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レビュー

  • いまこそテレビでホームシアターを!
    サウンドバー特集 2021 AUTUMN PART2
    3万円以上10万円未満(ハイミドルクラス)

    VGP 取材・執筆 / 高橋 敦
    2021年10月27日更新

    • VGP審査員
      高橋 敦

音楽配信との連携や操作性も高いモデルが並ぶ

サウンドバーをテレビの前に置き、お互いをHDMIケーブル1本でつなぐだけで設置完了。これだけで、毎日のテレビ番組や、ちょっとしたネット動画の聞き取りやすさから、映画や音楽といった本気で楽しみたいコンテンツへの没入度まで、すべてをアップグレードできます。特に現在は、そういったニーズの増加に応えてか、サウンドバーというジャンル全体の底上げがぐっと進んでおり、その選択肢は目移りするほどに豊富です。

PART2では「3〜10万円未満」のミドルクラスモデルをレビュー。Spotify、Amazon Musicなどの音楽配信サービスとの連携機能、ChromecastやAlexaといった操作性を高めた機能を搭載するモデルが並び、注目度も高まっているクラスです。

  • サウンドバーなら、必要なスピーカーやアンプが集約されているので設置がかんたん。面倒な機器の接続も、ほとんどの場合、テレビとHDMIケーブル1本でつなぐだけでOK。部屋じゅうにケーブルを引き回す必要はありません。ちなみに、昨今のテレビとの組み合わせでは、ARCやeARCという規格に対応したHDMI端子と接続するのがおすすめ。テレビのリモコンだけで音量を調整したりできます。
  • 音元出版の試聴室にサウンドバー10機種を持ち込み、横並びで試聴をおこないました。ちなみにテレビには東芝の4K液晶テレビ「Z670K」、プレーヤーにはパイオニア「UDPLX800」を組み合わせてテストをおこなっています。
  • 映画は『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』と『ボヘミアン・ラプソディ』(ともにUltra HDブルーレイ)を、アニメは『シン・エヴァンゲリオン劇場版:II』(Amazonプライム・ビデオ)をチェック。そのほかスピーカーの素性を確認するために、Bluetooth接続での音楽再生で音質も検証しました。

JBL「Bar 5.0 MultiBeam」〜ハイブリッド技術が描く立体空間

  • JBL
    「Bar 5.0 MultiBeam」
    ¥OPEN(実勢価格4万円前後)

5基のスピーカーと4基のパッシブラジエーターを搭載。左右の壁に音を反射させることで音の広がりや回り込みを実際に生み出すビームフォーミング技術と、音声処理で音の高さを仮想的に生み出すバーチャルドルビーアトモスの組み合わせで、イマーシブサウンド作品の立体的な空間を表現。HDMIはeARC対応、機器連携もAirPlay2、Chromecast built-in、Alexaに全対応など機能性も充実。価格破壊も著しいハイコスパ製品です。サラウンド再生、空間表現能力はエントリークラスにおいて突出しており、映画コンテンツで大きな力を発揮します。

  • 「Bar 5.0 MultiBeam」の音質傾向
  • Wi-Fi ○
    Bluetooth ○
    HDMI(eARC/ARC) ○
    ドルビーアトモス ○
    DTS:X -
    アプリ -

BOSE「Smart Soundbar 300」〜音楽配信もスマートに再生

  • BOSE
    「Smart Soundbar 300」
    ¥55,000(税込)

Google AssistantとAlexaに対応。加えてAlexaの機能を独自のVoice4Videoテクノロジーで拡張し、サウンドバー自体のみならず、サウンドバーに接続したテレビのチャンネル変更などまで音声操作が可能。AirPlay 2、Spotify Connectにも対応し、音楽配信サービスとの親和性もばっちりの音声アシスタントの活用を前提とした「スマート」製品。そこに魅力を感じる方にこそ特におすすめ。4つのフルレンジドライバーを搭載したコンパクトボディから引き出される豊かな中低域、人の声の耳心地のよさなど、ボーズサウンドも健在です。

  • 「Smart Soundbar 300」の音質傾向
  • Wi-Fi ○
    Bluetooth ○
    HDMI(ARC) ○
    ドルビーアトモス -
    DTS:X -
    アプリ ○

DENON「Denon Home Sound Bar 550」〜音の骨格や輪郭が明瞭

  • DENON
    「Denon Home Sound Bar 550」
    ¥OPEN(実勢価格8万円前後)

徹底してピュアな原音再生にこだわる美点をDHT-S216 から受け継ぎながら、ボディのコンパクト化やさらなる音質、機能の向上を果たした上位モデル。真円型ミッドバスドライバー4 基とトゥイーター2 基すべてを独立駆動+パッシブラジエーター3 基で音の基礎体力を引き上げ、サラウンドはドルビーアトモスとDTS:Xの立体音響のデコードに対応。Spotify、Amazon Music HD、AirPlay2などにも対応。Alexaでの音声操作にも対応します。サウンドは、音の骨格や輪郭が明瞭でその配置もわかりやすく、音楽も映画も、ステレオもサラウンドも、空間表現まで楽しめる仕上がりです。

  • 「Denon Home Sound Bar 550」の音質傾向
  • Wi-Fi ○
    Bluetooth ○
    HDMI(eARC/ARC) ○
    ドルビーアトモス ○
    DTS:X ○
    アプリ ○

PANASONIC「SC-HTB900」〜クリアな低音が生むスケール感

  • PANASONIC
    「SC-HTB900」
    ¥OPEN(実勢価格10万円前後)

フルデジタルアンプ「JENO Engine」などテクニクスブランドの技術や知見も活かして開発された、パナソニック渾身のサウンドバーシステムです。今回紹介する中で唯一、別体型ワイヤレスサブウーファーを備える構成であることもポイント。サラウンド周りではもちろんドルビーアトモス、DTS:X/Virtual:Xのデコードに対応し、イマーシブサウンドを実現。スマホやサブスクとの連携はChromecast built-inを軸にしての操作が可能。中域以上を邪魔しないクリアで余裕のある低音、そこから生み出されるスケール感は、別体型サブウーファーならではです。

  • 「SC-HTB900」の音質傾向
  • Wi-Fi ○
    Bluetooth ○
    HDMI(ARC) ○
    ドルビーアトモス ○
    DTS:X ○
    アプリ ○

高橋敦が選んだベストバイは?

PART2では「3〜10万円」の価格帯では全4モデルをレビュー。空間表現が得意で映画コンテンツにマッチしたモデルや人の声の聴き心地がよくアニメやドラマに合うモデルなど、各機種の個性が表れました。

サラウンドも重視したいなら3〜10万円からになりますが、ここではJBL「Bar 5.0 MultiBeam」のコスパが驚異的。ドルビーアトモス含め、サラウンド表現においては10万円近い製品をも上回る印象です。

SPEC

JBL「Bar 5.0 MultiBeam
●総合出力:250W ●スピーカー構成:5.0ch ●接続端子:HDMI出力×1、HDMI入力×1、光デジタル音声入力×1、LAN×1、USB×1 ●外形寸法:709W×58H×101Dmm ●重量:2.8kg

BOSE「Smart Soundbar 300
●総合出力:非公開 ●スピーカー構成:非公開 ●接続端子:HDMI出力×1、光デジタル音声入力×1、サブウーファー音声出力×1、IR×1、microUSB×1 ●外形寸法:695W×56H×103Dmm ●重量:3.2kg

DENON「Denon Home Sound Bar 550
●総合出力:非公開 ●スピーカー構成:2.0ch ●接続端子:HDMI出力×1、HDMI入力×1、光デジタル音声×1、ステレオミニ×1、LAN×1、USB×1 ●外形寸法:650W×75H×120Dmm ●重量:3.5kg

PANASONIC「SC-HTB900
●総合出力:255W(サウンドバー)、250W(サブウーファー) ●スピーカー構成:3.1ch ●接続端子:HDMI出力×1、HDMI入力×2、光デジタル音声×1、LAN×1 ●外形寸法:1050W×78H×129Dmm(サウンドバー)、180W×408H×306Dmm(サブウーファー) ●重量:約6.0 kg(サウンドバー)、約5.4kg(サブウーファー)

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