趣味への情熱が蘇る自宅映画館
学生時代に「無色透明」を掲げる開発コンセプトへ惹かれて以来、長年イクリプスのスピーカーを愛用しているというオーナー。新築時につくりあげた自宅の映画館は、スタイリッシュなSFアクションも、情緒的なヨーロッパ映画も、作品世界に入り込んだかのようにリアルな音で満たされます。
オーナーはフランスの巨匠レオス・カラックス作品などをこよなく愛する、いわゆるシネフィル。以前のテレビと2chスピーカーという環境ではなかなか集中できず、趣味からも遠のきつつありました。そこでシアターのインストールを担当したアバック横浜が提案したのは、描写に優れた映像音響を24時間いつでも楽しめる専用ルーム。完成以来、映画はいつもスクリーンで楽しんでいるといい、その完成度の高さが窺えます。
画音のバランスを均整にプランニング
スピーカーはもちろんイクリプスで統一。サラウンドおよびサラウンドバックスピーカーは天吊り設置で視聴スペースをゆったり確保しつつ、音のつながりをよくするためリア側と同じ機種をフロントハイトスピーカーとして導入。すべてのスピーカーが視聴位置からベストな角度になるよう調整し、部屋のすっきりとした動線と、音の没入感を両立しました。センタースピーカーはオーディオボードを設置して安定させています。
スクリーンは120インチ。平滑性に優れたパネルタイプを選びました。とくにヨーロッパ映画を視聴する際、暗い画がつぶれてしまうのを避けたいという要望を受け、プロジェクターは暗部の階調表現にも優れたビクターの8Kモデルを採用。遮光カーテンを床から約5センチ伸長して光漏れを防ぐことで、昼間も暗室で作品に没入できる環境に仕上げました。
ドルビーアトモスも存分に楽しめる
平日の早朝に映画を1本観るのがルーティン化したというオーナー。最近は7.1.2ch環境をフルに活かして、ドルビーアトモスによる音楽配信も楽しんでいます。ひたすら映画と音楽に没頭していたという学生時代を彷彿とさせる熱中ぶりです。自宅の映画館は、いつでもその期待に応えることでしょう。
写真/水谷綾子
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H邸ホームシアター概要
ROOM DATA
●住宅形態:戸建/新築 ●ホームシアターの広さ:12畳 ●画面サイズ:120インチ ●サラウンド:7.1.2ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング など
SYSTEM LIST
●プロジェクター:ビクター DLA-V70R ●スクリーン:GRANDVIEW GPA-120HDW●AV アンプ:マランツ CINEMA 50 ●Ultra HD ブルーレイレコーダー:パナソニック DMR-4W101 ●フロントスピーカー:イクリプス TD510ZMK2 ●センタースピーカー :イクリプス TD510MK2 ●サラウンドスピーカー:イクリプス TD508MK3 ●サラウンドバックスピーカー:イクリプス TD508MK3 ●フロントハイトスピーカー:イクリプス TD508MK3 ●サブウーファー:イクリプス TD520SW ●オーディオボード:クリプトン AB-500 ●ラック:ハミレックス G3623
INSTALL SHOP
アバック横浜店
〒231-0033 神奈川県横浜市中区長者町3-8-13TK関内プラザ1F
TEL:045-228-9881
営業時間:11:00 – 19:00
定休日:火曜日、水曜日
https://corp.avac.co.jp/