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レビュー

  • TOSHIBA 満足度120%の実力派モデルをチェック!
    TOSHIBAで選ぶ4Kテレビ Best3
    VGPアワードの審査員がお薦めモデルをレビュー

    VGP 取材・執筆 / 折原一也
    2022年3月31日更新

    • VGP審査員
      折原一也

4K放送の高画質とAndroid TVに注目

オーディオビジュアルファンから根強い人気誇るレグザは、4K有機ELテレビ、4K液晶テレビの両方で着実に進化を果たし、さらに新たな取り組みにチャレンジしたモデルも増えています。今回は、4K有機ELテレビから「X9400S series」と「X8900K series」、4K液晶テレビから「Z670K series」をピックアップし、クオリティレビューを実施しました。

X9400S seriesは、4K有機ELレグザのフラグシップモデルであり、上位機に証でもある録画機能「タイムシフトマシン」も採用された、まさにトップエンドと呼べるモデルです。そしてレグザの新たな挑戦なのが、Android TV搭載モデルの開発です。今回選んだ、X8900K seriesとZ670K seriesにAndroid TVが採用されており、それに伴って開発された新たな高画質エンジンにも注目が集まります。

  • 4K放送・地デジ放送番組の高画質技術で、屈指の実力を持ち合わせているレグザ。「クラウドAI高画質テクノロジー」も搭載することで、作品ジャンルやコンテンツごとの画質特性をクラウドから取得し、視聴コンテンツに最適な高画質処理を施すことが可能です。

シリーズを通しての特長は、やはり4K放送・地デジ番組の高画質を実現する映像エンジンの搭載です。X9400S seriesには「ダブルレグザエンジンCloud PRO」、X8900K seriesとZ670K seriesには「レグザエンジンZRⅠ」が投入されており、デバイスやプラットフォームの特性に最適化されたチューニング、映像作品の特徴を捉えたアプローチが可能になっており、細部まで堅実に高画質チューニングを施していることも魅力です。

  • Android TVを搭載したモデルには、新たなプラットフォームに合わせて、高速レスポンス、進化したノイズリダクションを実現する、新たな高画質映像処理エンジン「レグザエンジン ZR I」を搭載しています。

「X9400S series」~タイムシフトマシンは唯一無二~

  • 4K有機ELテレビ
    TOSHIBA
    「55X9400S」
    ¥OPEN(実勢価格¥365,000前後)

4K有機ELテレビの最上位モデルとして、高輝度、高コントラストを成し得るため、専用設計の有機ELパネルを55/65型に採用。自社開発の高放熱インナープレートの投入、独自のガンマ特性と輝度特性による専用の映像チューニングなど、余すことなく高画質技術を施しています。また特長的なのが、レグザの高画質技術のノウハウが詰まった「ダブルレグザエンジンCloud」の搭載です。4K放送から地デジ放送、さらにネット動画に対しても高画質処理の効果を体感できます。「クラウドAI高画質テクノロジー」をはじめ、動画配信サービスの映像へのアプローチである「ネット動画ビューティPROⅡ」、リアルタイムで人肌に対しての映像処理をコントロールできる「ナチュラル美肌トーン」など、搭載された高画質技術は枚挙にいとまがありません。

サウンド面では、「レグザパワーオーディオX-PROⅡ」と搭載。そして、レグザのハイエンドモデルに搭載される「タイムシフトマシン」では、地デジ番組の最大6チャンネル分の自動録画が可能で、過去番組表からユーザーの好みの番組を自由に楽しめます。

  • X9400S seriesには、独自の高画質エンジン「ダブルレグザエンジンCloud PRO」を搭載。レグザが培ってきた超解像技術をはじめ、映像コンテンツのジャンルや特性に合わせた映像処理、視聴環境に最適化した映像の自動調整など、4K放送から動画配信まで処理を施すことができる高性能な映像エンジンです。
  • レグザのハイエンドモデルだけに搭載されている、全自動録画機能「タイムシフトマシン」。地デジ番組を最大6ch分をまるごと録画でき、過去番組表から観たかった番組やオンエアを見逃してしまった番組を視聴することができます。

暗部階調を色の正確さに優れる

クオリティチェックでは「55X9400S」を視聴しましたが、今回取材した3機種の中で、圧倒的な映像美を実現しています。映画『TENET テネット』は、暗部階調のコントロールが緻密で、色の正確さも素晴らしく、精密で高密度な映像再現も実現しています。Netflixで視聴した『クイーンズ・ギャンビット』は、動画配信サービスの映像とは思えない鮮鋭感に富んだ映像で、高い水準で楽しませくれます。放送番組は、他ブランドと比較しても、美しさが頭ひとつ抜きんでていて、極めてノイズが少なく立体感に優れます。質感をしっかり描きつつ、バランスも極めてナチュラル、目の肥えたオーディオビジュアルファンも納得の高画質です。サウンド面は、音の厚みを重視した迫力志向のサウンドが特長的です。

  • 「55X9400S」の画質・音質傾向
  • X9400S seriesは、「おまかせAI」をはじめ、「映画プロ」「放送プロ」「アニメプロ」「スポーツ」などコンテンツに合わせたモードから、画質補正を抑えた映像チェックに適する「リファレンス」やゲームのレスポンスを重視する「ゲーム」など、多数の映像メニューを採用しています。
  • 高品位な内蔵スピーカーも魅力のX9400 seriesですが、テレビのアンプを活用して、外部スピーカーとテレビとスピーカーケーブルで繋げるだけで鳴らすことができる機能を搭載しています。また、外部スピーカーの音質補正機能も備えています。

「X8900K series」~有機ELでAndroid TV~

  • 4K有機ELテレビ
    TOSHIBA
    「55X8900K」
    ¥OPEN(実勢価格¥286,000前後)

4K有機ELテレビに、新たにAndroid TVを採用したモデルであり、トップエンドモデルのX9400S seriesと差別化を図っており、48/55/65型をラインアップしています。高画質エンジンには「レグザエンジン ZR I」を採用しており、Android TVとしても求められる高速レスポンスはもちろん、新たなプラットフォームにおいてもレグザならではの高画質処理を十分に発揮できます。

「地デジAIビューティZR I」や「ネット動画ビューティZR I」などコンテンツの特性に最適化した映像処理技術から、視聴環境の明るさに合わせて映像を自動でコントロールする「おまかせAIピクチャーZR I」を搭載するなど、レグザエンジンZR Iならではの高画質を体感できます。サウンド面は、実用最大出力合計72Wのマルチアンプを搭載した「レグザ重低音立体音響システムXP」、ドルビーアトモスにも対応した点に注目。また、「おすすめ番組」機能の搭載によって、Android TVながらもレグザのGUIで録画機能を操作できることも特長です。

  • 視聴している室内の明るさ、室内の照明や外光の色温度を自動で検出し、視聴環境に最適な映像処理を施してくれる「おまかせAIピクチャーZR I」を搭載。さらに夜の視聴環境においては、ブルーライトを従来モデルよりもさらに20%低減しています。
  • Android TV搭載ながら、レグザが従来から培ってきた録画機能を独自のGUIで操作できることも魅力のX8900K series。「おすすめ番組」では、自動録画した番組、通常録画した番組のどちらも含めて、おすすめ番組やコンテンツのジャンルごとなどから観たい番組を選ぶことができます。

自然さとバランス重心の画作り

X8900K seriesからは「55X8900K」でクオリティチェックを実施。上位機のX9400S seriesの傾向を引き継ぎながら、派手さよりも自然な印象を優先した画作りが印象的です。映画『TENET テネット』は、コントラストや色のバランスの正確さを持ち合わせており、暗部は沈み込みよりも落ち着いた階調です。YouTubeで4Kコンテンツを視聴してみると、他のコンテンツよりも迫力を強めた画作りになっており、有機ELならではのポテンシャルも堪能できます。放送番組は、もうレグザならではの特長ともいえる、ナチュラル志向でバランスのよさは絶品です。Android TVに挑戦しながらも、レグザらしい確固たる高画質を成し得ています。

  • 「55X8900K」の画質・音質傾向
  • 「レグザエンジン ZR I」による高画質機能のある、「クラウドAI高画質」や「ネット動画ビューティー」、「おまかせシアター」などのオン/オフや調整が映像設定項目から選択できます。
  • Android TV搭載によって、ホーム画面から放送番組のチャンネル選択はもちろん、お気に入りアプリの設定やおすすめタイトルの表示など、ユーザビリティに富んだGUIに刷新されています。

「Z670K series」~新開発の倍速パネルも搭載~

  • 4K液晶テレビ
    TOSHIBA
    「55Z670K」
    ¥OPEN(実勢価格¥209,000前後)

今回ピックアップしたなかで、唯一の4K液晶テレビであるZ670K seriesは、Android TVを導入した4K液晶レグザの上位シリーズです。高画質エンジンは、X8900K seriesと同じ「レグザエンジンZR I」を採用しています。地デジAIビューティZR I」や「ネット動画ビューティZR I」、さらに「ナチュラル美肌トーン」などの高画質技術を、液晶モデルとしてしっかりチューニングされています。新開発の「スリム直下型高輝度倍速パネル」を搭載したことも、Z670K seriesならではの特長です。

サウンド面もしっかり高音質技術が投入されており、「レグザ重低音立体音響システムZP」では、実用最大出力合計6Wのマルチアンプ、新たに開発された2ウェイバスレフボックススピーカーをはじめ、重低音バズーカやトップトゥイーターなど全9個のスピーカーを搭載しています。また、Z670K seriesでも、録画機能の「おすすめ番組」は健在で、自動録画した番組や通常録画した番組から、見たい番組をスムーズに見つけられる操作性を確保しています。

  • Z670K seriesに採用された新開発の「スリム直下型高輝度倍速パネル」は、高コントラストパネと直下型高輝度バックライトを合わせた構造によって、液晶パネルの質を飛躍的に高めています。さらに倍速駆動にも対応することで、スポーツなどの動きが早い映像コンテンツにおいても、動きが滑らかな映像再現を実現しています。
  • 新開発の2ウェイバスレフボックススピーカーをはじめ、レグザでおなじみ重低音バズーカ、さらにトップトゥイーターを追加した、合計11基のスピーカーを合計60Wのマルチアンプで駆動する「レグザ重低音立体音響システムZP」を採用しています。ドルビーアトモスにも対応し、立体音響も楽しむことができます。

ノイズ処理が丁寧で立体感もナチュラル

43/50/55/65/75型といった幅広いインチサイズを揃えているZ670K seriesからは、中核に位置する「55Z670K」で検証。総じて安定感のある映像で、「レグザエンジンZR I」と「スリム直下型高輝度倍速パネル」がうまくマッチしています。映画『TENET テネット』は、55Z670Kでもコントラストと色再現性が正確な印象です。暗部のシーンは沈み込む表現が難しいですが、やはり明部のシーンは液晶ならではの明るさを味わえます。YouTubeで再生した4Kコンテンツでは、解像感がしっかり際立ち、ノイズも丁寧に抑えられています。放送番組は、ノイズ処理が適切に施されている点が、さすがはレグザです。ナチュラル志向で、立体感の表現もとても自然です。 サウンドも、迫力重視なのが特長で、ジャンルごとにモードを変えるとさらに作品との音のマッチが深まります。

  • 「55Z670K」の画質・音質傾向
  • 映像調整項目の「ヒストグラムバックライト制御」をオンにすることで、表示している映像コンテンツに含まれる明るさに応じて、バックライトの明るさをコンテンツに合わせて自動調整を行ってくれます。
  • 「倍速モード」では、コンテンツに自動最適化してくれる「おまかせ」はもちろん、映画やアニメを滑らかな動きで表示してくれる「クリアスムーズ」「スムーズ」、コンテンツのオリジナルの動きに忠実に再現する「フィルム」「シネマ」などから、設定を調整することが可能です。

放送番組の高画質技術が圧倒的に優秀

旧プラットフォームのX9400S series、Android TVベースのX8900K seriesとZ670K series、今回のレグザはしっかりとキャラクターが分かれている印象を与えてくれました。X9400S seriesは、やはり画質・音質ともに最上位モデルならではの完成度であり、4K UHD BDや動画配信サービス、そして放送番組まで、ノイズ処理と解像感が圧倒的であり、コントラストと色再現の正確さも随一のレベルです。とくに放送番組の映像は、同社比較だけでなく、他社モデルと比較しても抜群の完成度を実現しています。迫力志向のサウンドも、映画とのマッチがよいのが特長で、レグザでクオリティを求めるなら、やはりX9400S seriesは外せません。

一方で、Android TVの機能性や操作性を重視し、レグザならではの映像表現を有機ELモデルで味わうならX8900K series、液晶モデルで味わうならZ670K seriesといったように、ファンが分かれそうなのがこの2モデルで受けた印象です。どちらもノイズ処理の精度やナチュラルの画作りは健在であり、放送番組に対する映像表現もレグザのアドバンテージを得られます。暗部表現と輝度表現のどちらを重視するか、そういった部分が製品選びの分かれ道になるでしょう。

SPEC

[55X9400S]
●デジタルチューナー数:地上デジタル×9、BS/110度CSデジタル×3、BS4K/110度CS4K×2 ●パネル方式:有機EL ●パネルサイズ:55型(1210W×680W/対角1388mm) ●画素数:3840×2160 ●対応HDR規格:HDR10、HLG、HDR10+、Dolby Vision ●スピーカー:フルレンジ×4、トゥイーター×2、トップトゥイーター×2、ウーファー×2 ●音声出力:12W+12W+12W+12W+12W+12W+15W+15W+20W+20W ●主な入出力端子:HDMI入力×7、光デジタル音声入力×1、アナログ音声入力×1、USB入力×3 他 ●ネットワーク接続:LAN×1、Wi-Fi(2.4GHz、5GHz) ●対応ストリーミング動画サービス:Netflix、Amazon Prime Video、ディズニープラス、YouTube、hulu、U-NEXT、SPOOX、TSUTAYA TV、dTV、DMM.com、ひかりTV 4K、Abema TV、Paravi、Rakuten TV ●消費電力:413W(待機時0.4W) ●外形寸法:1234H×736W×279Dmm(スタンド含む) ●質量:32.5kg(スタンド含む)

[55X8900K]
●デジタルチューナー数:地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3、BS4K/110度CS4K×2 ●パネル方式:有機EL ●パネルサイズ:55型(1210W×680W/対角1388mm) ●画素数:3840×2160 ●対応HDR規格:HDR10、HLG、HDR10+、Dolby Vision ●スピーカー:フルレンジ×4、トゥイーター×2 ●音声出力:12W+12W+12W+12W+12W+12W ●主な入出力端子:HDMI入力×4、光デジタル音声入力×1、アナログ音声入力×1、USB入力×3 他 ●ネットワーク接続:LAN×1、Wi-Fi(2.4GHz、5GHz) ●対応ストリーミング動画サービス:Amazon Prime Video、YouTube、hulu、U-NEXT、SPOOX、TSUTAYA TV、DAZN、dTV、DMM.com、ひかりTV 4K、Abema TV、Paravi、TELASA、Rakuten TV、TVer、FOD、GYAO!、BANDAI CHANNEL、クランクイン!ビデオ、Net.TV ●消費電力:333W(待機時0.5W) ●外形寸法:1226W×753H×229Dmm(スタンド含む) ●質量:19.5kg(スタンド含む)

[55Z670K]
●デジタルチューナー数:地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3、BS4K/110度CS4K×2 ●パネル方式:液晶 ●パネルサイズ:55型(1210W×680W/対角1388mm) ●画素数:3840×2160 ●対応HDR規格:HDR10、HLG、HDR10+、Dolby Vision ●スピーカー:フルレンジ×2、トゥイーター×2、トップトゥイーター×4、ウーファー×1 ●音声出力:10W+10W+10W+10W+20W ●主な入出力端子:HDMI入力×4、光デジタル音声入力×1、アナログ音声入力×1、USB入力×3 他 ●ネットワーク接続:LAN×1、Wi-Fi(2.4GHz、5GHz) ●対応ストリーミング動画サービス:Netflix、Amazon Prime Video、ディズニープラス、YouTube、hulu、U-NEXT、SPOOX、TSUTAYA TV、DAZN、dTV、DMM.com、ひかりTV 4K、Abema TV、Paravi、TELASA、Rakuten TV、TVer、FOD、GYAO!、BANDAI CHANNEL、クランクイン!ビデオ、Net.TV ●消費電力:219W(待機時0.5W) ●外形寸法:1234W×741H×215Dmm(スタンド含む) ●質量:22.5kg(スタンド含む)

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