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レビュー

  • KEF「LS50 Meta」「LS50 Wireless II」「KC62」 VGPアワード金賞を連続受賞!
    KEFの定番ベストセラースピーカー
    VGP2022で3つのアイテムが金賞を獲得!

    VGP 取材・執筆 / 林 正儀/高橋 敦/岩井 喬
    2021年12月29日更新

    • VGP審査員
      岩井 喬

    • VGP審査員
      林 正儀

    • VGP審査員
      高橋 敦

世界初「MAT」技術を新世代「Uni-Q」と掛け合わせたスピーカー「LS50 Meta」

  • スピーカーシステム
    「LS50 Meta」
    ¥176,000(税込/ペア)
  • 「VGP」で審査員を務める林 正儀氏が「LS50 Meta」の魅力を語ります!

「真に素晴らしいスピーカーとは、存在を消し去り、音楽だけをそこに残す」というメッセージとともに登場した、英国KEFブランドの渾身作。VGPアワードの連続金賞に輝いた「LS50 Meta」は、まさにその言葉が似合う、理想に近いブックシェルフスピーカーといえるでしょう。

科学的なアプローチで進化を続けてきたKEFが、これまで培ってきたノウハウをぎっしりと詰め込んだ最先端の設計となっていて、心臓部となるドライバーユニットには、同軸2WAY構成の第12世代Uni-Qを搭載しています。しかし本機のUni-Qは構造が大幅に進化しています。香港のAMGと共同開発した革新的な音響技術「MAT」を世界で初めて採用しているのです。円盤型をした複雑な迷路のような構造体、非常にスリムなパーツによって、トゥイーターの裏側からくる不要なノイズを実に99%も吸収するといいます。これによって特に高域の歪みが劇的に低減させます。

そのほか、回折現象を抑えて点音源効果を最大限に発揮すべくラウンド形状を採用しており、バッフルは射出成型された高密度な材料として振動をおさえているほか、リアのバスレフポートは流体力学を用いた楕円形状(オフセット・フレキシブル・ポート)となっていて、音波の乱れを整えることによりクリアで深みのある開放的なサウンドステージを引き出してくれます。

実際に聴いてみると、サイズを感じさせないスケール豊かなサウンド、というのが第一印象。KEFのスピーカーの中でもとびきり位相特性がよく、高性能レンズのようにシャープな音像定位が特長です。Uni-Qに磨きがかかり、一点から波面がパッと広がっていく絶妙な点音源効果はもちろんですが、45kHzまでのびた高域の質感がいっそうナチュラルになり、その場にいるような音楽ライブの熱気と包囲感が生々しいです。映画作品では、映像とみごとにシンクロしたセリフの息づかいや表情の変化にはっとさせられました。低音もスムーズにのびてそのアタックはキレがよく、方向感にあいまいさがないため、『テネット』などのアクションシーンは実にスリリングです。ダビングステージの素材音をそのままもってきたような高精度な表現力に引き込まれました。 大画面テレビの隣に設置できる手軽さと、インテリアにあわせてカラーを4色から選べるのも嬉しいです。ちなみにサブウーファーと組みあわせてテレビシアターをしむなら、同社の「KC62」をお薦めしたいです。

  • 第12世代のUni-Qドライバーに、新たに開発した「MAT(Metamaterial Absorption Technology)」を掛け合わせた、最先端のブックシェルフスピーカー。ドライバーの裏側に迷路のように複雑に入り組んだパーツを配置することで、とりわけ高音域の音の歪みを抑えます。クリアかつ自然なサウンドを獲得することに大きく貢献しています。

<販売店の推しポイント>

  • オーディオユニオンお茶の水店
    坂本哲平さん

昨今のKEFのスピーカーに共通する魅力として、「空間表現」や「奥行き感」が挙げられると思いますが、LS50 Metaは「MAT」の効果もあって、中高域がクリアで伸びやかになり、その魅力がさらに研ぎ澄まされた印象です。コストパフォーマンスは非常に高いと思います。当店のまわりには楽器店が多く、音楽愛好家だけでなくミュージシャンの方もご来店されますが、制作時のモニターとしても使えるということで、お求めになられるケースもあります。

ストリーミングもテレビも高音質で楽しめるワイヤレススピーカー「LS50 Wireless II」

  • ワイヤレススピーカー
    「LS50 Wireless II」
    ¥330,000(税込/ペア)
  • 「VGP」で審査員を務める高橋 敦氏が、ワイヤレススピーカー「LS50 Wireless II」の魅力を語ります!

「ピュアオーディオ」と呼ばれる領域の感性を揺さぶるようなサウンドと、快適に使いこなせるワイヤレスの機能性を最高レベルで併せ持つスピーカーは? 筆者がそう問われたなら、真っ先に名前を挙げたいのが、英国KEFのスピーカー「LS50 Wireless II」です。

スピーカーとしての基本部分は「LS50 Meta」とほぼ共通で、実力は折り紙付き。低音域用ユニットと高音域用ユニットが同軸配置で一体化されている、同社のアイコン的なドライバーユニット「Uni-Q」最新世代を搭載。そして新たに高音域用ユニットの背面に「MAT」を搭載していることが特長です。迷路のような構造となったパーツで、トゥイーター背面に生じる邪魔な音響エネルギーの大半を吸収し、音への悪影響を最小化するという仕組みで、これによって音の純度がさらに引き上げられています。スピーカー1本あたりのアンプ出力は総合380W、このスピーカーのためだけに最適化された増幅回路が組み合わされていることもメリットで、KEFが狙ったとおりのピュアなサウンドが生み出されるというわけです。

ワイヤレススピーカーとしての機能面では、まず、SpotifyやAmazon Unlimitedを筆頭に、音楽ストリーミングサービスに対応している点がうれしいです。さらにAirPlay 2とChromeCast built-inに対応、オリジナルアプリも用意されていて、iPhoneなどAppleデバイスや、Androidスマートフォンなどとの連携もスムーズです。Bluetoothにも対応するので、さまざまな機器と接続できます。そして最後に、4つの上質なカラーバリエーションもうれしいところ。左右のスピーカー間にケーブルが不要で、設置の自由度も高いです。テレビと接続できるeARC対応のHDMI端子も装備しています。

そして気になるサウンドですが、ハイエンドオーディオとしての緻密さと聴き疲れにくい自然さを兼ね備えている点が特長。ハイレゾ音源を聴き込めば豊かな音楽情報を届けてくれるし、サブスクをBGMとして小さい音量で流しているときには妙に存在感を出しすぎたりせず、音楽を心地よいバランスで鳴らしてくれます。様々なライフシーンにフィットしてくれる高音質といえます。幅広いユーザーにお薦めできる、ワイヤレススピーカーの決定版です。

  • 有線および無線でネットワークに接続でき、SpotifyやAmazon Unlimitedなど各種ストリーミングサービスに対応。Bluetooth接続も可能です。さらにHDMI端子やサブウーファー出力端子も搭載されているので、大画面テレビと組み合わせてホームシアターを構築することもできます。インテリアに溶け込む、洗練されたデザインも魅力で、選べる4色のカラーをラインアップします。

<販売店の推しポイント>

  • KEF MUSIC GALLERY
    星野良太さん

年代、性別、音楽の嗜好を問わず、本当に幅広い方にお薦めできるワイヤレススピーカーです。新しい音響技術「MAT」の恩恵で一つ一つの音がクリア、かつ定位もはっきりするのでテレビとの組み合わせも抜群。HDMIがついていて接続も簡単ですし、艶消しマットカラーなので映り込みも気になりません。ストリーミングサービスとの親和性が高いだけでなく、Bluetooth機能を生かしてアナログレコードなどを聴くのもお薦めの使いこなしです。

驚くほどコンパクトながら良質な低音を奏でるサブウーファー「KC62」

  • サブウーファー
    「KC62」
    ¥209,000(税込)
  • 「VGP」で審査員を務める岩井 喬氏が、サブウーファー「KC62」の魅力を語ります!

英国KEFの独自音響技術といえば、同軸ユニット「Uni-Q」がよく知られていますが、その先進性はサブウーファーの分野でも発揮されています。VGP2022において映像音響部会、ピュアオーディオ部会どちらでも金賞を獲得している「KC62」は、ホームシアター用途でもオーディオ用途でも、真価を発揮できるサブウーファー です。25cm角ほどのコンパクトな筐体ながら、サイズを超えた精緻な超低域を生みます。

省スペースが美徳とされる日本の住環境において、その筐体の小ささはメリットといえますが、いかにしてサイズを超える低域再生を実現しているのか。その答えは特許出願中という3つの技術がもたらしたものです。1つ目は2発のユニットを背面対向配置するだけでなく、磁気回路を共通化し、ボイスコイルも統合した「Uni-Coreテクノロジー」。2つ目は密閉アルミキャビネット内部の圧力に耐えつつ、入力信号に対して正確に反応できるよう設計された「P-Flex」加工によるエッジ構造。そして3つ目は歪みを抑える、スマート・ディストーション・コントロール・テクノロジーです。KC62は16.5cm Uni-Coreドライバーを搭載。従来の筐体サイズから3分の1以上の圧縮効果をもたらし、小型化へと結びつけました。P-Flexは、小口径ながら深いストロークを実現する“折り紙”にインスパイアされた折り畳み構造としたエッジです。スマート・ディストーション・コントロール・テクノロジーはセンサーの代わりにボイスコイルの電流を測定することで非線形歪みを検出、修正を行う。これにより合計1000Wもの大出力を生み出すD級パワーアンプのドライブ能力をロスなく生かせます。

KC62は締まりよい上質な低音再生を得意としており、ホームシアター環境で濁りのないクリアな重低音体験を実現します。しかしその能力は、ピュアオーディオやテレビシアターに向けた2.1ch再生でも有効です。ローパスフィルタートリムを活用し、メインスピーカーの低域再生限界帯域を補うよう調整することで、小さなサテライトスピーカーと組み合わせても驚くほど中低域の密度が向上し、バランスよく安定したサウンドになることを実感できるでしょう。音楽表現の深み、ローエンドの豊かさが生む躍動感を存分に堪能でき、システム全体を数段サイズアップしてくれるサブウーファーです。

  • 背中合わせとなる2つのドライバーを組み合わせて1つのマグネットで駆動する「フォースキャンセリング」技術を採用。2つの異なる径のボイスコイルを重なりあうように同心円状に配置した「Uni-Coreデュアル・ドライバー」で小型・高効率で駆動、折りたたみ構造を持つ「P-Flexドライバーエッジ」によって深いストロークで雄大なサウンドを実現。さらに2つのボイスコイルにはジャイロセンサーと集音マイクが搭載されていて、リアルタイムで内蔵DSPによって歪みを抑える「スマート・ディストーション・コントロール」で、質の高い重低音を生み出します。

<販売店の推しポイント>

  • アバック新宿店
    明石昌洋さん

特にリビングシアターにおいて、サブウーファーが「想像していたより大きい」と感じる方は多いようですが、本機は驚くほどコンパクト。この大きさで密閉型だと、スピード感はあってもボリュームが足りないのでは、と心配される方もおられるかもしれませんが、効率的に大きな振幅を生む「折り紙エッジ」P-Flexの効果も大きく、不足を感じることはほぼないと思います。イマーシブ環境ではより指向性が消え、ボリュームに余裕が出る2本使いもお薦めです。

試聴予約はこちら

KEF JAPANでは現在、これらの新世代スピーカーの試聴予約をホームページから受け付けています。日本全国、お近くの展示店舗で聴くことができます。ご興味のある方はぜひアクセスを!
https://jp.kef.com/pages/book-a-demo

  • 対象KEF正規販売店にてサウンド体験のご予約を承り中です。上記リンク、またはQRコードよりアクセスしてみてください。

SPEC

LS50 Meta
● 型式:2ウェイ・バスレフ型 ● ユニット:Uni-Qドライバー(25mmMAT搭載ベンテッド・アルミニウム・ドーム・トゥイーター/130mmアルミニウムウーファー) ●再生周波数帯域:47〜45,000Hz ●感度:85dB ●インピーダンス:8Ω ●外形寸法:200W×302Hx280.5Dmm ●質量:7.8kg

LS50 Wireless II
●型式:2ウェイ・バスレフ型 ●ユニット:Uni-Qドライバー(25mmMAT搭載ベンテッド・アルミニウム・ドーム・トゥイーター/130mmアルミニウムウーファー) ●内蔵アンプ出力:760W ●対応フォーマット:PCM 384kHz/24bit、DSD 5.6MHz、MQA ●再生周波数帯域:40〜47,000Hz ●感度:105dB ●接続端子:HDMI(eARC)、デジタル音声入力(光、同軸)、アナログ音声入力(ステレオミニ)、サブウーファー出力、USB、LAN ● 外形寸法:200W×305Hx311Dmm ●質量:20.1kg

KC62
●アンプ出力:500W×2(RMS) ●ユニット:165mmウーファー×2 ●接続端子:アナログ音声入力×1、アナログ音声出力×1、スピーカー入力×1(専用アダプター) ●消費電力:最大1000W ●外形寸法:256W×250H×248Dmm ●質量:14kg

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