VGP2024SUMMER批評家大賞に輝いた、ビクターのプロジェクター
VGP2024SUMMER映像音響部会で、評論家が選ぶNo.1モデルの証、批評家大賞に輝いたビクターのプロジェクター「DLA-V900R」。審査委員長を務める大橋伸太郎氏から、株式会社JVCケンウッドに表彰盾が授与されました。プロが推した理由、受賞の背景とは? 審査委員長である大橋伸太郎氏による、開発陣への特別インタビューをお届けします。
- こちらがビクター「DLA-V900R」。定価は297万円(税込)。
ー<新世代の「D-ILA」デバイスと「8K/e-shiftX」技術を搭載、圧倒的なコントラストと解像度を実現した、究極のプロジェクター>であることが評価されて、DLA-V900Rが批評家大賞に輝きました。おめでとうございます。発売が開始されてからしばらく経ちましたが、反響はいかがでしょうか?
赤川 ありがとうございます。旧モデルからの買い替えということで、質を求めるマニアの方からも多くのオーダーをいただけていまして、手応えを感じています。第三世代の0.69型4KデバイスによってD-ILAならではのハイコンラスト映像に磨きをかけたこと、それから新しい「8K/e-shiftX」技術による超解像の効果、進化のポイントをお客様にもご評価いただけていて、たいへんうれしく思っています。
ーたしかに補間のやり方を変えたことで、8Kアップスケールの精細感が向上しましたね。アニメーションなどに最適なビビッドモードも実装されました。ビクターの技術力を考えれば、すでに業務用では8Kネイティブも実現されているわけですし、ドルビービジョンやIMAXに密着した映像モードの実装など、この先にもまだ進化の余地が残されているように感じます。ぜひ今後にも期待しています。
中島 ありがとうございます。技術的な観点からすると、家庭用のプロジェクターとしての適正サイズを考えると、0.69型デバイスで8Kネイティブを実現したいと思うのですが、現時点では少しそれはハードルが高く、すぐに、、、というのは難しいかもしれません。
ーここのところ、DLP方式で中国系メーカーから意欲的な高画質プロジェクターが増えてきていて、ホームシアター業界は活況だと思います。ビクターは、ハイエンドの領域では圧倒的なポジションにあると思います。ミドルクラスやエントリーについては、どうお考えでしょうか?
那須 カジュアルに楽しめるプロジェクターというのを視野に入れていないわけではありません。ただ、D-ILAならではの高画質、日本品質といったことが私たちの強みだと思っています。ラインアップの拡充という意味では、よりコンパクトなサイズの新製品として、この秋から「DLA-Z7」および「DLA-Z5」の2機種が発売される予定です。そちらもぜひご期待ください。
- こちらがDLA-Z7。定価は110万円(税込)。新しい第三世代の0.69型ネイティブ4KのD-ILAデバイスと新設計80mmフル電動4Kレンズを搭載。
- こちらがDLA-Z5。定価は88万円(税込)。ネイティブ4KのD-ILAデバイスと新設計80mmフル電動4Kレンズを搭載したスタンダードモデル。
ーーーいま画質の最後の追い込みをされているところでしょうか? VGP2025のアワード審査会で実際の映像が観られることを楽しみにしています。本日はありがとうございました。