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  • VICOM レファレンスディスクとしても活躍!
    『8K空撮夜景 SKY WALK』の見所をレビュー
    オーディオビジュアルの評論家も実際に使っている!

    取材・執筆 / 伊尾喜 大祐
    2022年4月18日更新

シネマカメラで8K/60p撮影を実現

  • 『8K空撮夜景 SKY WALK』
    ¥6,600(税込)
    ビコム
    VUB-5713
    ●制作:2021/日 ●本編映像:67分、16:9、HDR10+ ●本編音声:BGMリニアPCM2.0/5.1ch、現地音リニアPCM2.0/5.1ch

映画作品以外でどうしても紹介しておきたいのが、ビコムの『8K空撮夜景 SKY WALK』です。同社は『4K夜景』をはじめ『宮古島 ~癒しのビーチ~』など、4K UHD BDソフトを積極的にリリースしてきました。いずれの作品もハイスペックの機材で撮影/制作され、本作ではシネマカメラ「RED WEAPON HELIUM 8K S35」を高性能防振システムと共にヘリに搭載し、8K/60pによる撮影を実現しています。さらにHDR10+も採用しました。そのあまりの映像クオリティの高さに、オーディオビジュアル評論家の面々もこぞって入手し、機器チェックのレファレンスに活用中だと聞きます。本稿の締切ギリギリで8KプロジェクターのVICTOR「DLA-V80R」が導入されたこともあり、筆者も本作品を視聴してみました。

超高精細で煌めく光まで美しい

  • 本編は真っ赤な夕空に浮かぶ横浜みなとみらいからスタート。

本編は真っ赤な夕空に富士山が浮かぶ横浜からスタート。ひとつひとつの建物が120インチスクリーンに映し出されると、ミニチュアのような精密さと立体感です。夜の帳が下りた羽田空港は滑走路の着陸ランプが満天の星空のよう。お台場フジテレビでは、小さく並んだ窓の向こうにオフィス内の人影まで見ることができます。そしてレインボーブリッジ越しに見える都心の夜景は、もう『ブレードランナー』さながらです。

  • 夕空が映える横浜ベイブリッジ。

さらにカメラはクリスマスカラーにライトアップされた東京タワー、光があふれる渋谷や新宿、そして東京スカイツリーへと続きます。煌めく光が彩る都会の夜景のあまりの美しさに陶然とするうち、本編67分があっという間に終了してしまいました。再生中にはついつい、横浜の18mの等身大ガンダムや歌舞伎町のゴジラヘッドを空撮気分でスマホ撮影したりも(笑)。大画面再生の新たな楽しみを発見できる1枚です。

  • 東京スカイツリーの夜景。

制作ディレクターのおすすめポイント

『8K空撮夜景 SKY WALK』 制作ディレクター梅崎健太氏より
8K/60pで撮影されたこの作品は、これまで誰も見たことがない究極の空撮映像を目指して制作しました。東京の空撮作品は多数販売されており、それらの作品の印象を精査し、ストーリー性を持たせるための飛行ルートや撮り方など、よりお客様に楽しんで頂けるように工夫しました。特に没入感やHDR感をより出せるように最終段階まで映像を追い込みました。精密で美しい映像と60pならではの滑らかな動きをお楽しみ頂けます。

  • 8K/60pで撮影された渋谷の空撮映像。