロジェクトに参加。「できるだけ広い空間を実現したい」というAさんの想いを実現するために、部屋の角にあったトイレの位置の変更を提案。凹凸のある部屋から長方形に変え、当初14畳だった面積も22畳まで拡大。レイアウト変更が功を奏し、映像はJVCの8K対応プロジェクター「DLA-V9R」による120インチを実現。
ピュアオーディオも楽しめるように、フロントスピーカーには、あのアビー・ロード・スタジオでも採用されているB&W「800 D3」をチョイス。フロントとセンタースピーカーをB&W「800 Diamondシリーズ」、そしてサラウンドやトップスピーカーもすべてB&Wで統一。それらをヤマハのセパレート型AVアンプでパワフルに駆動させ、ドルビーアトモス7.1.2chを実現させました。加えて映画の世界へと誘う工夫は内装や調音にも及んでいます。

  • スクリーンは、キクチ科学研究所の「Recodis」120インチをチョイス。熟練の職人が一本一本手塗りで仕上げ、4Kの映像美を引き出すために開発された幕面「Dressty 4K」を選んでいます。
  • プロジェクターは世界初の家庭用8K表示対応機「DLA-V9R」を選び、天吊り設置しています。「オーディオコアさんで行われていたJVCのプロジェクター視聴会で『DLA-V7』を視聴して、明るさが全然違うと思い、より解像度の高いモデルを選びました」とAさん。
  • スクリーンは天井を掘り込んで設置しています。120インチよりも大きなスクリーンも収められるよう、ゆとりを持って掘り込んでいます。
  • フロントスピーカーにはB&Wの「800 Diamondシリーズ」におけるフラグシップ機「800 D3」を選びました。床の共振を抑えるため、タオックのオーディオボードに設置しています。「B&WのスピーカーはBMWの『7シリーズ』にも採用されていたので、馴染みがありました」とAさん。
  • センタースピーカーは「800 Diamondシリーズ」の「HTM1 D3」をチョイス。サブウーファーもB&Wのフラグシップ「DB1D」を選びました。
  • ドルビーアトモス7.1.2chを駆動するAVアンプには、ヤマハのAVプリアンプ「CX-A5200」、パワーアンプ「MX-A5200」をチョイス。音の分離を高めるため、ラックスマンのクリーン電源「ES-1200」も導入しました。
  • 壁にぴったりとフィットして窓からの光を遮るローマンシェード「ウォールフィッター」を設置しています。「『ホームシアターファイル』の『ホームシアターグランプリ』を見てよさそうだと思い、導入しました」とAさん。

趣味を愛するオーナーのスタイルが投影された空間

「車をはじめ、カメラ、時計などマシーンが好きで、その延長でオーディオビジュアルにも興味を持ちました」と語るAさん。ガレージは本来、車を保管する空間ですが、ここは車やオーディオビジュアルをこよなく愛するAさん自身のライフスタイルを投影させた空間でもあります。Aさんはこれからも、その空間に手間をかけて育てていくでしょう。そんな大人の遊びの極意を学んだ取材でした。

  • 友野氏はダイケンの天井材「オトテン」の導入をアドバイス。「スピーカー数が多いため、ワンワンした響きにならないように吸音しています」と友野氏。
  • スピーカーケーブルを交換しやすいように、床を取り外せるようにしています。
  • インストールを手がけたオーディオコアの友野大介氏。

写真/阿部良寛

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A邸ホームシアター概要

ROOM DATA
●住宅形態:戸建(ガレージ)/新築 ●家族構成:夫婦+子ども2人 ●ホームシアターの広さ:約22畳 ●画面サイズ:120インチ ●サラウンド:7.1.2ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング、調音アドバイス ほか

SYSTEM LIST
●プロジェクター:JVC DLA-V9R ●スクリーン:キクチ LE-120HDDM ●Ultra HDブルーレイプレーヤー:パイオニア UDP-LX800 ●4Kチューナー:ソニー DST-SHV1 ●AVプリアンプ:ヤマハ CX-A5200 ●パワーアンプ:ヤマハ MX-A5200 ●フロントスピーカー:B&W 800D3 ●センタースピーカー:B&W HTM1 D3 ●サラウンドスピーカー:B&W CCM663RD ●サラウンドバックスピーカー:B&W CCM663RD ●トップフロントスピーカー:B&W CCM663RD ●サブウーファー:B&W DB1D ●クリーン電源:ラックスマン ES-1200 ●調音材:大建 オトテン ●オーディオボード:タオック SCB-RS-HC65B ほか ●オーディオラック:タオック XL-3L-WD

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