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  • LDKに溶け込むデスク&チェア「FOUR」でリビングの輪に参加しながらテレワーク カンディハウスとアクタスで販売、コクヨが技術監修

    取材・執筆 / 遠藤義人
    2023年11月13日更新

    • ホームシアター・コンシェルジュ
      遠藤義人

コロナ禍で「リビング」のあり方にも変化が

レトロブームといわれる昨今。それこそ昭和、玄関脇にあった客間が、いまでいうリビングです。ダイニングは廊下の先の奥まったところにあって、ゲストに隠れておやつや食事を取り、さらに隠れた場所にキッチンがあるという間取りが一般的でした。

時代進んで平成になると、オープンキッチンが流行、リビングダイニングが一体化した大空間がもてはやされるようになりました。リビングは生活空間そのものであり、日常そのもの。むしろそれをゲストにさらけ出して“個性を主張する”ことを、よしとする風潮が「リビングシアターをステージに」と叫ばれるトレンドを生みました。

それがコロナ禍で反転したのはご承知の通り。「やっぱりゲストルームは分けなきゃね」と昭和の間取りがもてはやされ、むしろリモートワークの普及によって昼間居るはずのなかった家族みんながLDKの大空間に集まったものだから、さあ大変。仕事する人は、ノートパソコンを持って居所を探し右往左往するようになりました。それが昨今「ホームオフィス」の名の下に、リラックスできる多機能な家具が乱立している状況を生み出しています。

そこにひとつの答えを出したのが、倉本仁さんがデザインした家具「FOUR」シリーズ。無垢の木材を中心にしつつ金属など異素材も組み合わせ、LDKにも溶け込む佇まいとワーキングチェアとしての機能性の両立という課題に取り組んでいます。

  • FOUR」は、家具メーカーであるカンディハウスとアクタス、デザイナーの倉本仁、そしてコクヨの技術監修の4者による協業を意味しています

リビング空間に「ホームオフィス」をつくれる

2022年に発売された第1弾「FOURチェア」は、ワーキングチェアの要素を備えながら、リビングにもなじみやすい佇まいを重視してヒットを続けています。

今回注目するのは、今年9月30日からカンディハウスとアクタスで併売を始めた新発売「FOURデスク」。リモートワークの定着により、せっかく自宅に戻ったのに書斎がない…でもようやくリビングの一角に場所を確保した! という場面を想定した、ミニマルを追求したデスクです。

  • CONDEHOUSE×ACTUS
    FOURチェア
    ¥220,000(税込)〜
    笠木部分は北海道タモの無垢材を使用。3色から選べます。ほか座面の素材やフレームのカラーもカスタムが可能
  • CONDEHOUSE×ACTUS
    FOURデスク
    ¥285,000(税込)〜
    チェアと同じく北海道タモの無垢材を使用。こちらも3色から選べます

リビングシアターの輪の中にいられる仕事机

この「FOURデスク」、シンプルな佇まいとは裏腹に、実に豊富な機能性を持っています。

薄い天板の下には、あえて引き出しを設けずシェルフを。そこにノートパソコンを仕舞っておくことができます。作業時には取り出し、天板を手前にスライドさせれば、より広々と使用可能。すると、ちょっとした窪み状の収納スペースが現れ、ケーブルマネージメントもできますし、タブレットを立て掛けられるのでオンラインミーティングにも活用できるという、ON/OFFをはっきりできる仕掛けになっています。

  • 天板を手前にスライドさせることで、シェルフの奥側にもらくらくアクセスできます
  • 天板を手前に引くとシェルフ部分が段差になるため、背板と合わせて資料やタブレットを立て掛けるのに便利

背板が立っているのもさりげない整頓術に貢献。ちょうどカウンターキッチンの立ち上げ部分のように、作業中の散らかっている様子が目につきません。背を壁に寄せるのではなく、ソファーバックにピッタリ付けて置くちょっと上級な配置ができるなら、リビングでみんなが「ホームシアター」を楽しんでいる場に身を置きながら、デスクワークもこなせてしまうワケです。

「リビングシアター」の輪に参加しながらのテレワーク。ガジェット系の小物類もスマートに上手く仕舞えるので、AV系の小物で散らかりがちなゲーミングデスクなど、工夫次第でいろいろなシーンでの活用法がありそうなデスクだと思いました。

  • 背板側からは手元が見えにくいよう配慮されています
  • リビングシアターCASE35より。ソファー背面にデスクを配置し、「リビングシアターの輪に参加しながらテレワーク」のイメージ
  • 用途や部屋環境に応じて、デスク幅は120/140/160mmから選択できます

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