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レビュー

  • 4K/HDRを堪能できる!
    厳選プロジェクターを徹底レビューPART4
    特別編~超短焦点プロジェクター

    VGP 取材・執筆 / 大橋伸太郎
    2020年11月26日更新

    • VGP審査委員長
      大橋 伸太郎

壁際に置くだけで4K/HDRを大画面で!

全4回に渡ってお薦めプロジェクターを厳選して紹介していく、特集「4K/HDRを堪能できる! 厳選プロジェクターを徹底レビュー」。PART4では「超短焦点プロジェクター」の視聴レビューをお届けします。

超短焦点プロジェクターは、少ないスペースでも壁際に設置するだけで、100インチを超える大画面を手軽に手に入れられるのが最大の魅力です。最近では画質も向上してきていて、4K/HDR対応モデルが各社から軒並み登場しているほか、超短焦点プロジェクターに適したスクリーンが登場するなど、急速に盛り上がりを見せています。ホームシアターの新たなトレンドとして期待高まる、このジャンルにもご注目ください!

  • 超短焦点プロジェクターは、投写距離が非常に短いため設置の自由度が高く、テレビを置くような感覚で壁際にプロジェクターを設置するだけで大画面が楽しめる、画期的なアイテムです。

EPSON 「EH-LS500」〜3LCDの豊かな色再現を超短焦点でも

  • EPSON
    「EH-LS500」
    ¥OPEN(直販サイト価格¥299,980/税抜)

0.61型、3LCD方式からエンハンスで4Kを実現しています。レーザー光源は最大輝度4,000lm、出力は可変が可能。縦横の台形補正に加え、クイックコーナー調整機能、フロント設置時に上下反転、天吊にも対応するなど、超短焦点モデルにもエプソンならではの自由度の高い設置技術が踏襲されています。100インチ投写した時のスクリーンまでの最短距離は約38.7cm。同梱されているAndroid TV端末を使って、ネットのストリーミング動画も手軽に見られるのも魅力です。

  • 同梱のエプソン製Android TV端末を使えば、配信動画サービスを楽しむことができます。また、「Googleアシスタント」を利用して、専用のリモコンから音声検索で動画を探したり、「Chromecast built-in」から、ワイヤレスでスマホ画面をプロジェクターへ投写することもできます。
  • カラーモードは、明るさを優先した「ダイナミック」、明るく鮮やかに投写する「ブライトシネマ」、映画などのコンテンツを楽しむのに適した「シネマ」、ゲームを楽しむのに適した「ゲーム」を用意。

クオリティチェック〜3LCDならではの濃密かつ甘美な映像

ワイド/テレの中間領域で視聴すると、テレにするほど映像位置は上に行きます。Ultra HDブルーレイ(UHD BD)の画質チェックディスクでは、レーザー光源の力が発揮され明美な大画面映像が出現。特異なレンズシステムのせいか精細感はやや控えめですが、3LCDの濃密で甘美、そして柔らかい画で明るくおおらかなトーンが特長です。黒表現等に若干の物足りなさは感じますが、スペースユーティリティとトレードオフといえるでしょう。スクリーンのアレンジ等、使いこなしのも発展性も期待できます。

  • 「EH-LS500」の傾向表

LG ELECTRONICS「HU85LS」〜3Chレーザーで広色域を実現

  • LG ELECTRONICS
    「HU85LS」
    ¥OPEN(実勢価格¥680,000前後)

正面にファブリックを配するなど、インテリアに溶け込む工夫が秀逸です。天面はプレーンな面一でスリットから投写。RGBの3chレーザーによって最大輝度は2,700lmを実現し、Rec.709、DCI-P3をカバーするほどの広色域を実現しています。投写サイズは90〜120インチに対応していて、壁からわずか9.8cmの距離で100インチ投写が可能です。12ポイントエッジ調整を搭載し、投写面の凹凸や歪みの影響を吸収してくれますので、壁に投写しても高画質が得られます。LG独自のweb OSにも対応しており、快適な操作感で、動画配信サービスまでこれ1台で楽しむことができます。

  • LG独自の「web OS 4.5」を搭載。「Netflix」や「YouTube」、「Amazon Prime Video」といった動画サービスを楽しめます。インターネットブラウジング、Miracastでスマホの画面を直接投影することも可能です。
  • 映像モードは、鮮やかでシャープな映像の「あざやか」、一般的なコントラスト・明るさ・シャープネスの「標準」、HDR映像信号に最適な「シネマダーク」、シネマダークの映像をより明るく鮮明に表示する「シネマブライト」、ゲームプレイに適した「ゲーム」を用意。

クオリティチェック〜華やかでメリハリのある色彩表現

映像モードの「シネマブライト」は、コントラストの高さが印象的です。UHD BDの『ジョーカー』は「シネマダーク」で視聴。3chレーザー光源で映像にハリがあり、ノイズが抑えられて奥行きもあります。UHD BDのチェックディスクは、同社のテレビを彷彿させるハイコントラストで華やかな色彩。黒表現に限界はありますが、白に輝きがありグラデーションもなめらかで自然。ロングスロー機に遜色ない大画面映像が超短焦点で得られるのはさすがです。

  • 「HU85LS」の傾向表

VAVA「VA-LT002」〜ALPD 3.0 テクノロジーを採用

  • VAVA
    「VA-LT002」
    ¥OPEN(実勢価格¥438,000前後)

コンパクトでミニマルなパッケージの見た目は随一。プレーンな天面のスリットに顔を近づけると投写が停止し画面に警告が表示されて、安全面にも配慮された設計です。DLP方式でレーザー光源、「ALPD 3.0 テクノロジー」の採用やHarman Kardonチューニングのスピーカーの採用などが特徴的。最大輝度は2,500lmを実現しています。OSD台形補正を利用して画面サイズをある程度小さくすることが可能で、台形補正は矩形を4点または8点で変形させて直感的に補正することができます。

  • Androidベースの独自OSを搭載。専用のストアからアプリケーションを追加することで、様々なエンターテインメントを楽しむことができます。また、Harman Kardonのスピーカーシステム(30W×2)を搭載しています。
  • 映像モードは、「標準」「シアター」「カラフル」「スポーツ」「カスタム」を用意。そのほか、画像パラメーターとして、「輝度」「コントラスト」「彩度」「解像度」「トーン」「色温度」「HDR」の調整ができます。

クオリティチェック〜力強い輝度表現で色表現も艶やか

UHD BD『ジョーカー』は、シーンによっては色被りがみられますが、明るくカラフルな画が印象的でした。UHD BDの画質チェックディスクでは、夜景のビル街の灯火の精細感や中間階調には、やや物足りなさも感じます。超短焦点プロジェクターでは最大級となる150インチの大画面投写が可能で、壁を動画に変える映像のインテリアとしても楽しみたい製品。ユーティリティ性を含めて、高く評価したいプロジェクターです。

  • 「VA-LT002」の傾向表

超短焦点だからこそさらに設置性が重要に

DLP方式を採用した、ハイコントラストで華やかな色彩のLG ELECTRONICS「HU85LS」と明るくカラフルなVAVA「VA-LT002」は、レーザー光源による力強い画が印象的でした。いずれも、壁からの設置距離によって画面サイズが決まります。さらに利便性と目に優しい高画質を求めるなら、1.35倍のズーム機能を搭載しているエプソン「EH-LS500」がおすすめです。使い勝手まで含めた総合点では、映像の歪みの調整がしやすい「HU85LS」が好印象でした。

SPEC

EPSON「EH-LS500
●投写形式:3LCD ●投写デバイス:0. 61型ワイドポリシリコンTFT液晶パネル ●表示解像度:3840×2160 ●レンズ:1.35倍ズームレンズ ●光源:レーザー ●投写サイズ:48~130型 ●明るさ:4,000lm ●騒音:23dB ●内蔵スピーカー出力:10W+10W ●消費電力(待機時):381W(0.5W) ●主な入出力端子:HDMI×3、USB-A、オーディオ出力×1、LAN×1 ●外形寸法:458W×375H×210Dmm ●質量:9.3kg

LG ELECTRONICS「HU85LS
●投写形式:DLP ●投写デバイス:DMD ●表示解像度:3840×2160 ●光源:レーザー ●投写サイズ:90~120型 ●明るさ:2,700lm ●内蔵スピーカー出力:5W+5W ●消費電力(待機 時):350W(0.5W) ●主な入出力端子: HDMI×2、USB-A×2、USB-C×1、光デジタル出力×1、LAN×1 ●外形寸法: 680W×128H×347Dmm ●質量:約12.2kg

VAVA「VA-LT002
●投写形式:DLP ●投写デバイス:DMD ●表示解像度:3840×2160 ●光源:レーザー ●投写サイズ:最大150型 ●明るさ:2,500lm ●内蔵スピーカー出力:30W+30W ●消費電力(待機 時):360W(0.5W) ●主な入出力端子: HDMI×3、USB-A×1、光デジタル出力×1、LAN×1 ●外形寸法: 533W×107H×368Dmm ●質量:約10.6kg

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