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レビュー

  • DENON「AVR-X1800H」 【PR】テレビの音を強化する、デノン新スタンダードAVアンプ「AVR-X1800H」 発展性もある!音楽再生や映画も迫力満点に

    VGP 取材・執筆 / 大橋伸太郎
    2024年2月9日更新

    • VGP審査委員長
      大橋 伸太郎

<この記事はPRを含みます。(株)ディーアンドエムホールディングスより貸与された製品を使って取材を行いました>

  • AVアンプ
    DENON
    AVR-X1800H
    ¥110,000(税込)

HDMIケーブルは映像や音声のデータを伝送するだけでなく、音量や電源の操作情報まで1本で伝えます。そんな便利なHDMI端子を搭載したコンポーネントを多数展開するのがデノンです。なかでも本格的なホームシアターを計画されている方には、AVアンプがお薦めです。ここではVGP2024で「特別大賞」を獲得した7.2chAVアンプ「AVR-X1800H」をご紹介します。

  • Dolby Atmos環境を手軽に実現できる高いコストパフォーマンスが評価され、VGP2024で「特別大賞」を獲得しました。

AVアンプはテレビやレコーダーとの組み合わせにも最適

「AVR-X1800H」はデノンAVアンプのスタンダードモデル。7ch分のパワーアンプを内蔵する7.2ch構成です。ARC対応のHDMI入力を1系統だけ搭載したステレオアンプ/レシーバーとは異なり、本機はHDMI入力端子を複数搭載し、ブルーレイレコーダーも直接接続できます。

テレビにも昨今はHDMI入力端子が複数ありますのでテレビをハブとして活用し、ブルーレイレコーダーの音声を再生することはできます。しかしその場合、テレビの音声回路の処理スペックに制限されるため、せっかくソフトがハイレゾ(96kHz/ 192kHz)で収録されていても48kHzにダウンコンバート出力されることがあります。ガチなAVセンターの本機ならそうした懸念がありません。あらゆるソフトの多様なフォーマットの音声をHDMIダイレクト入力でフルスペック再生することができます。

  • テレビとAVアンプの接続方法の違い。

多彩な音声フォーマットに対応

サラウンドフォーマットは、Dolby AtmosやDTS:Xの再生に対応。ハイトスピーカーなしで高さ方向へ音場を拡張するDolby Atmosのスピーカーバーチャライザー機能、DTS: Virtual Xも搭載しますので、天井スピーカーの設置ができない方でも立体的な音場をつくれます。

  • デノンのAVアンプは価格別に7モデルのラインアップがあります。AVR-X1800HはDolby Atmosに対応するモデルの中で最も低廉です。

HDMI入力は6系統あり、そのうち3系統は8K/60AB、4K/120ABに対応。動画配信サービスや新世代ゲーム機を楽しむことができます。デジタル放送のMPEG-4 AAC、eARCへの対応もぬかりがなく、現在楽しめるコンテンツが持つ実力を余すことなく再生できます。

  • Ultra HDブルーレイや4K8K衛星放送、動画ストリーミングサービスなど多彩なコンテンツの音声信号のデコードに対応します。

デノンとマランツが共通で採用するネットワークオーディオのプラットフォーム「HEOS(ヒオス)」にも対応しますので、Amazon MusicやSpotifyの再生も可能。iOS端末からワイヤレスで音楽伝送するAirPlay 2以外にも、Bluetoothは受信だけでなく送信にも対応します。大きな音が出せない夜間にはワイヤレスヘッドホンを使って映像を楽しむこともできます。

  • サラウンド再生だけでなく、音楽再生機能も豊富です。音楽ストリーミングサービスの「Amazon Music」や「Spotify」の再生機能があり、そのコンテンツを独自スマホアプリ「HEOS」を使いコントロールします。
  • 2023年12月15日にHEOSアプリがアップデートされてUIが一新。内蔵ストレージに保存した音楽データに加えて、各種音楽ストリーミングサービスも横断してプレイリストを作成できるようになりました。

映画の真髄を堪能できる音とは?

デノン・サウンドマスターの山内慎一氏が本機のサウンドチューニングを担当しました。デノンは近年、「AVC-A110」や「AVC-A1H」といったAVアンプの大作を送り出しましたが、本機はこれら上位機種の音質向上策が山内氏の手で反映されています。エントリー機の枠に収まらない「サラウンド不要論」を払拭するベーシックな7.2ch再生がAVR-X1800Hの魅力といっていいでしょう。

  • 最大出力175Wというハイパワーを全チャンネル同一構成のディスクリートパワーアンプを搭載します。山内氏がパーツを吟味して高音質再生を目指す設計手法は上位機と同じです。

本機の実力を試してみましょう。『TAR/ター』(Dolby Atmos)は精緻なサウンドデザインが出色の映画。AVR-X1800Hで再生するとチャイムやメトロノーム、女性の悲鳴など、主人公の内圧を高めていく現実とも幻聴ともつかぬノイズが不意をつくように音場のそこかしこに出現。これは本機のDSPの正確な動作の証左。マルチチャンネル空間のオブジェクトオーディオを駆使したこの映画の精緻なサウンドデザインは、ステレオ再生やシアターバーでは表現しきれません。

加えてAVR-X1800HはS/Nに優れ、弱音の扱いに長けています。つまりサスペンスの基本の「静寂」を表現できます。これはアンプの地力向上の現れ。映画音響の真髄と醍醐味を味わうなら、ミニコンポやステレオアンプではなく、本機を選ぶといいでしょう。

音楽ライブ『Feel Like Making LIVE!』(Dolby Atmos)は、ピアノトリオの定位の精度が高く、楽音に曇りがなく音場が立体的です。ベースの胴鳴りの量感、スネアドラムの音圧にも不満はなく、音楽再現の品位はエントリークラスの枠内にはありません。

なおCD音楽再生は、同じくHDMIを搭載するプリメインアンプ「DRA-900H」と比較した場合、帯域と量感こそ一歩譲りますが、映像音響同様のS/Nに優れた歪みのないHi-Fi音質が楽しめます。

「AVR-X1800H」はこんな人にお薦め!

①イマーシブサウンドを楽しみたい人

  • デノンのAVアンプのラインアップの中で、Dolby Atmosなどのイマーシブサウンドに対応するモデルでありながら、ディスクリートアンプ構成にこだわる設計で音質を追求するなど、本格的なサラウンド環境を構築したい人にもお薦めできます。

②将来マルチチャンネルにしたい人

  • いまは賃貸だからリアスピーカーの設置は難しい、という方で将来マルチチャンネルの導入を検討している人にお薦めです。そのためテレビの両側にスピーカーを置く2chスタイルを選択する際は、よりHi-Fiサウンドを追求したDRA-900Hを選ぶか、発展性を見越してAVR-X1800Hを選ぶかという選択肢となります。

製品スペック


AVアンプ
DENON
AVR-X1800H
¥110,000(税込)

SPEC ●定格出力:80W+80W(8Ω、20〜20,000Hz、THD 0.08%、2ch駆動) ●実用最大出力:175W(JEITA:6Ω、1kHz、THD 10%、1ch駆動) ●HDMI端子:入力×6(8K60AB、4K120AB対応は3系統/最大40Gbps)、出力×1(eARC/ARC対応) ●音声入力:光デジタル×2、アナログRCA×2、PHONO(MM)×1 ●音声出力:サブウーファーアウト×2、ヘッドホン×1 ●その他接続端子:ネットワーク×1、USB Type-A×1 ほか ●消費電力(待機時):220W(0.1W/CECスタンバイ時0.5W) ●外形寸法:434W×151H×339Dmm(アンテナを寝かせた場合) ●質量:8.6kg

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