ダークトーンの専用室
帰りたくなる家よりも、また訪ねたくなる家を目指して新築計画をスタートしたというオーナー。そのコンセプトどおり、T邸は門をくぐった瞬間からまるで南国リゾートに足を踏み入れたかのように、外構までこだわってしつらえました。贅沢な邸宅の2階に、一転ダークトーンでまとめられ、落ち着いた大人の雰囲気を醸すシアタールームが存在します。
インストールを担当したのはホームシアター工房 大阪の中川英久氏。間取りや空調の位置などの調整をおこなえない着工後のプランニングとなりましたが、画音のバランス調整を重視したとのこと。機器の選定・設置を工夫することで、没入感のある映像体験を楽しめるシアタールームをつくりあげました。
- 視聴位置後方。落ち着いたダークトーンをベースに、天井は温もりのある木素材を選びました。「家はリゾート風だけど、自分が過ごす部屋はちょっと温かい雰囲気にしたかったんです」とTさん。内装の建材選びもご自分でおこなったといいます
映像と音のバランスを重視
まず、プロジェクターにはTさんがお好きだというアクション洋画も明るく色鮮やかな画質で楽しめる4K/HDR対応のエプソン「EH-LS12000」を採用。空調の位置との兼ね合いで、壁に梁を取り付けて壁掛け設置としています。さらにスクリーンは120インチを実現。プロジェクターの投写距離から算出した最大サイズであるとともに、視聴位置から画面全体がきちんと視野に収まるサイズ感を考慮したといいます。
サラウンドは頭上方向にも音がまわる迫力を存分に感じられるようにと、立体音響も楽しめる5.1.2chに。トップスピーカーは取り付け角度をフレキシブルに設定できるイクリプス「TD307MK3」を選び、設置の課題をクリアしました。フロントおよびセンタースピーカーはPOLK AUDIO「MONITOR XTシリーズ」で揃えて音色の統一を図ったほか、いずれのスピーカーも部屋の美観にマッチするブラックカラーをチョイス。
- 写真上/視聴位置正面のようす。スクリーンの生地は自然で繊細な色調を楽しめる専用ルーム向けの「ホワイトマットアドバンス」を採用
写真下/フロント方向のスピーカーは、サブウーファーを含めPOLK AUDIO「MONITOR XTシリーズ」で統一
気兼ねなく映画を楽しめるプライベートルーム
「家づくりは人の縁をつなぐこと。家はこの先10年、20年とあるものですが、シアター機器は電化製品なのでいずれは古くなる。継続してサポートを受けるならプロにお任せするべきと考えて、ショップに依頼しました」とオーナー。一息ついて気兼ねなく映画を楽しめる、憩いのプライベートルームが完成しました。
写真/大野 博
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T邸ホームシアター概要
ROOM DATA
●住宅形態:戸建/新築 ●ホームシアターの広さ:約13畳 ●画面サイズ:120インチ ●サラウンド:5.1.2ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニングほか
SYSTEM LIST
●プロジェクター:エプソン EH-LS12000 ●スクリーン:キクチ SES-120HDWA ●Ultra HD ブルーレイレコーダー:パナソニック DMR-4T302 ●AV アンプ:デノン AVR-X3800H ●フロントスピーカー:POLK AUDIO MXT60 ●センタースピーカー:POLK AUDIO MXT30 ●リアスピーカー:JBL Stage 260C ●トップスピーカー:イクリプス TD307MK3 ●サブウーファー:POLK AUDIO PSW10 ●メディアストリーミング端末:AMAZON Fire TV Stick 4K MAX
INSTALL SHOP
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