VGP phileweb

レビュー

  • KEF「Q350」「LS50 Wireless」 KEFのベストセラー
    プロが認めた「Qシリーズ」&「LS 50 Wireless」
    KEF独創技術「UniQドライバー」

    VGP 取材・執筆 / 林 正儀
    2019年4月17日更新

    • VGP審査員
      林 正儀

英国を代表する技術指向のKEF

最先端の音響テクノロジーを纏った、英国生まれのスピーカー。KEF独創技術「UniQドライバー」を搭載したオーディオファン必聴のベストセラーの魅力をお届けします。
英国を代表するスピーカーブランド「KEF」。そのルーツはBBCモニターにあり、「LS3/5A」という伝説的な名機(およびドライバーユニット供給)を手がけていました。コンピューター解析をいちはやく導入した技術志向のメーカーとしても知られ、豊富なラインアップを誇ります。KEFの魅力を手軽に味わえるモデルとしては「Q350」と「LS50 Wireless」が人気であり、いずれもKEF独創の同軸ドライバー「UniQ」を搭載。いまも世界の先端を行く音響設計で、色褪せぬ価値を持ちます。3期、4期連続で金賞を受賞しているのも当然といえます。

  • KEFの象徴ともいえるUniQドライバーは、ウーファーとトゥイーターを空間的に同じ位置におく同軸構成を持ちます。これによって、スピーカーにとって理想的な「点音源」を実現。すべての音がその一点から放射され、指向性も広く、ナチュラルなステレオ感が確保されます。

雄大で広々としたサウンドステージ

ブックシェルフ型スピーカーQ350は、165mmのUniQドライバーによる2ウェイ構成。新エンクロージャー設計と流体力学を生かしたCFDポートによる、雄大な音場の広がりとタイトで実像感のあるサウンドが魅力。ワイヤレス接続&ハイレゾ対応モデルLS50 Wirelessは、192kHz/24bit対応。上下レンジも広くベース音域の伸びも良好で、気持ちよい広々としたサウンドテージが聴きどころです。

  • 1961年、イギリスのケント州で電気技術者だったレイモンド・クックによって設立されたブランド「KEF」。国営放送BBCのスタジオモニターに採用された「LS3/5A」の開発成功をきっかけに、“音の革新者”としての地位を確立しました。最先端の音響技術を持ち、ドライバーユニットから自社生産する、数少ない世界的なスピーカーブランドとして、ハイエンドオーディオファンからの支持も厚いブランドです。

LINEUP

Q350 ¥68,000(税抜/ペア)
LS50 Wireless ¥250,000(税抜/ペア)

SPEC

[Q350]
●形式:2ウェイ・バスレフ型 ●ユニット:Uni-Qドライバー(25mm ベンテッド・アルミニウム・ドーム トゥイーター/165mm アルミニウム・ウーファー) ●周波数帯域:63~23,000Hz ●クロスオーバー周波数:2.5kHz ●能率:87dB ●インピーダンス:8Ω ●外形寸法(W×H×D):210×358×306 mm ●質量:7.6kg
[LS50 Wireless]
●形式:2ウェイ・バスレフ型 ●ユニット:Uni-Qドライバー(25mm ベンテッド・アルミニウム・ドーム トゥイーター/130mm マグネシウム+アルム合金 ウーファー) ●周波数帯域:43~47,000Hz(スタンダード/-6dB) ●アンプ出力:30W(HF)、200W(LF) ●対応サンプリング周波数/量子化bit数:PCM 192kHz/24bit(USB接続)、PCM 96kHz/24bit(光デジタル接続) ●無線機能:Wi-Fi(IEEE 802.11 a/b/g/n)、Bluetooth Ver.4.0 ●対応コーデック:aptX、AAC、SBC ●外形寸法(W×H×D):200×300×308mm ●質量:10.0kg(Lch)、10.2kg(Rch)