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実例

  • リビングシアターCASE45
    オリジナル造作家具で機器をすっきり配置
    ミリ単位で美しさを追求したホームシアターリフォーム

    取材・執筆 / 平野勇樹(ホームシアターファイルPLUS編集部)
    2023年2月1日更新

東北を代表するショップがインストール

これまで、大画面テレビにサウンドバーを組み合わせて、サラウンドを楽しんでいたというMさん。ご自宅のリフォームのタイミングに合わせて、映画や音楽ライブ、スポーツやゲームも、リビングの大画面で楽しみたいと一念発起。ハウスメーカーとの打ち合わせが始まる家づくりの初期段階で、「のだや仙台店」を訪れたといいます。

「東北でホームシアターといえば、真っ先に浮かぶのは、のだやさん。間取りが決まる直前のタイミングで、ショールームにご相談に伺いました」と、施主のMさん。

  • スクリーンは120インチ。投写距離確保のため、プロジェクターとの間隔を文字通り「ミリ単位」で調整したといいます。奥様の発想で、スピーカーの上に、季節のアイテムを置くための飾り棚を設けたのもグッドアイデア!
  • 視聴位置後方。サラウンドスピーカーは壁掛け、トップスピーカーは天井埋め込みとすることで、ドルビーアトモスの立体音響をリアルに再現できます。間接照明を使ったライティングもこだわりで、壁裏には全館空調のための配管もあり、機器の設置や配線はミリ単位の調整が必要で、インストーラーの井坂氏は工事中に何度も現場に足を運んで確認しながら施工を進めていったといいます。

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機器をミリ単位でレイアウト

ホームシアターを手がけた、のだやのインストーラー井坂氏は、「できる限りの大画面」と「ドルビーアトモスの立体音響」、そして「インテリアを損ねない」というMさんのオーダーを叶えるべく、システムプランや配線計画、そして収納家具のオーダーメイドなど全面的にリフォームをサポート。10畳ほどのリビングの一角に、文字通り「ミリ単位」で機器のレイアウトを落とし込むことで、120インチの4K大画面スクリーンと5.1.4chのイマーシブサウンド、さらにはアナログレコードを楽しめる環境まで整備しました。さまざまなオーディオビジュアル機器が設置されていますが、写真のとおり、複雑なケーブルの配線は一切見えません。

  • テレビは85インチと大画面。壁紙をグレイベージュにしているのもおしゃれ。テレビ裏、中央のウッドの造作にはケーブルが通してあるほか、実は上下がセパレートした構造になっていて、そのあいだに壁掛け金具がくる設計になっています。
  • 落ち着いた印象のインテリアでまとめたい、という要望にあわせて美しくデザインされた、飛騨産業とのコラボによるオーダーメイド家具。収納する機器に合わせてピッタリサイズで設計されているだけでなく、音やリモコン信号の通しやすさ、放熱や配線の問題など、細部まで気が配られたオリジナル仕様です。スピーカーはインテリアに合わせてKEFのQシリーズ、ウォールナット仕上げを選びました。
  • とりわけユニークなのは、レコードプレーヤーの収納方法。Mさんのアイデアを参考に、AVラックの天板はここだけ開閉できる仕様にしたほか、閉めたときの振動で針飛びしないように、ゆったりと閉じていく仕様にカスタマイズされています。

音声で機器をマクロ操作

「インテリアとのマッチングを意識しながら、細かいところにまで気を配っていただき、出来栄えにはとても満足しています。ホームシアターが完成してから、自分でスマートリモコンを用意して、家族みんながかんたんにホームシアターを楽しめるように、Amazon Echo Dotを使って、音声で機器をマクロ操作できるように工夫したんですよ」と、Mさん。

  • ソニーの4Kプロジェクターはリビングに馴染むホワイト。天吊り金具への取り付け方法などに工夫を凝らし、壁際ギリギリに設置した。右脇のスクエア型のデバイスは、スマホや音声でAV機器などを操作するために設置したスマートリモコン。
  • リビングの一角に設置されている「Amazon Echo Dot」。ここで音声を受信して、リビング一帯を見渡せるプロジェクター横のスマートリモコンから、操作のための赤外線信号を発信する仕組みです。

その甲斐もあって、ご家族みなさんでホームシアターの大画面とサラウンドを堪能されているそう。ご主人は『トップガン』などのアクション映画やスポーツ、ご家族はネトフリでV6のライブドキュメンタリーを観たり、ゲームを楽しんだりと、さまざまなコンテンツをリビングの大画面で楽しんでいるそうです。

美しいだけでなく、みんなに使われ、愛されるホームシアター。後悔しないホームシアターづくりのポイントは、インストーラーに、リフォームの初期段階で、早めに相談に訪れたことでした。2世帯が集うM邸のリビングは、完成度の高いホームシアターのおかげで、ファミリーで感動を共有する時間が今後ますます増えていきそうです。

  • インストールを手がけた、のだや仙台店の井坂 剛氏。

写真/三浦健太郎

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M邸ホームシアター概要

ROOM DATA
●住宅形態:戸建/リフォーム ●家族構成:2世帯 ●ホームシアターの広さ:約10畳 ●画面サイズ:120インチ+85インチ ●サラウンド:5.1.4ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング、造作家具設計 ほか

SYSTEM LIST
●プロジェクター:ソニー VPL-VW255 ●スクリーン:キクチ SES-120HDCW/W ●液晶テレビ:ソニー KJ-85X9500G ●ブルーレイレコーダー:ソニー BDZ-ZT2000 ●AVアンプ:マランツ SR6015 ●フロントスピーカー:KEF Q750 ●センタースピーカー:KEF Q650c ●リアスピーカー:KEF T301 ●トップスピーカー:KEF Ci160.2CR ●サブウーファー:KEF Kube8b Subwoofer ●レコードプレーヤー:ティアック TN-4D ●AVラック:飛騨産業 特注キャビネット

INSTALL SHOP
のだや仙台店
〒981-3112
宮城県仙台市泉区八乙女1-3-10
TEL:022-725-5193
営業時間:10:00〜19:00
定休日:火曜日、第2・第4水曜日
https://www.audio-nodaya.com/index.html