ホームシアターの総合誌「ホームシアターファイルPLUS」でも執筆されている伊尾喜大祐さんが、夢の映画館「シン・イオキネマ」づくりを決意! 本連載では、映画館づくりを決意したきっかけから完成するまでの模様を完全密着ドキュメントでお送りします。どのタイミングでどんなことが進行するのか? 映画館づくりにどんな想いがあったのか? 読んだらホームシアターを作りたくなること間違いなし!
基礎設計開始から2年で完成を迎えた
2021年12月、新居とホームシアター「シン・イオキネマ」が遂に完成を迎えました。基礎設計のスタートから実に2年。建築を手掛けた株式会社辰島工務店の辰島康一社長と、設計を手掛けた建築事務所・株式会社エス・ティプランニングの佐藤浩司氏と龍井慎一郎氏、そしてホームシアターのインストーラーであるトムテックの浅田友英氏という、僕にとってのドリームチームが形にしてくれた「映画館がある家」。新型コロナウイルスの影響で工期が遅れに遅れ、更地で頭を抱えた日々もありましたが、無事に竣工できて感激もひとしおです。
- シアタールーム「シン・イオキネマ」があるのは、玄関を入ってすぐの廊下の右側。休日の昼下がり、取材班がシン・イオキネマを訪れると、伊尾喜さんと息子さんの陽太君が出迎えてくれました。
この新居の玄関を入ってすぐの部屋が「シン・イオキネマ」です。引っ越し直後はブルーレイソフトや映画パンフレット、音楽CDなどが詰まった段ボールがうずたかく積まれて映画どころではなかったですが…、年末にようやく片付けが終了。年明けから65インチ有機ELレグザ、KEF「R7」を中心としたドルビーアトモス6.1.6chで稼働を開始しました。プロジェクターはしばらくはソニーの「VPL-VW500ES」を継続使用してきましたが、2月に待望の到着を果たしたビクターの8K対応HDR機「DLA-V80R」にリプレイス。ということで…、これまで40年近く夢みてきたシアターが、遂に実現したのです。
- スクリーンは120インチで、キクチの「Stylist E」シリーズを採用。伊尾喜さんの所有する大量のブルーレイ・DVDコレクションをスクリーン側に収めたかったことから、フロントスピーカーはあえてラックの前に置き、視聴位置に向かって内振りにしています。
- プロジェクターはJVCケンウッドで比較視聴して、その画質に惚れ込んだビクター「DLA-V80R」を天吊り設置しています。天井は大建工業の防音建材「オトテン3」と「オトテン100A」で仕上げられています。
- トムテックのショールームで比較視聴し、映画『GODZILLA』を見た際に凄まじい重低音を聴かせてくれたKEF「R7」をチョイス。ウォールナット色は部屋の内装にもぴったり。
- 一級建築士事務所
(株)エス・ティプランニング
龍井慎一郎 氏
- 一級建築士事務所
(株)エス・ティプランニング
佐藤浩司 氏
- (株)辰島工務店
辰島康一 氏