CONTENTS
・雑誌で紹介した実例の中から選ばれる
・リビングシアター部門 総合金賞 東京都西野邸(アバック新宿本店)
・リビングシアター部門 金賞 栃木県内山邸(のだや宇都宮店)
・リビングシアター部門 金賞 栃木県K邸(オーディオ・サトー)
・リビングシアター部門 金賞 大阪府S邸(ホームシアターのAURAS大阪)
・リビングシアター部門 金賞 奈良県T邸(AV Kansai奈良店)
雑誌で紹介した実例の中から選ばれる
ホームシアターグランプリ「インストール編」は雑誌「季刊 ホームシアターファイルPLUS」に掲載したホームシアター実例の中から、これからシアタールームを作りたいと願う皆様の参考になる実例を厳選して紹介するアワードです。コロナ自粛の影響をうけ、2年ぶりの開催となりました。
以前までは読者投票で決めていたインストール編ですが、今回から装いも新たにし、数多くのホームシアターを取材してきた本誌編集スタッフが厳選します。対象物件は5号から11号までに掲載した47件。雑誌掲載する上で、その数以上のホームシアター例から選んでいますので、いわば本アワード受賞物件は、その年のベスト・オブ・ベストと呼べる優秀実例です。
<対象となる事例>
「ホームシアターファイルPLUS Vol.5」から(2020/6/25刊行)
「ホームシアターファイルPLUS Vol.11」まで(2021/12/25刊行)
以上に掲載された新規取材の47例が対象となります。
<選ばれる3つの部門>
●コンセプト部門
●リビングシアター部門
●専用室シアター部門
- 金賞は、部門ごとに空間デザインやクオリティ、インストール、生活スタイルなど様々な観点を鑑みて選出されます。金賞に選ばれた実例の中から合議を経て、その年を代表するナンバーワンの事例に「総合金賞」が授与されます。
コンセプト部門はこちら>>>ホームシアターグランプリ2022[インストール編]コンセプト部門の優秀実例を発表!
専用室シアター部門はこちら>>>ホームシアターグランプリ2022[インストール編]専用室シアター部門の優秀実例を発表!
リビングシアター部門 総合金賞 東京都西野邸(アバック新宿本店)
ステイホームが快適に
こだわり満載テレビシアター
- インストール編 リビングシアター部門
総合金賞
東京都西野邸(vol.11 P.12~15掲載)
インストール/アバック新宿本店
〒160-0023
東京都新宿区西新宿7-5-9ファーストリアルタワー新宿3F
TEL:03-5937-3150
- グレー&ブラックと基調としたインテリアにソファのスウェード調ファブリックで黄色系の色味をプラス。約3mの天井高が立体音響の圧倒的な臨場感に貢献するとともに、リビングに広々とした開放感を与えるスタイリッシュなテレビシアターです。
ホームシアターを取り巻く状況は数年で激変しました。大型4Kテレビの登場によって、ホームシアターのディスプレイにテレビを選ぶことも当たり前に。さらに、楽しむコンテンツは、ソフト中心からストリーミング動画へと変化していきました。このようなトレンドを捉えたのが、リビングシアター部門の総合金賞に輝いた西野邸です。
以前の住まいでサウンドバーのサウンドに魅せられた西野さんは、新たな住まいでもホームシアターをつくることを決意されたそうです。77インチの有機ELテレビをディスプレイに据え、スタイリッシュな5.1.6chのホームシアターをつくり上げました。
西野邸が特に素晴らしいのは、クオリティ追求はもちろんおうち時間を快適に楽しめるように間取りを工夫した点にあります。中庭を囲む間取りにより、おうちでもアウトドア気分を手軽に味わえるように。さらに、リビングの上にフロアを設けない間取りによって、天井高約3mを実現。できるだけ響きがよくなるようにしているのです。
- フロントスピーカーにはB&W「603S2 Anniversary Edition」を選びました。音色のみならず、デザインやレッドチェリーの色味も選定の上での重要なポイントとなりました。(写真左)
天井にはトップスピーカー6基を埋め込み設置。インストーラー・栗原氏のアドバイスにより、当初の計画から天井高を上げて3メートルを確保することで、部屋全体に音場が広がるようにしています。(写真右)
おうち時間をより豊かに過ごすべく、住まいとホームシアターのトレンドを巧みに採り入れた西野さん。そして、そのこだわりを具現化したアバックのインストーラー・栗原淳氏と松本弘典氏の手腕に、拍手を送りたいです。
- リアスピーカーは壁面に専用の棚を設えて設置しています。耳に近い位置に置けたことで「理想的な音に包まれる空間を実現できた」とご主人。
- 東芝の4K有機ELテレビ、レグザ「77X9400」をディスプレイとしてチョイス。77インチもの大画面なら、その迫力はスクリーンにも比肩するほどです。
- 家で仕事をできるようにリビング後方にはワークスペースを設けています。以前の住まいで仕事をしていた時は、外界からの雑音を遮断するためにイヤホンで音楽を聴いていましたが「いまはホームシアターから流れるいい音に浸りながら仕事ができます」とご主人はご満悦のご様子でした。
- 営業担当/松本弘典氏(写真左)
インストーラー/栗原 淳氏(写真右)
リビングシアター部門 金賞 栃木県内山邸(のだや宇都宮店)
ビルトイン劇場でも音質をあきらめない
- インストール編 リビングシアター部門
金賞
栃木県内山邸(vol.10 P.32~35掲載)
インストール/のだや宇都宮店
〒320-0807
栃木県宇都宮市松が峰1-2-3シティロイヤルコート1F
TEL:028-614-1454
- 生活空間と日々の暮らしの時間に溶けこんだ“普段使い”のデザインシアター。リビングの美観を損ねないよう、スクリーンやスピーカーはすべてビルトイン。生活動線を邪魔することなく、すっきりとした印象そのままです。
見た目はシンプルですが、ハイグレードな視聴環境を実現した老舗ショップらしい提案に、編集部も唸らされたリビングシアターです。映画をこよなく愛する内山さんご夫妻は、家族のためにリビングにホームシアターをつくることに。機器を美しく収めたいのですが、音質もあきらめたくありません。そこで、のだや宇都宮店のインストーラー、磯松孝一氏は、機器を設備化したリビングでも音のクオリティを追求するために、創意工夫を凝らしました。
サラウンド5.1chには、GALLO ACOUSTICSのコンパクトなスピーカーを選び、埋め込み設置。位置、方向、角度を緻密に調整することで、最良のパフォーマンスを引き出しています。リビングの意匠を損ねず、音のクオリティまで追求したホームシアターの傑作です。
- JVCの4Kプロジェクター「DLA-V5」は、ご主人がその映像に一目惚れしたことから導入を決意。ホワイトモデルを選ぶことで、リビングの空間に馴染ませています。
- フロントとセンターchには、 GALLO ACOUSTICSのコンパクトスピーカーのなかでもパワフルなモデル「A’DIVA SE」をチョイス。天井に設置したマウントによって角度をつけています。
- インストーラー/磯松孝一氏
リビングシアター部門 金賞 栃木県K邸(オーディオ・サトー)
遊び場がたくさん! くつろぎのログハウス
- インストール編 リビングシアター部門
金賞
栃木県K邸(vol.10 P.36~39掲載)
インストール/オーディオ・サトー
〒320-0043
栃木県宇都宮市桜3-5-14
TEL:028-635-6789
- TALO(タロ)が手がけるパイン材をふんだんに用いたくつろぎ感いっぱいのログハウスに、美しいホームシアターがインストールされています。構造的に設備化が難しい空間ながら、綿密なプランニングを経て実現しました。
TALO(タロ)が手がけるパイン材をふんだんに用いたログハウスのリビングにインストールされた、遊び心いっぱいのホームシアターです。インストールを手がけたのはオーディオ・サトーの佐藤拓郎氏。編集部の心を掴んだのは、お子さんが家のなかで遊べるように、雲梯やブランコ、クライミングウォールなどを配した空間とホームシアターを巧みに両立させていることでした。
またログハウスは構造上、壁裏がなく、機器の設備化が難しい空間ながら、設計士や電気工事業者と綿密な打ち合わせをすることで、配線のほとんど見えない美しいホームシアターを実現しています。さらに、ダイニングやキッチンに音楽を配信するなど、家族がつながる提案まで盛り込んだインストーラーの手腕に、大きな支持が集まりました。
- スピーカーの設置に制約が多い吹き抜け空間のため、サラウンドはシンプルな5.1ch。DALIのスピーカー「ALTECO C1」を壁掛けしています。(写真左)
エプソンのプロジェクター「EH-TW8400」は、雲梯や動線の邪魔にならない位置に取り付けられています。(写真右)
- 遊び場のある家がK邸のコンセプト。2階にはクライミングウォールがあり、ボルダリングできます。
- インストーラー/佐藤拓郎氏
リビングシアター部門 金賞 大阪府S邸(ホームシアターのAURAS大阪)
“隠す”と“見せる”を両立させた上質空間
- インストール編 リビングシアター部門
金賞
大阪府S邸(vol.8 P.146~149掲載/リビングシアターCASE22)
インストール/ホームシアターのAURAS大阪
〒550-0003
大阪府大阪市西区京町堀2丁目-2-11 立誠社ビル201号室
TEL:06-6147-3757
- トム・ディクソンのペンダントライト「メルト」が目を引くリビングのモダンな雰囲気を損ねずインストールされています。内装とインテリア、機器のすべてが美しく調和した大人のリビングシアターです。
約4.5mもの吹き抜け天井。適所に配した天然石や赤褐色の木材や床材。ボーコンセプトのモダンな家具。そこにホームシアターが調和し、すべてが渾然一体となって美しい世界観をつくり上げます。インストールを手がけたのはAURAS大阪の阿南幸治氏です。
機器の収納は完璧で、ため息が出るほどの美しい仕上がり。プロジェクターは昇降機に収める、フロントハイトやリアスピーカーには壁埋め込みタイプを活用するなど、徹底的にビルトインしています。その一方で、フロントスピーカーなどは内装材に合う色味のモデルを床置き設置するなど「隠す」と「見せる」のメリハリある巧みなインストールに、賞賛の声が集まりました。インストーラーとオーナーの感性が響き合って完成した“大人の成熟したリビングシアター”です。
- 視聴位置後方には一見何もないように見えますが、天井にプロジェクターが昇降機で収まっているほか、壁の両側にはリアスピーカーが埋め込まれています。
- スクリーンを上げると、床から天井まで大理石を贅沢に用いた壁が現れます。その美しい質感を損ねないよう、スクリーンはブラックマスクを約2.5m延長し、天井に設置しています。
- インストーラー/阿南幸治氏
リビングシアター部門 金賞 奈良県T邸(AV Kansai奈良店)
ほっこり落ち着く床座シアター
- インストール編 リビングシアター部門
金賞
奈良県T邸(vol.7 P.150~153掲載)
インストール/AV Kansai奈良店
〒631-0011
奈良県奈良市押熊町2330-1
TEL:0742-94-7477
- ステップダウンフロアに畳を設え、床座のスタイルで視聴できます。スピーカーはビルトイン、ほかAV機器もラックに収納で、お子さんの安全面にもばっちり配慮しています。家族でゆったりくつろげる空間となりました。
家族でごろ寝しながら、映画やスポーツを観たい。誰もが願う想いをシンプルに具現化した“床座シアター”に、多くの支持が集まりました。インストールを手がけたのはAV Kansai奈良店の岩元秀明氏です。岩元氏は2歳のお子さんの安全面を考慮し、スピーカー7本を天井に埋め込んだ5.1.2chを提案。また、サブウーファーは階段下のデッドスペースに、AVアンプなどの機器類はラックに収めて扉で隠し、お子さんが触らないように配慮しました。
さらに、お子さんがテレビで子ども向け動画を観ている間、奥様が家事をしながらラジオなどを聴けるように、ダイニングに音楽配信を実現しています。ホームシアターはリビングで家族揃って、音楽や動画はそれぞれの場所で。エンタメを自在に楽しむイマドキのリビングシアターの好例です。
- 床座して映画などをご覧になっているというTさんご一家。畳がくつろぎ感いっぱいです。サブウーファーは右側にある階段下のデッドスペースに収めています。
- 視聴位置後方。お子さんが2歳と幼いことから安全面を考慮して、リア、トップミドルスピーカーにはKEFの埋め込みタイプ「Ci160.2CR」をチョイスしました。
- インストーラー/岩元秀明氏