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レビュー

  • 【PR】ELAC「Uni-Fi Reference」 Uni-Fi Referenceで鳴らすサラウンド!
    飛躍的な進化をマルチチャンネルでも堪能
    全てエラックで揃えた5.1.4chシステムでチェック

    VGP 取材・執筆 / 大橋伸太郎
    2022年9月2日更新

    • VGP審査委員長
      大橋 伸太郎

オリジナルUni-Fiから確実に洗練

ホームシアターのスピーカーとして決め手になるのが、各スピーカーの音色が統一されていることです。そして、映画作品などで重視されるセンタースピーカーの作り込みが入念であり、セリフが聴き手まで飛んでくる音離れのよさが挙げられます。

それに応えてくれる注目のモデルが、エラックの「Uni-Fi Reference」であり、フロア型「UFR52」、ブックシェルフ型「UBR62」、センタースピーカー「UCR52」をラインアップ。スピーカーの名匠のアンドリュー・ジョーンズがプロデュースした第5弾シリーズであり、オリジナルのUni-Fiシリーズから確実にブラッシュアップされています。

  • フロア型スピーカー
    「UFR52」
    ¥297,000(税込/ペア)
  • ブックシェルフ型スピーカー
    「UBR62」
    ¥148,500(税込/ペア)
  • センタースピーカー
    「UCR52」
    ¥93,500(税込/1本)

新開発の同軸ユニットでレンジ拡大

新たな「Uni-Fi COAX Driver」では、25mm ソフト・ドーム トゥイーターと100mm モールド・アルミニウム・コーン ミッドレンジを採用しています。トゥイーター部の外周エッジを改良し、再生周波数を高域は35,000Hzまで、低域は1,800Hzまで伸長。ボイスコイルの大型化や剛性の高いアルミ・ダイキャスト製のバスケットフレームも特長です。

  • Uni-Fi Referenceに採用された「Uni-Fi COAX Driver」は、ユニットの口径と素材はオリジナルUni-Fiと同等のものですが、振動板の外周エッジを改良することでワイドレンジ化を実現。さらに、ボイスコイルが大型され、それを強力なネオジウム・マグネットによってダイナミックに駆動させています。

また、ウーファーにはニュー・ディッシュ形状を施した新開発のアルミニウム・コーンが採用されており、マグネットとボイスコイルも大型化。キャビネットには、フル・ペリメター・ブレース工法を用いることで強度を上げ、併せてデュアルフレア・スロットポートなど、最新の工法を取り入れることで、ノイズ低減、解像度の向上を実現しました。

  • 新たにアルミニウム・コーンを素材としたウーファーは、アルミダイキャストのバスケットフレームに強固に取り付けられており、また振動板には「ニュー・ディッシュ」と呼ばれる形状の高剛性アルミ単板が採用されています。
  • 最新工法として導入された「デュアルフレア・スロットポート」は、スピーカーの底板を円筒状にくり貫き、そこから貫通されたダクトと、バッフルのフロント下部に設けたフレア型ポートを繋げることで、低域のノイズを低減させ、さらにダイナミクスも向上させています。

今回、フロントLRにUFR52、センターにUCR52、サラウンドにUBR62、そこに別シリーズのイネーブルドスピーカー「Debut A4.2」、サブウーファー「Debut SUB3010」を加えた5.1.4chシステムにより、Uni-Fi Referenceのマルチチャンネルの音質を検証します。

  • ドルビーアトモスなどのイマーシブサウンドの再生クオリティもチェックするべく、イネーブルドスピーカーには「Debut A4.2」を組み合わせました。
  • サブウーファーに、イネーブルドスピーカーと同じ「Debut Series」から「Debut SUB3010」を採用することで、できるだけサウンドカラーを統一させています。

音の繋がりが絶妙で劇伴表現も緻密

映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、序盤のカーチェイス、劇伴の音圧の高鳴りが小気味よく、管楽器がホーンシステムを思わせる咆哮を轟かせます。音がスピーカーにまとわりつかず聴き手にぶつかってきます。銃撃戦は、弾位置の描写が鮮明で、薬莢が金属質の響きで試聴室の床に転がります。移動表現もなめらかでパンニングに切れ目や音色のむらがなくスピード感も豊かです。足音が駆け抜けていくオフシーンは、フロントLからサラウンドLヘ直進性が高くスピード感も鋭いです。後半のノルウェーでのヘリ襲撃では、メイン、サラウンドとイネーブルスピーカーの繫がりがよく、イネーブルの天井方向の音場拡張効果を強化、巨大な質量が頭上で旋回し降下し聴き手にのしかかります。

  • Uni-Fi Referenceを中心として5.1.4chシステムで、ドルビーアトモス収録作品である4K Ultra HDブルーレイ『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』と『THE BATMAN-ザ・バットマン-』、DTS-HDマスターオーディオ5.1ch・日本語を収録したブルーレイ『スパイの妻』をレファレンスソフトに使用しました。

映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は、最新作品だけあり、サウンドデザインの進化を活き活きと描き出します。バットモービルとペンギンのカーチェイスは、低音の量感とスピーカー間を通過するスピードがポイント。低域の地響きもさることながら、サラウンドスピーカーの大口径ウーファーの低音再生力が効果を発揮、一流の劇場にいる感覚を堪能できます。映画のクライマックスの迫り来る洪水の暗騒音、電機のショートなど音の積み重ねが正確に音場に定位します。悲劇性をにじませた劇伴の弦楽も歪みない再現。ラストシーンは、風音と忍び込む劇伴が歪みなく美しく、開放的な鳴り方と音楽美を兼ね備えていてシステムの器の大きさが実感されます。

  • 映画作品では、劇伴はもちろん、セリフの音が重視されるため、フロントLRとセンターへの音の比重が非常に高いです。また、フロント側の音の繋がりのスムーズさも重要であるため、フロントLRとセンタースピーカーの出力の高さや音色の統一感が問われます。

邦画『スパイの妻』も試聴。劇伴は控えめ、静寂を背景に自然音や環境音、不気味な暗騒音まで効果音の卓抜な使い方が特徴のサウンドデザインですが、Uni-Fi ReferenceのS/Nと凹凸のない周波数レスポンスが奥行きの深い劇空間を生みだし、聴き手を物語の奥へ連れ去ります。会話に響きをつけたり逆に響きを殺したり、シーン毎の整音の工夫やこだわりをセンタースピーカーが余裕をもっていきいきと表現。日本語の子音の擦過音(サ/チ等)が強調されず、明快でいて自然です。

  • 今回使用した4本のイネーブルドスピーカーは、フロントLRとサラウンドLRのスピーカーの天面に設置して試聴を実施。Uni-Fi Referenceとシリーズは異なりますが、アンドリュー・ジョーンズの開発モデルということもあってか、音の繋がりも良好。

ハイエンドに拮抗するサウンド描写

Uni-Fi Referenceは、シームレスな音像描写はもちろん、活き活きとした劇伴の表現、音の移動の鋭いスピード感、自然な空気感まで、丁寧に描きます。そのクオリティの高さは、ハイエンドのシステムにも拮抗するもので、ホームシアターファンが待ち望んでいた本格的なスピーカーシステムであること間違いなしです。

SPEC

[UFR52]
●形式:3ウェイ・バスレフ型 ●ユニット:25mm クロスドーム トゥイーター×1、100mm モールド・アルミニウム・コーン ミッドレンジ×1、130mm アルミニウム・コーン ウーファー×3 ●再生周波数帯域:40~35,000Hz ●クロスオーバー周波数:220Hz、1,800Hz ●能率:86dB ●インピーダンス:6Ω ●外形寸法:234W×995H×338Dmm ●質量:23.8kg

[UBR62]
●形式:3ウェイ・バスレフ型 ●ユニット:25mm クロスドーム トゥイーター×1、100mm モールド・アルミニウム・コーン ミッドレンジ×1、165mm アルミニウム・コーン ウーファー×1 ●再生周波数帯域:41~35,000Hz ●クロスオーバー周波数:260Hz、1,800Hz ●能率:85dB ●インピーダンス:6Ω ●外形寸法:208W×359H×334Dmm ●質量:11.7kg

[UCR52]
●形式:3ウェイ・バスレフ型 ●ユニット:25mm クロスドーム トゥイーター×1、100mm モールド・アルミニウム・コーン ミッドレンジ×1、130mm アルミニウム・コーン ウーファー×1 ●再生周波数帯域:47~35,000Hz ●クロスオーバー周波数:240Hz、1,800Hz ●能率:85dB ●インピーダンス:6Ω ●外形寸法:527W×185H×334Dmm ●質量:13.2kg

協力/ユキム