VGP phileweb

注目記事 実例 レビュー ソフト ショップ ガイド 作り方 近くのショールームを探す

実例

  • 専用室シアターCASE42
    迫力のサラウンドで楽しむ究極のマーベル劇場     防音室にドルビーアトモス対応5.1.2chシステムを導入

    取材・執筆 / 塚田真由子（ホームシアターファイルPLUS編集部）
    2023年10月11日更新

    シェア

CONTENTS

・自分だけの「マーベル部屋」
・あえて壁投写にし、迫力の音響にコストを割いた
・エンタメを邪魔しない機器レイアウト
・末吉邸ホームシアター概要

自分だけの「マーベル部屋」

赤いラグにリクライニングソファ、壁面にディスプレイされたスチールブック仕様のブルーレイ、マーベル・コミックス、映画のポスター。階段を上って目の前に現れた部屋には、まるでシネコンに足を踏み入れたかのような空間が広がっていました。末吉さんは大のマーベル映画好き。家を新築するならホームシアターをつくりたいと考えていた矢先、ハウスメーカーの積水ハウスから宮崎県のホームシアターショップ、木田電業の井上祐樹氏を紹介してもらい、とんとん拍子で話が進むことに。

目指すは「マーベル部屋」。書店で手に取った小誌「ホームシアターファイルPLUS」に載っている実例を参考にしながらイメージを膨らませ、井上氏と二人三脚で「夢の映画館のある家」をつくり上げました。

  • コンセプトは「マーベル部屋」。住まいのなかでも非日常性を味わえる空間にしたかったため、２階専用室までの廊下にはマーベル映画のポスターをディスプレイ。扉の上には「ON AIR」サインランプをあしらい、「自分だけの映画館」らしさを演出しています。
  • シネコンにインスパイアを受け、ニトリのリクライニングチェアやラグは赤を選んでいます。さらに、映画館らしさを演出するため、井上氏は間接照明の導入もアドバイスしました。
  • 部屋の両サイドにはマーベル映画のポスターやスチールブック仕様のブルーレイがディスプレイされています。

あえて壁投写にし、迫力の音響にコストを割いた

部屋は防音仕様で、誰にも気兼ねなく、映画の世界に没頭することができます。プロダクトについても、感動の大きさは迫力のサラウンドに比例するからと、イクリプス「TD508MK3」を中心としたドルビーアトモス5.1.2chを提案しました。そして映像面は、JVCの4K／HDR対応プロジェクター「LX-NZ3」をチョイス。壁をサンゲツのプロジェクター用壁紙で仕上げることで、あえて壁投写を選択し、スクリーン分のコストを音響機器に充てています。

  • スクリーンは設けずに壁投写を選択。正面の壁は、光を拡散する特性を持つ、サンゲツの「プロジェクター用壁紙」で仕上げられています。
  • 写真上／フロントおよびセンタースピーカーはイクリプスの「TD508MK3」をチョイス。遮音性能を損ねないように、埋め込みではなく天吊りできるモデルを選びました。
    写真下／サブウーファーもイクリプスで、16cmウーファーを2基対向配置したコンパクトなモデル「TD316SWMK2」を選びました。

エンタメを邪魔しない機器レイアウト

井上氏はそれらの機器を、空間の意匠性や遮音性能を損ねないようにレイアウトしました。プロジェクターはマーベルグッズやゲームのディスプレイを兼ねた造作棚に設置。スピーカーの天吊りひとつ取っても、ドアと干渉しないようにバランスを取りながら配置するなど、インストーラーの技が詰め込まれています。

さらに、カラオケ用アンプとPAスピーカーも導入してカラオケを楽しめるようにするなど、暮らしを豊かにする提案も盛り込みました。「ホームシアターができてから、毎日、Disney+でマーベルのドラマを観ています。妻ともたまに観ていますが、育児の息抜きになっているようですね」とご主人。大好きなモノに囲まれた空間は、シネコンとは異なり、まさに末吉さんだけのオリジナルの映画館。そこで味わう感動は格別に違いありません。

  • JVCの4K／HDRプロジェクター「LX-NZ3」およびヤマハのAVアンプ「RX-A2A」は、視聴位置後方の棚に設置しています。棚の奥行きは、ゆとりを持って機器を置けるように、井上氏が設計士に寸法を指定したのだそうです。
  • カラオケも楽しみたいという要望に合わせ、PAスピーカーとアンプも導入。Nintendo Switchのカラオケ用ソフト「カラオケJOYSOUND」を使って、奥様やお子さんもカラオケを楽しんでいるそうです。
  • 寝室にもXGIMIのモバイルプロジェクター「MoGo Pro」を導入。壁に映像を映し出し、簡易的なホームシアターを楽しめるようにしています。
  • インストールを手がけた木田電業の井上祐樹氏。

写真／草野清一郎

末吉邸ホームシアター概要

ROOM DATA
●家族構成:夫婦＋子ども2人 ●ホームシアターの広さ：約8畳 ●画面サイズ：約110インチ ●サラウンド：5.1.2ch ●インストール内容：機器設置、システムプランニング、カラオケ提案 ほか

SYSTEM LIST
●プロジェクター：JVC LX-NZ3 ●ブルーレイレコーダー:シャープ BD-W550 ●AVアンプ：ヤマハ RX-A2A ●フロントスピーカー：イクリプス TD508MK3 ●センタースピーカー：イクリプス TD508MK3 ●リアスピーカー：イクリプス TD307MK3 ●トップミドルスピーカー：イクリプス TD307MK3 ●サブウーファー：イクリプス TD316SWMK2 ●ゲーム機：任天堂 Nintendo Switch ●ゲーム機：ソニー PlayStation 4 ●PAスピーカー：CLASSIC PRO CSP6 ●カラオケ用アンプ：CLASSIC PRO KOK700

INSTALL SHOP
木田電業
〒889-1801
宮崎県都城市山之口町富吉4192-4
TEL：0986-57-4305
営業時間：10:00〜18:00（要予約）
定休日：水曜日
https://kida-dengyo.com/

ARCHITECT
積水ハウス株式会社
https://www.sekisuihouse.co.jp/

専用室シアター事例＞＞＞「映画へのロマンを掻き立てる隠れ家」を読む

その他の専用室シアター事例を見る