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レビュー

  • SONY 満足度120%の実力派モデルをチェック!
    SONYで選ぶ4Kテレビ Best3
    VGPアワードの審査員がお薦めモデルをレビュー

    VGP 取材・執筆 / 折原一也
    2022年3月31日更新

    • VGP審査員
      折原一也

唯一の認知特性プロセッサー「XR」

オーディオビジュアルファンにとってお馴染みのテレビであるソニー・ブラビア。ソニーが展開する4Kテレビは、有機ELモデル、液晶モデルもどちらも大型モデルが多く、ほとんどのシリーズで65/75型を揃えています。多くのシリーズがラインアップされているなか、今回のレビューでは、4K有機ELテレビの最上位モデルである「A90J series」、4K液晶テレビのトップエンド「X95J series」とハイエンド「X90J series」をチェックしていきます。

  • 今回取り上げる「A90J serie」「X95J series」「X90J series」は、認知特性プロセッサー「XR」が採用されたモデルであり、「BRAVIA XR」にラインアップされる、ソニーの4Kテレビ群のなかでも極めて上位に位置するモデルたちです。

今回取り上げる3シリーズに共通する最大の特長は、やはり認知特性プロセッサー「XR」を採用している点です。圧倒的な演算処理能力をもつプロセッサーによって、“人の脳のように膨大な量の映像信号を横断的に分析”することを可能としています。従来のAI技術から格段に進化した高画質・高音質処理を実現しているのです。また、ソニー・ブラビアの特長として、「Google TV」を採用している点、また「BRAVIA XR」専用に開発されたソニー・ピクチャーズとの連携サービス「BRAVIA CORE」に対応していることなど、先進的な機能面を採用していることもチェックポイントです。

  • 目や耳から入ってくる情報を人の脳が認知する、この認知特性をプロセッサーに取り入れたのが、認知特性プロセッサー「XR」です。従来のAI技術では味わえなかった、映像と音声による究極の没入体感を追求しています。

「A90J series」~有機ELの本領を発揮~

  • 4K有機ELテレビ
    SONY
    「XRJ-55A90J」
    ¥OPEN(実勢価格¥385,000前後)

ソニーの4K有機ELテレビのなかで、フラグシップに位置する「A90J series」は、画と音による最高峰の没入感を実現したモデルです。A90J seriesの有機ELパネルには、映像によるパネル表面の温度分布を検知するセンサーと放熱用アルミシートを合わせた独自構造のものを採用しています。認知特性プロセッサー「XR」が加わることで、有機ELパネルの特性と入力された映像信号を分析し、高コントラストな映像を可能にする「XR OLED Contrast Pro」の搭載を実現しました。

サウンド面では、テレビ画面をアクチュエーターで振動させることによって、優れた音の定位感を可能にした独自の音響技術「アコースティック サーフェス オーディオプラス」の採用が大きなトピック。最上位機にふさわしい、同社の技術力が万遍なく投入されています。

  • A90J seriesに採用された高コントラスト技術である「XR OLED Contrast Pro」は、パネル表面の温度分布を検知するセンサーと放熱用アルミシートを採用された特別構造の有機ELパネルの特性を、認知特性プロセッサー「XR」が的確に分析し、さらに最適な高画質処理を施すことで、漆黒から強烈な輝きまで最大限に再現します。
  • 新円大型アクチュエーターによってテレビ画面を振動させることで、映像の被写体の位置に適した位置から音を出力でき、さらにサブウーファーと重低音強化アルゴリズムの組み合わせによって迫力のある音場再現を叶えた、独自の音響技術「アコースティック サーフェス オーディオ プラス」を採用しています。

陰影を緻密に描き質感表現も優秀

「XRJ-55A90J」による映画『TENET テネット』は、漆黒から暗部までの階調を丁寧に描き、爆発の炎の眩しさも最上級。映像の深みが素晴らしい印象です。Netflixでの『クイーンズ・ギャンビット』は、微細な表現に優れ、陰影の緻密な表現や細かな表情の質感の再現が相まって、シリアスで緊迫感に溢れるシーンへの没入感を高めてくれます。放送番組でも、全体のノイズが抑えられていて、解像感が高く、立体感も優秀です。映像と合わさる音の一体感も素晴らしく、画面からダイレクトに届く音と押し出されるような低音が特長的です。

  • 「XRJ-55A90J」の画質・音質傾向
  • 「ピーク輝度」の項目では、映像の明るさをリアルタイムに検出して、明部と暗部の両方で最適なコントラスの調整を行えます。
  • HDR映像をリアルタイムに解析し、階調と明るさを自動調整できる「HDRトーンマッピング」。「階調重視」や「明るさ重視」などから、調整を選べます。

「X95J series」~最高峰のバックライト技術~

  • 4K液晶テレビ
    SONY
    「XRJ-65X95J」
    ¥OPEN(実勢価格¥352,000前後)

認知特性プロセッサー「XR」を搭載した、4K液晶テレビの最上位が「X95J series」です。高コントラスト技術として搭載された「XR Contrast Booster 10」は、認知特性プロセッサーが映像をエリア毎に分析し、独自のアルゴリズムに基づき、映像の明るい部分はより明るく、暗い部分は暗くする映像処理を実現しています。また優れたバックライトの発光エリア制御技術によって、動きの速いシーンでもくっきりとした映像を再現できる「XR Motion Clarity」も注目の技術です。

さらにX95J seriesには、液晶テレビの苦手分野であった視野角にも対策が講じられており、独自の光学技術によって斜めから見ても高い色再現性を実現させる「X-Wide Angle」を搭載しています。スピーカーは、前向きスリットのミッドレンジを2基、画面上部にサウンドポジショニングトゥイーターを2基、サブウーファーを1基搭載しています。

  • 認知特性プロセッサー「XR」が映像をエリア毎に分析し、明るい部分は輝度を高めるように、暗い部分はより明るさを落とすように、緻密にバックライトをコントロールすることで、ナチュラルにコントラストを高める技術「XR Contrast Booster 10」を搭載しています。
  • 液晶テレビの弱点とされていた、視野角の狭さを解決する「X-Wide Angle」を搭載。LEDバックライトの光を制御するために開発された、ソニー独自の光学設計を施すことで、画面を斜めから見ても色抜けのない鮮やかな映像を楽しめます。

高解像で立体感と奥行き感が際立つ

65/75/85型の大型インチサイズを中心に展開しているX95J seriesのなかから、「XRJ-65X95J」を視聴しました。4K液晶テレビのトップと言っても過言ではない、画質と音質を備えています。映画『TENET テネット』では、65インチの大画面でも画面の端まで解像感を失わず、立体感や奥行き感が際立った映像再現が見事です。漆黒の表現も液晶テレビとは思えないハイレベルな再現で、爆発によって眩しいシーンでは液晶のメリットを最大限に活かしたHDR効果を堪能できます。Netflixでの『クイーンズ・ギャンビット』でも、明るく高解像度で質感表現もリアル志向です。放送番組は、画面全体が明るめで鮮やかな演出。画面全体に映像が浮かび上がるような立体感で描きます。サウンド面は、セリフの音の定位、画面の外側にまで音が一気に広がるようなスケール感を併せ持ち、画と音の一体感をいっそう高めてくれます。今回チェックしたモデルのなかでも抜群の音質を誇ります。

  • 「XRJ-65X95J」の画質・音質傾向
  • 「バックライト分割制御」では、映像シーンに応じて明るさを自動調整することができ、「強/中/弱」からコントラストをコントロールできます。
  • 「音質モード」では、多数のモードを備えており、「シネマ」や「ミュージック」、「スポーツ」など映像コンテンツにより最適化されたモードを搭載しています。また、「スピーカー特性」の項目では、「テーブルトップ」「壁掛け」といった設置状態を設定すると、そこから自動で音場補正を開始する機能も使用できます。

「X90J series」~50/55型の4K液晶最上位~

  • 4K液晶テレビ
    SONY
    「XRJ-55X90J」
    ¥OPEN(実勢価格¥209,000前後)

ソニー・ブラビアの4K液晶テレビのなかでハイエンドクラスに位置する「X90J series」は、50/55/65/75型をラインアップしており、50/55型は4K液晶テレビの最上位として捉えてもよいモデルでしょう。本モデルも認知特性プロセッサー「XR」の恩恵は大きく、高コントラスト技術の「XR Contrast Booster 5」をはじめ、映像コンテンツの被写体に最適な超解像処理を施すことができる「XR Super Resolution」、4Kアップコンバート技術の「XR 4K Upscaling」といった高画質技術を搭載していています。サウンド面では、音の定位感を向上させる「Acoustic Multi-Audio」をX95J seriesと同様に採用。フルレンジスピーカー(エックス バランスド スピーカー)を2基、サウンドポジショニングトゥイーターを2基搭載しています。

  • 認知特性プロセッサー「XR」の非常に高い処理能力を用いることで、映像内の被写体を細かく検出して特性を認識し、各被写体に最適化された超解像処理を行う技術「XR Super Resolution」を導入しています。
  • テレビの底面にフルレンジスピーカーとして「エックス バランスド スピーカー」を2基搭載し、画面上部にサウンドポジショニングトゥイーターによって映像の音の定位を高めた音響技術「アコースティック マルチ オーディオ」を投入しています。

明るく色鮮やかで力強い画作り

「XRJ-55X90J」を視聴してみると、やはりフラグシップのX95J seriesとはクオリティの差がありますが、認知特性プロセッサー「XR」による画質・音質はしっかり体感できます。映画『TENET テネット』では、画面全体で明るく、立体感の表現も充分。暗部表現は上位機に譲りますが、ブラビアらしい画質は継承しています。Netflixの『クイーンズ・ギャンビット』では、ピントが当たっている部分の解像感が際立つことで、遠近感を顕著に描きます。放送番組は、明るく色鮮やかなので見やすく、力強い印象を与えてくれます。サウンド面は、映画『TENET テネット』のように音情報が緻密に収録されている作品であると、音場の広さや立体感を余すことなく引き出します。放送番組のセリフは硬質な表現です。

  • 「XRJ-55X90J」の画質・音質傾向
  • 「リアリティクリエーション」の映像調整項目では、超解像処理とノイズ除去を映像コンテンツに合わせてリアルタイムに調整できます。「オート」と「マニュアル」から選択でき、マニュアル機能を使って精細度をユーザー自身で調整することも可能です。
  • 画質モードでは、「スタンダード」や「シネマ」、また「ゲーム」や「フォト」などを選択できます。さらにBRAVIA XRは「IMAX Enhanced」に対応しているため、IMAX Enhancedを採用したコンテンツを最適な状態で視聴することができます。

65型以上で高画質の要望に応える

今回視聴して感じたのは、4Kテレビで大画面を求めるならソニー・ブラビアが非常にお薦めということです。4K有機ELテレビの最上位であるA90J seriesは最大で83型まで揃えていますが、漆黒の再現からピーク輝度の再現性まで一流で、立体感の高さなども含め、極めて優秀の映像を味わうことができます。サウンドも声の質感や定位感を重視するユーザーにお薦めです。

4K液晶テレビのフラグシップのX95J seriesは、液晶テレビとは思えない画質であり、そこに臨場感豊かな音響システムが合わさることで、画と音の一体感は圧倒的に優秀です。大型の4K液晶テレビで格別の没入感を体感できます。「X90J series」は大画面だけでなく、50/55型を求めるユーザーの声に応えてくれるところ魅力です。クオリティの部分ではどうしても上位機に軍配が上がりますが、機能面なども考慮するとコストパフォーマンス高さに気付くモデルです。

SPEC

[XRJ-55A90J]
●デジタルチューナー数:地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3、BS4K/110度CS4K×3 ●パネル方式:有機EL ●パネルサイズ:55型(1210W×680W/対角1388mm) ●画素数:3840×2160 ●対応HDR規格:HDR10、HLG、Dolby Vision ●スピーカー:アクチュエーター×2、サブウーファー×2 ●音声出力:20W+20W+10W+10W ●主な入出力端子:HDMI入力×4、光デジタル音声入力×1、アナログ音声入力×1、USB入力×3 他 ●ネットワーク接続:LAN×1、Wi-Fi(2.4GHz、5GHz) ●対応ストリーミング動画サービス:Netflix、Amazon Prime Video、hulu、U-NEXT、Apple TV、Spotify、TSUTAYA TV、DAZN、dTV、dアニメストア、DMM.com、ひかりTV 4K、Abema TV、TELASA、Rakuten TV、TVer、FOD、GYAO!、BANDAI CHANNEL、Video Market 他 ●消費電力:388W(待機時0.5W) ●外形寸法:1282W×709H×317Dmm(スタンド外側時/スタンド含む) ●質量:20.3kg(スタンド含む)

[XRJ-65X95J]
●デジタルチューナー数:地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3、BS4K/110度CS4K×3 ●パネル方式:液晶 ●パネルサイズ:65型(1428W×804H/対角1639mm) ●画素数:3840×2160 ●対応HDR規格:HDR10、HLG、Dolby Vision ●スピーカー:トゥイーター×2、ミッドレンジ×2、サブウーファー×1 ●音声出力:10W+10W+10W+10W+10W ●主な入出力端子:HDMI入力×4、光デジタル音声入力×1、アナログ音声入力×1、USB入力×3 他 ●ネットワーク接続:LAN×1、Wi-Fi(2.4GHz、5GHz) ●対応ストリーミング動画サービス:Netflix、Amazon Prime Video、hulu、U-NEXT、Apple TV、Spotify、TSUTAYA TV、DAZN、dTV、dアニメストア、DMM.com、ひかりTV 4K、Abema TV、TELASA、Rakuten TV、TVer、FOD、GYAO!、BANDAI CHANNEL、Video Market 他 ●消費電力:294W(待機時0.5W) ●外形寸法:1443W×848H×338Dmm(スタンド含む) ●質量:28.5kg(スタンド含む)

[XRJ-55X90]
●デジタルチューナー数:地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3、BS4K/110度CS4K×3 ●パネル方式:液晶 ●パネルサイズ:55型(1210W×680H/対角1388mm) ●画素数:3840×2160 ●対応HDR規格:HDR10、HLG、Dolby Vision ●スピーカー:トゥイーター×2、フルレンジ×2 ●音声出力:10W+10W ●主な入出力端子:HDMI入力×4、光デジタル音声入力×1、アナログ音声入力×1、USB入力×2 他 ●ネットワーク接続:LAN×1、Wi-Fi(2.4GHz、5GHz) ●対応ストリーミング動画サービス:Netflix、Amazon Prime Video、hulu、U-NEXT、Apple TV、Spotify、TSUTAYA TV、DAZN、dTV、dアニメストア、DMM.com、ひかりTV 4K、Abema TV、TELASA、Rakuten TV、TVer、FOD、GYAO!、BANDAI CHANNEL、Video Market 他 ●消費電力:208W(待機時0.5W) ●外形寸法:1233H×783W×324Dmm(スタンド含む) ●質量:18.7 kg(スタンド含む)

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