CONTENTS
・映像音響部会の批評家大賞に!
・VGP審査委員長 大橋伸太郎が語る
・VGP審査副委員長 鴻池賢三が語る
・VGP審査員 折原一也が語る
・VGP審査員 岩井 喬が語る
・VGP審査員 林 正儀が語る
・VGP審査員 海上 忍が語る
・LINEUP
・SPEC
映像音響部会の批評家大賞に!
オーディオビジュアル機器の総合アワード「VGP2019 SUMMER」で2000を超えるアイテムがエントリーされる中、VGP審査員を務める評論家陣から最も高い支持を得た製品に授与されるのが「批評家大賞」です。
映像の表示/再生/記録に関わるビジュアル機器をはじめ、立体音響やサラウンドに関連する製品が審査される「映像音響部会」で、今季の批評家大賞に輝いたのは、パナソニックの4Kチューナー内蔵の有機ELテレビ「GZ2000 series」です。
- パナソニックのGZ2000 seriesは、映像音響部会の批評家大賞を獲得しただけでなく、映像音響部会「開発賞」、さらに55インチ、65インチの両モデルが4K有機ELテレビ部門で「金賞」を受賞。4K有機ELテレビとして確固たる実力を持つモデルとして高く評価されました。
パナソニックの4K有機ELテレビのラインアップの中でもフラグシップモデルとして開発されたGZ2000 seriesの最大の特長は、圧倒的な高画質の実現に繋がった「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」の採用です。パナソニックのテレビ“ビエラ”史上でかつてないほどの明るさとコントラストを実現しました。
- 有機ELの自発光ならではのコントラスト表現を追求するため、独自の構造や素材の採用、オリジナルの電源駆動回路の搭載、さらに輝度と色の情報を個別に制御する技術を導入しています。自社工場で高精度にディスプレイ部分から組み立てるという新たな取り組みによって実現しました。
GZ2000 seriesの技術が優れている点は映像だけに止まりません。テレビ一体型として世界初となるイネーブルドスピーカーを搭載したことで、立体音響技術のドルビーアトモスに対応。さらに同社のオーディオブランドであるテクニクスの製品開発陣による音質チューニングが施されています。
- 2chのイネーブルドスピーカーに加え、フロントLRとセンタースピーカーを搭載。テクニクスのフルデジタルアンプ「JENO Engine」をはじめとするオーディオグレードのパーツを細部に取り入れました。テレビだけで140W出力のスピーカーを採用し、没入感が高く迫力のあるサウンドを体感できます。
本項では、GZ2000 seriesならではの魅力を、映像音響部会を担当するVGP審査員の面々に語っていただきます。
VGP審査委員長 大橋伸太郎が語る
モノづくりのマインド高さを評価
大画面テレビ用有機ELパネルの供給は限られ、各社の画作りは映像エンジンの範囲が大きかったです。しかし、パナソニックはパネルの構造を自社で確立し、オリジナル性の高いスペシャルモデルを初めて生み出しました。ハイコントラストで階調表現も進歩し、光と色を別々に制御した技術による、瑞々しい映像に目が洗われます。モノ作りのマインド、達成した画質の高さが評価されました。
VGP審査副委員長 鴻池賢三が語る
心に沁み入る感動画質に到達
画面サイズが大きいテレビの有機ELパネルは「カラーフィルター方式」が唯一の選択肢ですが、コントラスト性能には限界がありました。GZ2000 seriesは、パナソニック独自のパネル構造で輝度性能をアップ。明るく力強い映像に加え、星空や夜景のような画柄でも燦然とした輝き表現を獲得し、階調表現も伴った柔らかな漆黒との対比で、心に沁み入る感動画質に到達しました。画質面で有利な有機ELの存在能力をさらに前進。新世代とも呼べる高画質を高く評価しました。
VGP審査員 折原一也が語る
光の表現力の高さで最有力候補に
有機ELテレビの高画質化競争は、従来高画質エンジンや信号処理に焦点が当てられていました。そんななか、GZ2000 seriesは自社工場でディスプレイ部から組み上げた「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を開発し、有機ELの構造から見直して高画質化に取り組みました。その成果は明るさや光の表現力に存分に発揮され、そのクオリティの高さから、批評家大賞の最有力候補として推薦しました。
VGP審査員 岩井 喬が語る
臨場感溢れるサウンドも随一
独自設計の構造・パネル制御による「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」の完成度の高さが最大の魅力です。従来の有機ELに比べ高輝度であること、よりコントラストが高まったことの背景にある徹底した独自の熱対策も功を奏し、切れ味の良い画作りを実現しています。これまでにない黒階調表現に加え、ピーク部のつぶれのない澄んだ発色も美点です。イネーブルドスピーカーを内蔵した臨場感あふれるドルビーアトモス対応のサウンド表現力も他にはない個性といえるでしょう。
VGP審査員 林 正儀が語る
映像と音響の両面で最高峰のモデル
最大の注目は、パナソニックだからできた自社設計による有機ELパネルです。発光性能が大幅に向上され、目を見張る白ピークの伸び、深みのある暗部階調やデリケートな肌色表現なども含め、4K有機ELテレビとして未だかつてない高みに昇った映像表現に感動します。BS 4K/110度CS 4Kのダブルチューナー内蔵もトピックです。音質面では、世界初のイネーブルドスピーカー内蔵テレビとしてドルビーアモスに対応。映像と音響の両面で最高峰の4K有機ELテレビから目が離せません。
VGP審査員 海上 忍が語る
明暗の高い表現力が秀逸
有機ELテレビといえばメリハリの効いた描画が印象的ですが、その特長に磨きを掛けたことが本機最大のアドバンテージです。明るさとコントラストの高さは秀逸で、明暗差の激しいシーンでもピークを立てつつ暗部階調を丹念に描きます。調達したパネルに盛り込んだパナソニック独自の制御技術が奏功しているのでしょう。音の面でも、天面に配置したイネーブルドスピーカーによるドルビーアトモスの効果は確かで、総合力の高さにより批評家大賞へ推しました。
LINE UP
PANASONIC
TH-55GZ2000 ¥OPEN(実勢価格¥400,000前後)
TH-65GZ2000 ¥OPEN(実勢価格¥600,000前後)
SPEC
[TH-65GZ2000]
●デジタルチューナー:地上×3、BS/110度CS×3、4K BS/110度CS×2 ●パネル方式:有機EL ●パネルサイズ:65型 ●画素数:3,840×2,160 ●対応HDR方式:HDR10、HLG、HDR10+、Dolby Vision ●スピーカー:トゥイーター×3、ミッドレンジ×6、ウーファー×4、イネーブルドスピーカー×2 ●音声実用最大出力:140W ●主な入出力端子:HDMI入力×4、光デジタル音声出力×1、コンポジット入力×1、USB×3、LAN×1、ヘッドホン(ステレオミニ)×1 ●消費電力(待機時):563W(約2.0W/本体電源「切」時) ●外形寸法(W×H×D):1446×907×310mm ●質量:約40.0kg(スタンド含む)