VGP phileweb

注目記事 実例 レビュー ソフト ショップ ガイド 作り方 近くのショールームを探す

実例

  • 専用室シアターCASE52 “いい音”を徹底追求した本格派オーディオ＆シアタールーム 専用電源＆アース工事で安定出力と低ノイズを実現した

    取材・執筆 / 松原ひな子（ホームシアターファイル編集部）
    2024年8月19日更新

    シェア

CONTENTS

・オーディオルームも兼ねた秘密基地に
・ステレオも立体音響も高品位に楽しめる
・新築の機会を活かして高音質を追求
・K邸ホームシアター概要

オーディオルームも兼ねた秘密基地に

80年代アイドルをきっかけに、生活環境の変化を経ても趣味を楽しんでおられたというオーディオファンのオーナー。お子さんの独立など、複数の事由から自宅の新築を決めた今回、長年の夢であったホームシアターの導入を叶える最後の機会かもしれないと考えました。

「そのために休みなく働いて、一大決心したようだったので。とことんやらなきゃね、と2階は好きに使ってもらいました」と優しく見守る奥様の後押しもあり、オーディオルームを兼ねた専用室をつくることに。プロジェクトを担当したアバック梅田に、Kさんは「劇場のような迫力の映像」と「オーディオも楽しめるサラウンド」を要望しました。担当者は、画音のバランスを整えた上で、音づくりにもこだわり、その想いに応えます。

  • テーブルとPCを持ち込んで仕事をしながらBGMを流したり、じっくりと映画に没入して楽しんだり、毎日1時間はシアタールームで過ごしているというオーナー。ウイスキーを嗜みながらのんびりくつろぐ至福のひとときです
  • スクリーンは目線の高さに調整しています。センタースピーカーは専用スタンドで設置していますが、スクリーン下辺にぴったり収まっています
  • 内装はブルーをアクセントカラーにダークトーンでまとめられ、しっとりとした風情に満ちています。ちなみに床は遮音層を通常より厚めに設けています

ステレオも立体音響も高品位に楽しめる

まずサラウンドの軸となるフロアの5.0chは、音色を揃えるためPARADIGM「PERSONA」シリーズで統一。ボーカル曲がお好きというKさんが比較試聴をおこない、その精細を極めた音に惚れ込んで採択しました。システム構成は縦長の部屋の形に合わせ、後方にも天井スピーカーを備えた5.2.6ch。ステレオも立体音響も楽しめるよう作り込まれています。

映像面は8Kの高精細に感動したといい、一生物のプロジェクターにとビクター「DLA-V90R」を導入。120インチ・スクリーンで念願どおり大迫力の映像を楽しんでいます。

  • フロントスピーカーはPARADIGM「PERSONA 3F」。カラーは「アリアブルーメタリック」をチョイス
  • サブウーファー2基も含めフロアのスピーカーはPARADIGM「PERSONA」シリーズで統一しました
  • K邸は全館空調のため、エアコン本体を室内に設置する必要がなく、天井スピーカー設置の自由度が高い点もメリットでした。インストーラーは部屋のサイズに合わせてスピーカーの位置を検討し、音質を調整したといいます。気密性を高め、遮音効果をなるべく損ねないよう、スピーカーは壁掛けタイプを採用
  • プロジェクターは隣室のスペースを少しもらって投写距離を確保し、120インチを実現しました。排熱やメンテナンス時の快適性を考慮し、棚置きで設置

新築の機会を活かして高音質を追求

さらにK邸が特別なのは、これらシアター機器用の専用電源を備えていることです。機器のポテンシャルを引き出すための安定出力を得るだけでなく、アース工事を行うことでノイズに対策。システム全体に効果的ですが、とくに音響の静けさ、リッチさをより際立たせられるといいます。

「入念に打ち合わせを重ね、根っこの部分からこだわりました。憧れていた日々が現実になりましたね。これからは夫婦の時間にもなりますし、長生きしなければ」と嬉しそうに教えてくれたKさん。末永く魅力を増していく、端正なシアタールームが完成しました。

  • 専用電源盤は予備も含め12口。扉で隔てた小部屋に設置しています
  • あれこれ試して好みの音を探り、手を動かして能動的に音楽を楽しむのもお好きというKさん。ラックは棚を増設できるタイプを採用し、パワーアンプやサブウーファー追加用の電源を配置するなど、アバック梅田は拡張性にも配慮してプランニングを行いました
  • インストールを手がけたアバック梅田の吉田知弘氏（左）／板野敏明氏（右）

写真／大野 博

そのほかの実例＞＞＞「最高峰を目指してTHXシアターを再現した専用ルーム」を見る

そのほかの実例＞＞＞「機器を床に置かずアトモス環境を実現したテレビシアター」を見る

K邸ホームシアター概要

ROOM DATA
●住宅形態：戸建／新築 ●施主の家族構成：夫婦、子ども3人 ●ホームシアターの広さ：約10畳 ●画面サイズ：120インチ ●サラウンド：5.2.6ch ●インストール内容：機器設置、システムプランニングほか

SYSTEM LIST
●プロジェクター：ビクター DLA-V90R ●スクリーン：キクチ LFM-120HDDM ●Ultra HDブルーレイプレーヤー：パナソニック DMR-ZR1 ●Ultra HDブルーレイプレーヤー：OPPO UDP-205 ●AVプリアンプ：マランツ AV10 ●マルチチャンネルパワーアンプ：マランツ AMP10 ●フロントスピーカー：PARADIGM PERSONA 3F ●センタースピーカー：PARADIGM PERSONA C ●サラウンドスピーカー：PARADIGM PERSONA B ●サブウーファー：PARADIGM PERSONA SUB ●トップフロント／トップミドル／トップリアスピーカー：アバック AVSP520T ●スピーカーケーブル：ゾノトーン 6NSP-Granster 7700α／5500α ●電源工事：出水電気

INSTALL SHOP
アバック梅田
〒530-0051
大阪府大阪市北区太融寺町2-11ジ・アドレス梅田1F
TEL：06-6949-8726
営業時間：11:00 – 19:00
定休日：火曜日、水曜日
https://corp.avac.co.jp/contents/shop/osaka_umeda.html