お気に入りの映画館での体験を自宅で再現する
子どもの頃から映画好きというKさん。映画館も大好きで、劇場ごとで音の違いを比べてみたり、お気に入りの座席を選んだり、そこでの体験をなにより楽しんでいるといいます。以前から「家に映画館みたいな部屋があればいいのにな」という憧れがあり、自宅の新築をシアタールームありきで検討しました。
憧れに形を与えるべく、担当したホームシアター工房 名古屋の黒越氏は二人三脚でプランを提案。Kさんがこだわったのは音と映像に没頭できる環境づくりと、一人でも複数人でも使いやすい快適性です。設計の初期からオーナーとインストーラー、そしてハウスメーカーが入念に連携し、7畳の狭小部屋を美しいシアタールームとして完成させました。
機器レイアウトと設置の工夫で没入感アップ
まず視聴時に映像以外の視覚情報を減らすため、視聴方向の壁紙をスクリーンのベゼルと一体化する黒色に。照明を落とすとスクリーンの境目やスピーカーは見えなくなり、映像に没入して楽しめるといいます。
また100インチを確保できるというメリット、出入り口からの導線確保という2点から、フロントおよびセンタースピーカーにKEFの超薄型かつスリムデザインの壁掛けスピーカーを採用。スピーカーが扉に被らないよう配置し、音質にも配慮しました。サラウンドは5.1.4ch構成。リアスピーカーにも壁掛けタイプを採用、機器類は部屋の角に造作した棚に収納するなど、省スペースを意識してレイアウトを作り込みました。
「ハウスメーカーの協力はもちろんK様の洞察力も素晴らしく、視聴方向の情報を絞るのはご本人によるアイデアです。クオリティと予算の間で最後までお悩みになられたご様子でしたが、ご満足いただける専用室が完成しました」と黒越氏。完成したシアタールームはご夫婦で映画を楽しむのにはもちろん、ご友人を招待したり、一人で読書を楽しむ趣味部屋としても活躍しているそうです。映画館のある家で、心躍る日常を!
- 写真左/リアスピーカーおよびトップスピーカーはドルビー社の制定する推奨位置を考慮して設置することで、映画音響をより制作意図に近い音質で再生できるよう設計されています
写真右/ドルビーアトモス再生用の天井スピーカー4基はいずれも内装に溶け込む黒を選びました
写真/佐藤日出夫
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K邸ホームシアター概要
ROOM DATA
●住宅形態:戸建/新築 ●施主の家族構成:夫婦 ●ホームシアターの広さ:7畳 ●画面サイズ:100インチ ●サラウンド:5.1.4ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング ほか
SYSTEM LIST
●プロジェクター:エプソン EH-LS12000 ●スクリーン:グランビュー GPA-100HDW ●Ultra HDブルーレイプレーヤー:ソニー UBP-X700 ●AV アンプ:デノン AVR-X3800HK ●フロントスピーカー:KEF T301 ●センタースピーカー:KEF T301c ●リアスピーカー:パイオニア S-LF3-CR ●トップフロント/トップリアスピーカー:ホームシアター工房 SP-145 ●サブウーファー:ヤマハ NS-SW050 ●メディアストリーミング端末:Amazon Fire TV Stick 4K ●ゲーム機:ソニー PlayStation 5 ●ゲーム機:任天堂 Nintendo Switch ●天吊り金具:キクチ SPCM-100+ SPM-EH-LS12000
INSTALL SHOP
ホームシアター工房 名古屋
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定休日:水曜日
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