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レビュー

  • 究極のサウンドバーJBL「BAR 1000」
    リアスピーカーもサブウーファーもワイヤレス
    VGPアワード連続金賞を獲得!ケーブルすっきりなのに映画館クオリティ

    取材・執筆 / 高橋 敦
    2023年8月16日更新

    • VGP審査員
      高橋 敦

リアスピーカーもサブウーファーもワイヤレス! 最先端のオーディオ技術を搭載していて、音の臨場感たっぷりなのに、驚くほど設置がカンタン! プレミアムクラスのサウンドバー、JBL「BAR 1000」がVGP2023 SUMMERで2期連続でアワード金賞を獲得しました。プロがNo.1のサウンドバーと評価する本機の魅力を、評論家の高橋 敦氏が解説します。

バーチャルではない、リアルな3Dサラウンド

 サウンドバーも10万円以上の価格帯になると、導入目的は「テレビの音を手軽に向上」には収まりません。「映画館のようなサウンドを自宅で実現」を期待されるようになります。プレミアムクラスで2期連続で金賞に輝いたJBL「BAR 1000」は、それを実現できるアイテムとして、プロに太鼓判を押された製品というわけです。

 最大の特長は、ワイヤレス伝送&バッテリー内蔵で、一切のケーブル接続が不要な「完全ワイヤレス」で使えるリアスピーカーが、サウンドバー本体にドッキングされていることです。合体中に充電もしておいてくれます。見た目の面でも、使い勝手の面でも、スマートなシステムです。

ホームシアターの構築でいちばん悩ましいのは、リアスピーカーです。視聴位置の後方にスピーカーが実際にあると、音の臨場感は段違いなのですが、インテリアを重視するリビングではスピーカーの存在自体が邪魔になりがちです。ケーブルが床を這うなんてもってのほかでしょう。合体分離型のリアスピーカーなら、必要なときだけ置けばよいので、普段は邪魔になりませんし、ケーブルが床を這うこともありません。

 そしてサウンドクオリティが徹底的に追求されています。総合出力は880Wで、サウンドバー本体とリアスピーカー、サブウーファーで合計15基のスピーカーユニットが搭載されています。

また、ドルビーアトモスやDTS:Xといった音声フォーマットに対応しており、立体音響もリアルに再現できます。JBL独自の「MultiBeam」テクノロジーは、音をビーム化させて壁に反射させる特別な音響処理技術となっていて、前後左右だけでなく高さ方向の表現、音の移動感や包囲感をリアルに味わえます。

この技術は、JBLの他のサウンドバーにも搭載されていますが、このフラグシップBAR 1000は、サウンドバー本体だけでなく、リアスピーカーやサブウーファーまでセットになっているのですから、より豊かで迫力ある空間表現が楽しめるのは当然のことです。ストリーミング配信サービスでもドルビーアトモス音声の作品が増加していますから、大画面テレビとの組み合わせで、ポテンシャルをフルに引き出してくれることでしょう。

弱点が見当たらず、自信を持って推せるサウンドバーです。

SPEC

サウンドバー
JBL BAR 1000
¥OPEN(直販サイト価格¥143,000/税込)
SPEC ●総合出力:880W ●スピーカー構成:7.1.4ch ●接続端子:HDMI×1(eARC対応)、HDMI入力×3、光デジタル音声入力、LANほか ●外形寸法:1194W×56H×125Dmm(サウンドバー部/リアスピーカー装着時)、305W×440H×305Dmm(サブウーファー)●質量:約6.5kg(サウンドバー部/リアスピーカー装着時)、約10kg(サブウーファー)

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