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レビュー

  • いまこそテレビでホームシアターを!
    サウンドバー特集 2021 SPRING PART1
    5万円未満(スタンダードクラス)

    VGP 取材・執筆 / 野村ケンジ
    2021年3月31日更新

    • VGP審査員
      野村ケンジ

「5万円未満」のモデルを一斉比較レビュー!

コロナ禍にあって、昨今は“おうち時間”をいかに楽しむかに注目が集まっています。実際、大画面テレビを新たに購入して映画やドラマ、ドキュメンタリーなど様々な映像コンテンツを楽しんでいるユーザーが随分と増えているようです。実は、そういった状況と呼応して盛り上がっているのが、大画面テレビと組み合わせて手軽にホームシアター体験をもたらしてくれる「サウンドバー」です。そこで今回、「サウンドバー特集2021 SPRING」と題し、サウンドバーの一斉比較レビューをお届けします。

サウンドバーというプロダクトは、良質のスピーカーやアンプを設計する能力や、それらを最適なレイアウトで配置するノウハウ、DSPなどの音声信号処理技術や各種サウンドモードの作り込みなど、総合力が必要となってくるため、音響技術のたしかな専業メーカーが優位にあるのは揺るぎない事実です。PART1では、注目すべきAVメーカーの主力となるサウンドバーから、「5万円未満」のモデルを中心にチェック。音の好みや機能、ご予算に応じて選んでみてください!

  • サウンドバーは単体で完結するホームシアター。良質なスピーカーやアンプを設計するノウハウは不可欠です。だから必然的にオーディオ専業ブランドが優位なジャンルです。優れたアイテムほど、音の出口であるスピーカーの数や配置、ユニット構成には個性があります。スリムなボディでも、低域を稼ぐためにパッシブラジエーターを搭載しているモデルもあります。ぜひ確認してみましょう!

DENON「DHT-S216」〜音楽再生にもメインで使える

  • DENON
    「DHT-S216」
    ¥OPEN(実勢価格2.2万円前後)

日本を代表するオーディオブランド、デノンの入門機。ドルビーアトモスは非対応ながら、DTS Virtual:Xなどの3Dサラウンド機能を備えています。HDMI端子は入力と出力が1 つずつ用意され、ARCにも対応。さらにBluetoothのほか光デジタル音声やステレオミニ端子も用意されているので、様々な機器を接続して音楽再生することもできます。

ずばり、ステレオ音源の音楽再生が格段に魅力的。キレのよい抑揚表現やクリアな高域など、メリハリのしっかりした躍動感に満ちたサウンドが左右に大きく広がります。映画だけでなく、音楽再生用としてメインに使いたいという人にぴったりの製品です。

  • Wi-Fi -
    Bluetooth ○
    HDMI(ARC) ○
    ドルビーアトモス -
    DTS:X -
    アプリ -

HISENSE「HS214」〜映画メインでコスパ重視の方に

  • HISENSE
    「HS214」
    ¥OPEN(実勢価格1.5万円前後)

日本でますます存在感を高める総合家電メーカー、ハイセンスの新作。幅650mmという設置性に優れたコンパクトなサイズながらサブウーファーを内蔵。音声モードは「Movie」「Music」「News」の3 つを好みで切り替え可能です。テレビの操作を妨げないIRリピーターを搭載するほか、HDMIはARC対応。Bluetooth機能もあり、スマホの音楽もワイヤレス再生できます。

音質面ではメリハリのよさが際立ちます。ハリウッド映画との相性は良好で、特に『テネット』のアクションシーンは迫力満点。ライブ会場の立体的なスケール感やステレオの音楽再生は単調ですが、逆にいえばどんなコンテンツでもそつなくこなす優等生。映画メインで、コスパを重視の方にオススメ。

  • Wi-Fi -
    Bluetooth ○
    HDMI(ARC) ○
    ドルビーアトモス -
    DTS:X -
    アプリ -

JBL「BAR 5.0 MultiBeam」〜インテリジェンス溢れる新鋭

  • JBL
    「BAR 5.0 MultiBeam」
    直販サイト価格 ¥39,800(税込)

まず、従来のJBLのサウンドバーとは一線を画すアイテムであることにご注目を。音をビーム化させて壁に反射させる前後左右の音を再現する「リアルサラウンド」と、上下の音を仮想的に再現する「バーチャルハイト」、そしてドルビーアトモスへの対応によって、緻密な音場を再現してくれる仕組みです。「AMC(Automatic Multibeam Calibration)」という音場補正機能を持つことも特長で、ユーザーの視聴環境にあわせた最高のパフォーマンスを手軽に実現できることも大きなメリットです。

映画に関しては、完璧といいたくなるほどの見事な音場表現でした。アクションシーンの緻密な空間設計が如実に伝わってきますし、ライブ会場らしい立体的な音の広がり感もリアルです。

  • Wi-Fi ○
    Bluetooth ○
    HDMI(ARC) ○
    ドルビーアトモス ○
    DTS:X -
    アプリ ○

PANASONIC「SC-HTB01」〜超コンパクトかつ全方位

  • PANASONIC
    「SC-HTB01」
    ¥OPEN(実勢価格3.5万円前後)

幅430mm高さ52mmのコンパクトボディに2ウェイスピーカー+サブウーファー+パッシブラジエーターの2.1chシステムを搭載。ドルビーアトモスやDTS:X、DTS Virtual:Xなど最新音声フォーマットに全方位対応のハイスペックぶり。ゲームとも相性がよく、ゲームだけで3 つの音声モードを選べるほか『ファイナルファンタジーXIV』推奨製品にもなっています。

DTS Virtual:Xによる3Dサラウンド化の出来栄えが絶妙で、オンにすると小型ゆえのデメリットを打ち消し、ライブ会場の観客の声援がしっかりと上下左右に広げてくれます。高域にやや擦過音を感じるもののそれ以外はとても素直なため、どんなコンテンツも全方位で存分に楽しむことができます。

  • Wi-Fi -
    Bluetooth ○
    HDMI(ARC) ○
    ドルビーアトモス ○
    DTS:X ○
    アプリ -

YAMAHA「SR-C20A」〜音楽のヤマハの本領発揮

  • YAMAHA
    「SR-C20A」
    ¥OPEN(実勢価格2万円前後)

幅600mm、高さ64mmという、かなりコンパクトなサイズですが、その内部には46mmフルレンジユニットが2 基、75mmサブウーファー1 基を搭載。音声モードは「ステレオ」「スタンダード」「映画」「ゲーム」の4つが用意されています。スマホアプリ「Sound Bar Remote」を活用したワイヤレスリスニングも便利です。

このサイズでこの低域はなかなかに優秀。いっぽう当然のように音楽コンテンツとも相性は素晴らしく、女性ボーカルが艶やかで魅力的な声を聴かせてくれるし、ピアノの音も伸びやかです。2万円クラスの予算で映画も音楽もどちらも楽しみたい人にとっては有力な候補となるはずです。

  • Wi-Fi -
    Bluetooth ○
    HDMI(ARC) ○
    ドルビーアトモス -
    DTS:X -
    アプリ ○

野村ケンジが選んだベストバイは?

PART1では「5万円未満」の価格帯から、手が届きやすい値段ながらも、Bluetoothやアプリとの連携でスマホとの組み合わせも十分な全5モデルをレビューしました。

実際の試聴を終えて、個人的には、5万円未満の価格帯ではJBL「Bar5.0 MultiBeam」にもっとも驚かされました。独自の自動音場補正によって、緻密な音場空間を作り上げてくれるので、ドルビーアトモス作品との相性は抜群でした。ステレオの音楽再生を重視するならデノン「DHT-S216」やヤマハ「SR-C20A」、設置性やコスパという視点では、パナソニック「SC-HTB01」やハイセンス「HS214」も際立つ個性を持っていました。

SPEC

DENON「DHT-S216
●総合出力:非公開 ●スピーカー構造:2.2ch ●ユニット構成:25mmトゥイーター×2、45mm×90mmミッドレンジ×2、75mmサブウーファー×2 ● 接続端子:HDMI出力×1、HDMI入力×1、光デジタル音声入力×1、ステレオミニ×1、サブウーファー音声出力×1 ●外形寸法:890W×66H×120Dmm ●重量:3.5kg

HISENSE「HS214
●総合出力:108W ●スピーカー構造:2.1ch ●ユニット構成:44mm×100mmフルレンジ×2、78mmサブウーファー×1 ●接続端子:HDMI出力×1、光デジタル音声入力×1、同軸デジタル音声入力×1、ステレオミニ×1、USB ●外形寸法:650W×61.5H×95Dmm ●重量:2.1kg

JBL「BAR 5.0 MultiBeam
●総合出力:250W ●スピーカー構造:5.0ch ●ユニット構成:80mm×48mmフルレンジ×5、75mmパッシブラジエーター×4 ●接続端子:HDMI出力×1、HDMI入力×1、光デジタル音声入力×1、LAN、USB ●外形寸法:709W×58H×101Dmm ●重量:2.8kg

PANASONIC「SC-HTB01
●総合出力:80W ●スピーカー構造:2.1ch ●ユニット構成:14mmトゥイーター×2、40mmウーファー×2、80mmサブウーファー×1、80mmパッシブラジエーター×2 ●接続端子:HDMI出力×1、HDMI入力×1、光デジタル音声入力×1、USB ●外形寸法:430W×52H×130Dmm ●重量:1.8kg

YAMAHA「SR-C20A
●総合出力:70W ●スピーカー構造:2.1ch ●ユニット構成:46mmフルレンジ×2、75mmサブウーファー×1 ●接続端子:HDMI出力×1、光デジタル音声入力×2、ステレオミニ×1、USB ●外形寸法:600W×64H×94Dmm ●重量:1.8kg

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