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レビュー

  • KEF「The Reference Meta Series」 KEFスピーカーがVGP特別賞&金賞を獲得!
    最先端の”ピュアな音”
    独自音響技術「MAT」採用の第12世代Uni-Qドライバーを採用

    取材・執筆 / 鴻池賢三
    2022年7月11日更新

    • VGP審査副委員長
      鴻池賢三

さらに進化したMAT搭載、第12世代Uni-Qドライバー

KEFは1961年にイギリスで創業した老舗スピーカーブランド。放送局用のモニタースピーカーを手がけるなど、原音の忠実な再現を源流とし、今もなお、そのスピリットは息づいています。最先端のコンピューターシミュレーションおよび解析技術を駆使した製品開発が特長で、物量に頼らず、ユニークな発想とたゆみない革新的な音響技術への情熱は、他に類を見ません。独自の同軸ドライバー「Uni-Q」は、まさにその象徴といえるでしょう。

そんなKEFが、2つのフラグシップを「The Reference Meta」と「Blade Meta」として、同時に刷新しました。共通するのは、MATを搭載した第12世代Uni-Qドライバーの進化版を採用したことです。Referenceは1973年以降、ラインアップの核として、ベンチマークとして存在し、ユーザーに渡る製品はファクトリーで厳密に生産管理されています。

新しいThe Reference Metaは、フロアスタンドが2ラインとブックシェルフに加え、センタースピーカーとしても利用できる2モデルで構成されています。ステレオでのピュアオーディオ用途のみならず、マルチチャンネルの構築も可能で、最高峰のサウンドを求めるホームシアターファンにも注目の存在です。VGPアワードでも特別賞と部門金賞が授与されています。

  • 第12世代Uni-Qのさらなる進化版となる新設計ドライバー搭載。すべて受注生産で熟練工がハンドメイド。全数測定をおこない、厳しい基準を満たしたものだけが、誇り高き“The Reference”の称号が得られます。いちはやくコンピューター解析をスピーカー設計に持ち込み、音響技術に革新をもたらし続けてきた、KEFの新たなフラグシップです。
  • 国内最大級のオーディオビジュアルアワード「VGP2022 SUMMER」では、The Reference Meta Seriesが映像音響部会で企画賞を受賞。さらにThe Reference 3 Metaは「スピーカーシステム・映像音響(ペア100万円以上200万円以下)」の部門で金賞を獲得しました。

雑味なくクリアなトーン

それではここからは、実際のサウンドをレポートしていきます。エリック・クラプトン『Unplugged』の「Before You Accuse Me」は、静けさと、音の隙間から感じるステージの雰囲気が濃厚です。表情豊かな弦の響きからそれを感じることができます。ボーカルが適度に奥に配置される感覚も新しい体験で、これは、単に位相特性の正確さだけでなく、繊細な音色の再現が、前後の距離感を生み出しているからでしょう。もちろん、ボーカルが埋もれているということではありません。すべての音が位置的に分離して存在感があり、ボーカルも意図と存在感を持って奥に配置されるという意味です。点音源による精密な空間表現を可能にするUni-Qに、トゥイーターの裏で不要な音を99%吸収するというMATの組み合わせは、たしかにピュアオーディオの世界に、今までにない新たな表現をもたらしています。

  • KEF
    「The Reference 5 Meta」
    ¥2,618,000(税込/ペア)
  • KEF
    「The Reference 3 Meta」
    ¥1,958,000(税込/ペア)
  • KEF
    「The Reference 1 Meta」
    ¥1,089,000(税込/ペア)

筆者がレファレンス音源としている、ベス・ニールセン・チャップマンはボーカルの透明度が聴きどころで、特にスローに歌い上げる「I Keep Coming Back to You」は、静けさの中にちりばめられた音がさりげなくゴージャス。ドシンとローの効いた安定感、密度の高いミッド、ワイドレンジで開放的なハイが完璧なまでにシームレスで見事なバランスです。空中に漂うように広がる歌声は有機的で、感情の変化も如実に感じられます。味なくクリアなトーンは、理屈抜きに耳に美しく心地よいです。

ケイコ・リー「ドント・レット・ミー・ビー・ロンリー・トゥナイト」は、ボーカルとギターのシンプルな構成で、S/Nのよさが試される楽曲です。本機の「静けさ」をさらに探るべくチョイスしました。結果は期待以上で、キレがよく細身の繊細な音色が際立ちます。弦の余韻が長く美しく、倍音のナチュラルな膨らみが温かみを添えます。小音量でも映える音は、生の音、原音に通じるものを感じます。

  • KEF
    「The Reference 4 Meta」
    ¥1,122,000(税込/1本)
  • KEF
    「The Reference 2 Meta」
    ¥880,000(税込/1本)

異なるキャラクターのフラグシップ

また、参考として、同じくMAT搭載の第12世代Uni-Qドライバーを採用する「Blade One Meta」を試聴しました。点音源の理想を究極まで追求した独自の音響技術「シングル・アペアレント・ソース・テクノロジー」が最大の特長で、対称的に対向するウーファーが側面に4つ配置されています。そのサウンドは独特の定位感と同時に、張りのある生々しさが印象的で、華やかに映える感触を持ちます。KEFが追求する原音を突き詰めた結果のひとつであり、The Reference Metaと双璧を成すフラグシップとしての威厳を感じました。オーディオファンなら、ぜひ一度Blade Metaも併せて体験してください。

  • KEF
    「Blade One Meta」
    ¥4,400,000(税込/ペア)
  • 東京・有明にある「KEF MUSIC LABORATORY」にて試聴をおこなう鴻池賢三氏。「The Reference 5 Meta」を中心にテストしました。

The Reference Metaシリーズは現代スピーカーのレファレンスともいえる存在。MAT搭載の第12世代Uni-Qドライバーの採用と最先端のコンピューターシミュレーションの投入により、その性能は大きく進化しています。また、同社が厳密に管理する基準機に対し、周波数特性が0.5dB以内になるよう生産されるなど「レファレンス」としての志が高いです。ステレオで利用しても左右の特性が一致し、精密な空間表現を約束してくれます。 数のスピーカーで立体を表現するマルチチャンネル再生でも、なおさら頼もしい特長となります。また、フラグシップながら、カラーが豊富なのもうれしい配慮です。ラグジュアリーなインテリアとも調和できます。最高のピュアサウンドとホームシアターを目指すなら、The Reference Metaは最善の選択といってよいでしょう。

SPEC

「The Reference 5 Meta」
●型式:3ウェイ5スピーカー ●ユニット:Uni-Q(MAT搭載25mmアルミトゥイーター/125mmアルミミッド)、165mmアルミウーファー×4 ●インピーダンス:4Ω ●外形寸法:323W×1402H×467Dmm ●重量:60.2kg

「The Reference 3 Meta」
●型式:3ウェイ3スピーカー ●ユニット:Uni-Q(MAT搭載25mmアルミトゥイーター 125mmアルミミッド)、165mmアルミウーファー×2 ●インピーダンス:4Ω ●外形寸法:323W×1207H×467Dmm ●重量:51.3kg

「The Reference 1 Meta」
●型式:3ウェイ2スピーカー ●ユニット:Uni-Q(MAT搭載25mmアルミトゥイーター/125mmアルミミッド)、165mmアルミウーファー ●インピーダンス:4Ω ●外形寸法:205W×440H×422Dmm ●重量:18.2kg

「The Reference 4 Meta」
●型式:3ウェイ5スピーカー ●ユニット:Uni-Q(MAT搭載25mmアルミトゥイーター/125mmアルミミッド)、165mmアルミウーファー×4 ●インピーダンス:4Ω ●外形寸法:1090W×205H×463Dmm ●重量:45.2kg

「The Reference 2 Meta」
●型式:3ウェイ3スピーカー ●ユニット:Uni-Q(MAT搭載25mmアルミトゥイーター/125mmアルミミッド)、165mmアルミウーファー×2 ●インピーダンス:4Ω ●外形寸法:630W×205H×335Dmm ●重量:22.8kg

KEF COOL SUMMER 2022キャンペーン実施中

なお、KEFでは現在、2022年8月1日(月)までの期間限定で、入門クラスのホームシアター向けスピーカー「Qシリーズ」がお買い得な価格でゲットできるキャンペーンを実施中。KEFファンは、こちらもぜひ、併せて検討してみてはいかがでしょうか?

https://jp.kef.com/pages/latest-offer