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レビュー

  • 【PR】MARANTZ「MODEL 40n」 Hi-Fiアンプでホームシアター!
    プロが解説する驚きのメリット
    総合金賞の受賞理由を訊いた

    取材・執筆 / 井田有一(ホームシアターファイルPLUS編集部)
    2022年5月30日更新

インストーラーが語る「MODEL 40n」の魅力

全国のインストーラーによる投票で決まるホームシアターグランプリ「プロダクト編」(受賞結果の詳細はこちら)。マランツ「MODEL 40n」は、本アワードにてオーディオカテゴリーの総合金賞を獲得しました。2chアンプを搭載するいわゆる「Hi-Fi用のアンプ」である本機が、ホームシアターのジャンルで高く評価されるのはなぜでしょうか? その理由を本機に投票したホームシアター工房 名古屋の前野憲一氏、サウンドテックの三宅宏明氏に伺いました。

  • プリメインアンプ
    MARANTZ
    MODEL 40n

    ¥286,000(税込)

    サラウンド製品ではなくプリメインアンプとして初めて、ホームシアターグランプリ「プロダクト編」の総合金賞を受賞。カラーはシルバーゴールドとブラックの2色展開です。

前野氏が語る!「ワンランク上のテレビシアターに最適」

ホームシアターの醍醐味は映画館のような大きなスクリーンとサラウンド再生、という方も多いですが、近年は動画配信サービスを楽しむ方が増え、テレビを使ったホームシアターをつくりたいというニーズも増えています。実際に当店では2021年に施工したホームシアターの約3分の1がテレビシアター。しかも年々増加傾向です。

テレビシアターを構築するなら当店では「2chテレビシアター」をお薦めすることが多いです。Hi-Fi用のスピーカーを使えば音楽もより高品位に楽しめますし、スピーカー自体はシステムの変更があっても他に転用できます。何よりテレビはリビングの顔ですから、ホームシアター機器もインテリアに馴染む美しさがほしいところ。スピーカーなら好みのデザインを見つけやすいので、お客様にも好評ですね。

  • 「2chテレビシアター」とは、ディスプレイにテレビを使い、サウンドには音声信号をコントロールするアンプとお好みの2chスピーカーを組み合わせるシステムのこと。音楽リスニングを重視される方や配線の都合などでリアスピーカーを設置しない方に人気のスタイルです。

アンプの選択肢はAVアンプやミニコンポなど豊富ですが、私がお薦めするのはマランツの「MODEL 40n」です。その一番の理由は「HDMI入力」を搭載するからです。ただそれだけならAVアンプでもニーズは満たせますが、リアスピーカーを置かない、あるいは置けないという方にとっては、サラウンド用のアンプが宝の持ち腐れになってしまうのです。最初から2chと用途が決まっているなら、製造コストのすべてを2ch再生に寄せたプリメインアンプの方がもちろん音質的なメリットが大きいです。

MODEL 40nはこうしたテレビとの接続を意識したリビングオーディオのコンセプトを極限にまで研ぎ澄ましたモデルです。なかでもマランツらしくARCの音質にもこだわった設計が施されているというから驚きました。

  • HDMIケーブルでテレビと接続すれば、テレビのリモコンひとつで音量調整ができたり、電源も連動できたりするなど、音声信号の伝送だけでなく操作性の面でも便利になります。
  • MODEL 40nはテレビからの音声信号を、HDMIインターフェースを介さずに直接デジタルインターフェースレシーバーで受けることで信号のロスを低減しています。さらに内部のHDMI/ARC回路も電源供給の強化や低ノイズ化、接続経路とグランドの見直しを実施するなど高音質化をはかっています。

30万円以下でありながらハイエンド製品らしいサウンドを実現する音質設計は、さすがマランツです。肉厚のシャーシ、デジタルノイズから他のパーツを保護する2層3ボックスのシールド構造、HDAM®といったマランツの独自技術もブラッシュアップさせ、低歪と高い駆動力を実現しています。私は特に駆動力の高さがすごいと感じました。

  • 一般的なオペアンプを使わないディスクリート部品で構成するアンプモジュール「HDAM®-SA3」(写真)や、低歪かつ広帯域にわたり安定した利得が得られる「電流帰還型」の増幅回路という、マランツのお家芸的な技術をさらに磨き上げ、パラレルにプッシュプル動作するパワーアンプを新規に開発。非常に優れたスピーカー駆動力を実現しています。
  • プリアンプ部も低歪を追求しています。電流変動に影響がでないように改良してより低歪化した「HDAM®-SA2」を新開発。さらに上位モデルの「MODEL 30」に搭載した高品位ボリュームIC「MUSE72323V」(写真)を搭載。実使用領域でベーシッククラスのマランツのプリメインアンプ「PM8006」(¥159,500/税込)との比較で47%ものノイズ改善を実現しています。

音楽再生も、定額音楽配信サービスの再生に対応します。Amazon MusicやSpotifyといったメジャーなサービスにも対応していますので、数千万曲の音楽をHi-Fi品質で再生できます。こうした音楽配信の再生機能はAVアンプにも搭載されていますが、音のクオリティは別次元です。持ち味である駆動力の高さを活かしたサウンドは比較にならないほど。全帯域の音に厚みが増し、音楽をリッチに楽しめます。分析的な音が特長のスピーカーなら、微細な音まで見事に再生してくれます。こうしたスピーカーの個性を発揮する点も特長です。テレビシアターを一段上の世界に引き上げてくれるアンプ、それがMODEL 40nです。

  • ここまでのお話をしてくださったホームシアター工房 名古屋の前野憲一氏。

三宅氏が語る!「プリメインアンプを現代的に深化させた優秀機」

HDMI入力を搭載したプリメインアンプ。このジャンルに先鞭をつけたマランツの「NR1200」は当店でもかなりの台数を販売しました。テレビラックの中に1200を置き、ラックの上にブックシェルフスピーカーを置く2chテレビシアターのスタイルは、当店にご来店されるお客様はもちろん、提携している工務店様のお客様にも人気です。エントリーからマニアまで幅広いお客様の心を掴みましたね。

  • AVアンプのようなHDMIのセレクター機能を備えているマランツの「NR1200」。お求めやすい価格、薄型スタイルも相まって「HDMI搭載プリメインアンプ」のジャンルを切り拓く一台となりました。

ただ当店に来店されるお客様には、大型のフロア型スピーカーと組み合わせたいといったご要望も多く、もっと駆動力や全体的なサウンドパフォーマンスを強化した同コンセプトのアンプがほしいと以前からメーカーにリクエストを出していました。ですので、私にとってMODEL 40nは待望の製品です。

  • MODEL 40nはラインアップ最高峰のモデルです。キャビネットは6面すべてを定評あるベーシックモデルである「PM8006」よりも厚くし、高い剛性を獲得しています。
  • 電源用のトロイダルトランス(写真左)もクラス最大級の大きさを誇ります。PM8006に搭載されたトランス(写真右)と比較してみても一回りサイズアップしているのがわかります。

インダストリアルデザイナーが創業したブランドだけあって、美しいデザインに所有欲をくすぐられますよね。だからこそ組み合わせるスピーカーもどんなテイストにすればよいか、悩む楽しさがあります。音で選ぶなら同じD&MグループのB&Wはいいですね。特に「705S2」はバランスがよくお薦めです。JBLのスタジオモニターも、MODEL 40nが持つレトロモダンな雰囲気とよくマッチします。素敵な家具と組み合わせれば、リビングで使うテレビシアターの雰囲気が上質なものになります。

  • テレビボードに収納して利用してもいいですが、アイコニックなルックスゆえに、あえてボードの上に設置するスタイルも試してほしいです。

またここ数年アナログレコードのリバイバルが話題ですが、MODEL 40nにはフォノイコライザーを搭載しています。MMカートリッジに対応しますので、対応のプレーヤーを用意すればレコードもHi-Fi品質で楽しめます。せっかくいいアンプを選ばれるなら、テレビ用だけではもったいないですので、ぜひレコードでスローな音楽リスニングを楽しんでほしいです。

  • コーヒーなど飲み物を用意してレコード盤を選び、針を落とす行為は、チルタイムにぴったりな遊びです。ホームシアターにレコード、お薦めです。
  • 様々な用途を提案するMODEL 40nだから、フォノイコライザーも搭載。音質にこだわってNF-CR型「Marantz Musical Phono EQ」を採用します。さらに微弱な電気信号を扱う部分ゆえにシールドケース(写真左下)に入れて格納するこだわりぶりです。

スマホの登場からより小型に、より一体化が進むオーディオ機器にあって、プリメインアンプはHi-Fiニーズが高く、伝統的な音質強化を重視したモデルチェンジが多いジャンルです。そうした状況下にあっても、マランツは攻めの姿勢を持っています。現在の若い世代の暮らし方にも寄り添い、広いリビング空間にオーディオをどのように組み合わせるかを考え、プリメインアンプをより現代的に深化させています。

ホームシアターのコンテンツは映画だけではありませんので、音楽はもちろん動画もドラマやスポーツが中心という方なら2chのサウンドを追求した方がよい選択になると思いますし、「音質」「デザイン」「機能性」「操作性」それらすべてが高いレベルにあるMODEL 40nは、買って間違いのないアンプです。

  • ここまでのお話をしてくださったサウンドテックの三宅宏明氏。

SHOP INFORMATION

ホームシアター工房 名古屋
愛知県名古屋市千種区千種3丁目35番8号 HP吹上ビル5F
TEL:052-880-9996
営業時間:10:00~18:00
定休日:毎週水曜日
https://www.ht-kobo.jp/

サウンドテック
山口県防府市桑山2丁目11-32
TEL:0835-21-5555
営業時間:10:00~18:00
定休日:毎週水曜日、第2、4火曜日
http://www.sound-tec.com/

SPEC

MARANTZ「MODEL 40n

●定格出力:100W+100W(4Ω/20〜20,000Hz)、70W+70W(8Ω/20〜20,000Hz) ●全高調波歪率:0.02%(20〜20,000Hz/両チャンネル同時駆動/8Ω) ●周波数特性:5〜100,000Hz(±3dB) ●ダンピングファクター:100以上(8Ω/20〜20,000Hz) ●入力感度/入力インピーダンス:【PHONO(MM)】1.6mV/47kΩ 【CD/LINE/RECORDER】220mV/16kΩ 【POWER AMP IN】1.5V/15kΩ ●出力電圧:220mV(SUB WOOFER OUT) ●PHONO最大許容入力(MM):80mV(1kHz) ●RIAA偏差:±0.5dB(20〜20,000Hz) ●S/N比(IHD Aネットワーク/8Ω):【PHONO(MM)】87dB(5mV入力) 【CD/LINE/RECORDER】113dB(定格出力) 【POWER AMP IN】125dB(定格出力) ●トーンコントロール:【BASS(50Hz)】±10dB 【TREBLE(15,000Hz)】±10dB ●音声入力端子:HDMI(ARC)×1、光デジタル×1、同軸デジタル×1、USB-A×1、アンバランス×3、PHONO(MM)×1、POWER AMP IN×1 ●音声出力端子:サブウーファープリアウト×1、6.3mm標準×1、RECアウト×1 ●その他接続端子:ネットワーク×1 ほか ●消費電力(待機電力):220W(0.3W/通常スタンバイ、2W/ネットワークスタンバイ) ●外形寸法:443W×130H×432Dmm(アンテナを寝かした場合) ●質量:16.7kg

協力/D&Mホールディングス