こだわりのデンマーク家具が映えるリビングシアター
ウォールユニットシェルフや細長い脚のついたキャビネット、布張りのソファ。まるで北欧ヴィンテージ家具店に足を踏み入れたようなリビングに美しいホームシアターがインストールされています。
そのコンセプトは、オーナーのMさんがアメリカ在住時に収集したヴィンテージのデンマーク家具に馴染むホームシアターをつくることでした。インストールを手がけたのは木田電業の井上祐樹氏。家具が映えるこだわりの家をつくるため、自ら設計図を起こしたご主人の熱意に応えるべく、機器が住まいと調和するようなプランを提案しました。
吹き抜けに120インチ・スクリーンを実現
フロントとセンタースピーカーはご主人が十数年前から所有していたB&W「704」「CM Centre」を使い、ドルビーアトモス5.1.4chを実現させました。リビングであればリアスピーカーは動線の邪魔にならないように埋め込みもしくは天吊りというのが定石ですが、臨場感を追求したいというご主人の希望に沿って、リアスピーカーにはイクリプスの「TD508MK3」を選んで床置きに。普段は邪魔にならないような位置に置き、映画鑑賞時に定位置に移動させるスタイルとしました。
井上氏にとって最大の難関はスクリーンを吹き抜けにどう取り付けるかでしたが、ウォールユニットシェルフの上に下がり天井を設けて設置することで障壁をクリア。家具の奥行きやスクリーンとのクリアランス、プロジェクターの投写距離などを考慮した上で120インチを選びました。プロジェクターはビクター「DLA-V70R」を梁に天吊り設置。もちろん機器の配線は目につきません。
- フロントスピーカーにはご主人が十数年近く前に購入したB&W「704」を使用(写真左)/リアスピーカーはイクリプス「TD508MK3」を床置き設置。普段は部屋の隅に置き、使用の度に動かしています(写真右)
- トップスピーカーはイクリプス「TD307MK3」を壁掛け設置。ブラケット照明の位置ともバランスを取っています。
- プロジェクターはビクター「DLA-V70R」
週末は家族みんなでシアターナイト!
「毎週末は家族で『シアターナイト』を開催していますよ。娘は自分たちが映画を観たいから、ポップコーンづくりもスピーカーの移動も率先してやってくれるんです」とMさん。映画の感動を家族でわかち合う。そんな豊かな時間を過ごした記憶は、Mさん一家にとって、かけがえのない思い出となっていることでしょう。
写真/草野清一郎
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M邸ホームシアター概要
HOMETHEATER DATA
●住宅形態:戸建/新築 ●家族構成:夫婦+子ども2人 ●ホームシアターの広さ:約34畳 ●画面サイズ:120インチ+65インチ ●サラウンド:5.1.4ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング ほか
SYSTEM LIST
●プロジェクター:ビクター DLA-V70R ●スクリーン:オーエス EP-120HM-MRK1-WF204 ●有機ELテレビ:ソニー XRJ-65A80J ●AV アンプ:デノン AVR-X4700H ●Ultra HDブルーレイプレーヤー:ソニー UBP-X800M2 ●フロントスピーカー:B&W 704 ●センタースピーカー:B&W CM Centre ●リアスピーカー:イクリプス TD508MK3 ●トップフロントスピーカー:イクリプス TD307MK3 ●トップリアスピーカー:イクリプス TD307MK3 ●サブウーファー:イクリプス TD520SW
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