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実例

  • リビングシアターCASE49
    北欧テイストと開放感をもつモダンシアター
    埋め込みスピーカーを活用した4.1.2chと4K・120インチを兼備

    取材・執筆 / 井田有一(ホームシアターファイルPLUS編集部)
    2023年5月15日更新

居住空間の快適性にこだわった家づくり

冬の日照時間が短い北欧では家で過ごす時間が長いことから、照明やインテリアにこだわる人が多い傾向にあります。こちらの小﨑さんご一家も、そうした北欧の暮らしに魅せられ、家づくりに際して外見よりも居住空間の快適性を重視したといいます。「私たちが家づくりをはじめたのが、おうち時間に注目が集まっていた時期でしたので『お風呂をリッチにしたり、ホームシアターを入れたりしたいね』と、妻と話をしていました」と語るご主人。

ただホームシアターといっても最初はポップインアラジンのプロジェクターを入れようと思っていたそうです。ですが、小﨑邸はミサワホームの「蔵のある家」。スキップフロアを活用した住まいのため、リビングの天井高が非常に高く、ポップインアラジンを設置するには不向きな空間でした。そこでご主人はホームシアター専門店をネット検索し、ホームシアター工房 名古屋に足を運びました。

  • スキップフロアを活用した家なので、リビングは非常に開放的。北欧テイストを取り込んだインテリアや小物使いもオシャレ!
  • ダイニングからみた様子。ミサワホームの「蔵のある家」であり、建築法上は平屋になる小﨑邸。蔵によるスキップフロアデザインを採用しているため、ダイニングの上にはもうひとつのフロア(1.5階)があり、家族のプライベート空間となっています。リビングシアターの部分だけ天井を高くした設計です。
  • 写真上/スクリーンを下ろした様子。スクリーンサイズはスピーカーを左右に置いてバランスが取れる最大サイズの120インチを選択しました。
    写真下/スクリーンを上げるとミントグリーンのアクセントクロスがとても印象的な空間になります。白を基調として木のブラウン、グリーンをアクセントカラーにした素敵な空間コーディネートです。

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設置自由度の高い機器でシステムを構成

プランニングを担当したのは、同店の黒越氏です。家の基本設計図面が完成していたので、小﨑さんご夫婦がショールームで体感したイクリプスのスピーカーを中心にシステムを練っていきました。特にリアスピーカーは、工事の都合で設置場所が変更になる可能性があったそうで、設置の自由度が高いイクリプス「TD307MK3」を選択。フロントスピーカーはサラウンドの要だからリアよりもサイズアップした「TD508MK3」を組み合わせています。さらにトップミドルスピーカーを埋め込みとした4.1.2ch構成としました。

一方、プロジェクターは画質を重視。レンズシフト幅が広いエプソンの4Kモデル「EH-TW8400」を選択し、120インチの大画面でも輝度が高く確保できるようにと、黒越氏はワイド端となる投射距離約3.7mの位置に設置したといいます。

  • フロントスピーカーは、ホームシアター工房 名古屋のショールームで音に驚いたイクリプスの「TD508MK3」を選択。スタンドがスリムなのも、圧迫感がなくていいと奥様からも好評。サブウーファーも同じくイクリプスの「TD316SWMK2」を選択。瞬発力のあるスピーディーな低域だから、映画も音楽も気持ちよく楽しめると、黒越氏も太鼓判を押します。
  • リアスピーカーの「TD307MK3」は、スピーカーの角度の自由度も高く、さらに壁掛けマウントを使わずとも、ケーブルを極力露出しないで設置できるのも大きな特長です。
  • 天井に埋め込んだスピーカーはMonitor Audio「C165」。視聴位置の少し前方にレイアウトして、ドルビーアトモスの効果をより発揮させようと黒越氏が工夫したポイントでもあります。ベゼルレスのデザインなので天井に美しく溶け込んでいます!
  • プロジェクターは画質を優先して有効画素数が少なくなってしまう台形補正機能は使わず、レンズシフトの調整で設置できるエプソン「EHTW8400」を選択。そのため金具も特注品です。
  • AVアンプやレコーダーなどホームシアターを操作する機器は、AVボードにすべて収納。機器の寸法を事前にインテリアコーディネーターに伝えることで、美しいデザインと収納力も確保された選択ができたといいます。

「イクリプスのスピーカーのデザインがかわいいので、妻の評判もいいです。ホワイトカラーが部屋の雰囲気ともマッチしていてよかったですね。また、先日は妻の友人が遊びに来て、彼女たちが好きなキスマイのライブ映像をここで楽しんでいましたね。コンサートに行きにくい状況が続いていますので、こうした推し活にもいいですね」と語るご主人。完成後、ご家族皆さんはもちろん親族や友人とも楽しんでいるとのこと!

家で過ごす時間が長いからこそ、快適性や遊びにこだわる。そんなご家族の理想を叶えた毎日は、きっと彩りに満ちたものになったに違いありません。ホームシアターはそんな暮らしの一助になったのでしょう。

  • 視聴位置後方の様子。最終的にリアスピーカーは後方の壁に設置しました。ちなみに写真左上の小窓は寝室につながっており、ここから顔を出してライブ映像を観るとスタンド席気分が味わえるそう。「妻はコンサートの際はいつもスタンド席を予約するので、あえてこの窓からライブ映像を観ていました」(ご主人)。すごいアイデアです!
  • スクリーンは天井から下ろすと、そのぶんブラックマスクを延長せねばならず壁が黒くなってしまいます。そうしたことを防ぐため、壁の一部をふかして垂れ壁をつくることで、スクリーンを隠しつつスクリーン使用時も美しさを損ねないようにしています。こうした造作部は黒越氏が図面をつくり、ハウスメーカーと細かく調整したポイント。インストーラーの技が垣間見えたところです。
  • こちらはKis-My-Ft2のライブブルーレイ&DVDとライブで使うペンライト。ピンク色に光っているということは…奥様の推しは藤ヶ谷太輔くんですね!
  • インストールを手がけたホームシアター工房 名古屋の黒越慎氏

写真/広井一成

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小﨑邸のホームシアター概要

HOMETHEATER DATA
●住宅形態:戸建/新築 ●家族構成:夫婦+子ども1人 ●ホームシアターの広さ:約22畳 ●画面サイズ:120インチ+65インチ ●サラウンド:4.1.2ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング、造作図面作成 など

SYSTEM LIST
●プロジェクター:エプソン EH-TW8400 ●スクリーン:GRANDVIEW GEA-120HDW ●液晶テレビ:ソニー KJ-65X9500H ●ブルーレイレコーダー:シャープ BD-W1700 ●AVアンプ:デノン AVR-X2700H ●フロントスピーカー:イクリプス TD508MK3 ●リアスピーカー:イクリプス TD307MK3 ●トップミフドルスピーカー:Monitor Audio C165 ●サブウーファー:イクリプス TD316SWMK2 ●天吊り金具:キクチ SPCMシリーズ

INSTALL SHOP
ホームシアター工房 名古屋
〒464-0858
愛知県名古屋市千種区千種3丁目35-8 HP吹上ビル5階
TEL:052-880-9996 
営業時間:10:00〜18:00(平日は予約制)
定休日:水曜日
https://www.ht-kobo.jp/