ホームシアターのプロが、映画館のある家づくりに役立つ知識・ノウハウをお届けしていく連載企画。
後悔しないホームシアターづくりのために、ぜひお役立てください!
夜に音を出しても大丈夫?
「ヘッドホンなら問題なし!」
住環境に大きく左右されますが、深夜に映画館並の音量を出すのは隣近所にも家族にも迷惑になります。特にサブウーファーは振動を発するため、集合住宅での深夜利用はNGと考えたほうが賢明です。そこで検討したいのがヘッドホンです。思いっきり大音量で楽しめますし、重低音も出し放題。
Victor「EXOFIELD THEATER」は頭の外に音が定位し、スピーカーで聴いているかのように感じるワイヤレスシアターシステム。最大7.1.4chの再生に対応。個人の耳の特性に合わせた調整もできます。この製品のようにドルビーアトモスなどのイマーシブサウンド再生に対応した製品を選べば、ワンランク上の没入感を堪能できるはずです。(オーディオ・ビジュアル評論家 海上 忍 氏)
夜に音を出しても大丈夫?
「どのくらい音を出すか確認 低音に注意」
自身の話し声を基準にするとよいでしょう。住宅が密集している場合は、空気を伝搬する騒音が気になりがちですので、窓を閉めるだけでもいくらかの防音効果が期待できます。またシアターの低音は壁などを揺らして隣室に伝わりやすいものです。AVアンプにある「ナイトモード」を入れて低音を控え目にするのもひとつの手です。なお一般的に販売されている防音グッズでは吸収効果が期待できませんので、音量を大きくしたい場合は防音工事が必要になります。
ホームシアターの音はおよそ60〜100dB程度の音量になるといわれています。音は空気を伝搬する際に徐々に小さくなっていくので、隣家が遠ければそれほど心配する必要はありません。(オーディオ・ビジュアル評論家 鴻池賢三 氏)
このギモンに回答してくれた専門家
海上 忍 氏
VGP審査員
IT/AVコラムニスト
UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。デジタル家電やコンピューター・テクノロジー全般の執筆も行う一方で、エントリー層向けの柔らかいコラムを好み執筆する。
鴻池賢三 氏
VGP審査副委員長
オーディオ・ビジュアル評論家
メーカーにてAV機器の商品企画職、アメリカ・シリコンバレーのデジタルAV機器用ICを手掛けるベンチャー企業を経て独立。THX/ISF認定のホームシアターデザイナーとしても活躍する。