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実例

  • リビングシアターCASE57
    美と機能性を備えるテレビシアター
    生活動線を損なわないスマートなレイアウト

    取材・執筆 / 井田有一(ホームシアターファイル編集部)
    2024年4月5日更新

美しさと質の共存したシアター空間

リビングは家族が寛ぐ場所でもあり、来客をもてなす場所でもあります。その両者に喜んでもらうため、エンタメを充実させたい。自宅をつくる前からそう考えたIさんは、図面ができたタイミングで、コール徳島店の野田氏に相談を持ちかけました。

「コンセプトは美しさと質の共存です。機器を生活空間にできるだけ馴染ませたかったんです。私は日中も映画やゲームを楽しみたかったので、プロジェクターよりも大画面テレビの方がよいと考え、テレビシアターを前提にプランニングを依頼しました。そのぶんテレビの画面サイズにはこだわり、有機ELの83型を選んでいます」(Iさん)。

  • カラーコーディネートも見事な落ち着きのあるモダンリビングです。
  • 構造上必要だった柱を利用して書棚をつくっていますが、野田氏のアドバイスでテレビボードと面が合うように図面の段階から調整しています。
  • ソファにもこだわり、TRES「GRVA」を使っています。座面の奥行きが深く、胡座をかいたり寝そべったりと自由な姿勢で寛ぐことができます。ちなみにIさんは、この座り心地を確認するために東京・青山のショールームまで足を運んだといいます。

セミオーダー家具でスマート収納

サラウンドは野田氏がコーディネート。フロントスピーカーの「HDI-1600」を筆頭に、すべて映画館にも採用されるJBLで統一し、空間デザインとのバランスを見て4.0.2ch構成を選択した。さらにAVアンプやレコーダーなどは、セミオーダー家具の「RISHRAQ」を使うことで、大柄な機器もスマートに収納しています。

  • サイズの大きなAVアンプも楽々収納するコール徳島店オリジナルのテレビボード「RISHRAQ(リシュラック)」。これはコール徳島店の野田博之氏と、一級建築士でありデザイナーの野田雅之氏が共同で設計したもので、アンプの排熱処理やケーブル隠蔽といった機能性と徳島の家具職人がつくる美しさを兼備するのが特長。セミオーダー式なので写真の通り、テレビとスピーカーの収まりもピッタリ!
  • 正面の扉は玄関へと続くもの。その生活動線を阻害しないようにリアやトップミドルスピーカーは埋め込みを選択。ただ音質を重視してフロントスピーカーと同じJBLから「STUDIO2 8IC」を選んでいます。
  • I邸は白壁とダークブラウンの床材がベースカラーとなっており、インテリアの多くはブラウンの同系色でまとめられています。そのため、音質重視でJBLを選択しつつも、より現代的な空間と相性がよいグレーオークカラーの「HDI-1600」を選びました。野田氏のこだわりです。

「『トップガン マーヴェリック』を観ましたが、ドルビーアトモスの臨場感、外の音と勘違いするリアルな音に驚きました。やっぱりシアターは最高ですね」(Iさん)。

  • 取材時は引っ越しして2ヶ月ほどで、慌ただしい毎日とのことですが、家族みんなで観た『SING/シング:ネクストステージ』に感動! 思い出の作品です。
  • コール徳島店のインストーラー、野田博之氏

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写真/大野 博

I邸ホームシアター概要

ROOM DATA
●住宅形態:戸建/新築 ●家族構成:夫婦+子ども3人 ●ホームシアターの広さ:約33畳(LDK全体) ●画面サイズ:83インチ ●サラウンド:4.0.2ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング、造作家具提案 ほか

SYSTEM LIST
●有機ELテレビ:ソニー XRJ-83A90J ●Ultra HDブルーレイレコーダー:ソニー BDZ-FBT4100 ●AVアンプ:デノン AVR-X2700H ●フロントスピーカー:JBL HDI-1600 ●リアスピーカー:JBL STUDIO2 8IC ●トップミドルスピーカー:JBL STUDIO2 8IC ●テレビボード:コール徳島店 RISHRAQ ●ソファ:TRES GRVA

INSTALL SHOP
コール徳島店
〒770-8052
徳島県徳島市沖浜2-30
コール徳島店2F
TEL:088-655-1210
営業時間:10:00~20:00
定休日:火曜日、第1水曜日
https://www.call-t.co.jp/

ARCHITECT
ダイワハウス
https://www.daiwahouse.co.jp/