ホームシアターの総合誌「ホームシアターファイルPLUS」でも執筆されている伊尾喜大祐さんが、夢の映画館「シン・イオキネマ」づくりを決意! 本連載では、映画館づくりを決意したきっかけから完成するまでの模様を完全密着ドキュメントでお送りします。どのタイミングでどんなことが進行するのか? 映画館づくりにどんな想いがあったのか? 読んだらホームシアターを作りたくなること間違いなし!
ホームシアター・イオキネマとは
そんな僕が97年に住み始めたのが、築50年以上の木造2階建てでした。坂の途中という立地が幸いし、ここには昼でも日があまり入らない映画鑑賞にうってつけの8畳半がありました。この部屋でコツコツと作り続けてきたホームシアターが「イオキネマ」です。思い起こせば、そのシステムもまた『SW』と共にアップグレードしてきたものばかり。各々の機器の思い出を語ればキリがありませんが、代表的なところでは・・・
●1997年
LD-BOX『SW特別篇』発売。5.1chドルビーデジタル音声を再生すべく、LD・DVDコンパチプレーヤーのパイオニアDVL-9、AVアンプのヤマハDSP-A2、スピーカーにBOSEの5chパッケージAM-10を導入。
●2000年
LD『SWエピソード1』発売。6.1chサラウンドEX音声の再生のためAVアンプをヤマハDSP-AX2に、スピーカーはBOSE AM-15を追加して8.1ch構成に。
●2002年
DVD『SWエピソード2』発売。その緻密な映像を再生すべく、プロジェクターを三菱LVP-L01に。
●2004年
DVD-BOX『SWトリロジー』発売。プロジェクターを16:9アスペクトのパナソニックTH-AE500に。
●2007年
BD化より4年も早く、WOWOWで『SW』全6作がHD&5.1ch放送に。全作をHD保存すべくBDレコーダーのパナソニックDMR-BW200を導入。
その後もBD 3Dやドルビーアトモス、4K UHD BDなど、新規格の登場にあわせてシステムをアップデート。現在では後述するシステムにまとまってはいたのです・・・が。
- 約8.5畳のホームシアター兼書斎。スクリーンは、アスペクト比を切り替えられるシアターハウスの「XRシリーズ」を採用。16:9で105インチ、シネスコで100インチ。サラウンドシステムはBOSE「AM-15(W)」「AM-10」を中心としたドルビーアトモス7.1.2ch。
- フロントとセンタースピーカーにはBOSE「AM-15(W)」を採用。コンパクトながら迫力のあるサウンドで、長年気に入っていたそうです。
- 2014年にはいち早くドルビーアトモス化。トップミドル用として「AM-15(W)」をDIYで天井に吊り下げ設置しました。モールでケーブルを隠しているのに脱帽!
- プロジェクターは2013年に発売したソニーの4Kネイティブ対応モデル「VPL-VW500ES」を導入しています。デイバスに同社ならではの4K SXRDを採用し、オートキャリブレーション機能などを搭載したモデルです。
- ディスプレイにはLG Electronicsの有機ELテレビ「OLED55B7P」を選んでいます。HDR10やドルビービジョンにも対応。『ホームシアターファイルPLUS』の「QUALITY CHECK」のレファレンスとして使用しています。
- AVアンプは2017年発売のヤマハのハイエンドモデル「RX-A3070」を使用しています。ヤマハのオリジナル3次元サラウンド技術「シネマDSP HD³」を搭載しており、さらに最新世代のイマーシブサウンドのドルビーアトモスやDTS:Xとの掛け合わせにも対応しています。
イオキネマホームシアター概要
ROOM DATA
●住宅形態:戸建/築50年超 ●家族構成:夫婦+子ども2人 ●ホームシアターの広さ:約8.5畳 ●画面サイズ:105インチ(16:9)、100インチ(シネスコ)、55インチ(テレビ)
SYSTEM LIST
●プロジェクター:ソニー VPL-VW500ES ●スクリーン:シアターハウス BXR2337CHM ●有機ELテレビ:LG Electronics OLED 55B7P ●Ultra HDブルーレイプレーヤー:パナソニック DP-UB9000 ●Ultra HDブルーレイプレーヤー:OPPO Digital UDP-203 ●Ultra HDブルーレイレコーダー:パナソニック DMR-UBZ1 ●AVアンプ:ヤマハ RX-A3070 ●フロントスピーカー:BOSE AM-15(W) ●センタースピーカー:BOSE AM-15(W) ●サラウンドスピーカー:BOSE AM-10 ●サラウンドバックスピーカー:BOSE AM-10 ●トップミドルスピーカー:BOSE AM-15(W) ●サブウーファー:BOSE AM-15(W)