ホームシアターのプロが、映画館のある家づくりに役立つ知識・ノウハウをお届けしていく連載企画。
後悔しないホームシアターづくりのために、ぜひお役立てください!
サブウーファーは必要?
「映画にも収録されているから低音を強化したい」
スピーカーは小型になるほど低音再生が難しくなります。サブウーファーは主に小型スピーカーの低音不足を補うために生まれました。現在は映画などに収録される「Low Frequency Effect(LFE)」と呼ばれる120Hz以下の超低音を再生するのに活躍します。その効果は絶大で、体の芯に響くような重厚な低音はヤミツキになるほど魅力的です。映画ファンやホームシアターファンなら必須のスピーカーといえるでしょう。
フロントスピーカーの横などに設置する場合が多いサブウーファー。重低音を再生するので、大口径の振動板を使って、深いストロークで振動する必要があるので、筐体は大きくなりがちです。
低音は方向を感じにくいのでサブウーファーをラックの中に入れてしまえば、隠すこともできます。ですがサブウーファーは筐体振動をするモデルもあり、ラック全体が振動してしまうことも。またバスレフ型の場合はポートからも低音が出て、ラック内で音がこもることもあるため、写真のように内部に吸音材を入れるなどの対策が必要です。
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このギモンに回答してくれた専門家
林 正儀 氏
VGP審査員
オーディオ・ビジュアル評論家
AVメーカー勤務、技術系高校教師などの経歴を持ち、現在は執筆活動のほか、日本工学院専門学校で講師も務める。そうした経験から難しい話題をやさしく説明するテクニックは特に定評がある。