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レビュー

  • ELITE SCREENS 「シネテンション2」 圧巻のコスパで優れた
    平面性のスクリーン
    タブテンション構造を採用!

    取材・執筆 / 鴻池賢三
    2020年1月29日更新

    • VGP審査員
      折原一也

    • VGP審査副委員長
      鴻池賢三

コスパの高さと幅広い製品ラインアップが魅力

ホームシアターが盛んな北米を筆頭に、全世界で年間40万台のスクリーンを販売する「エリートスクリーン」。コストパフォーマンスの高さと幅広い製品ラインアップが魅力のスクリーンメーカーです。世界中に販売ネットワークを設けて、大量生産によるコストダウン化を図りながらも、「画質・機能・耐久性」のクオリティ面では一切妥協のない製品づくりが特長です。

  • 米国のカリフォルニアに本社を置く「ELITE SCREENS(エリートスクリーン)」。日本をはじめ、オーストラリア、フランス、中国など、多数のサテライトオフィスを構えて世界中にスクリーンを展開。家庭用から法人用まで、幅広い種類の製品を生産する今注目のメーカーです。

豊富なラインアップの中でも、特に注目したいモデルが「シネテンション2」。同社のハイエンドモデルで、幕面の平面性に優れる「タブテンション」構造を採用した電動巻き上げタイプです。価格は100インチ(16:9)のシネホワイトが¥204,000(税抜)。他メーカーのタブテンション付きハイエンドモデルと比べて半額近い価格に抑えられているから驚きです。

  • 電動スクリーン
    ELITE SCREENS
    「シネテンション2」
  • 84インチから、カスタム対応の多い180インチ(レイスベール素材は200インチも可能)まで、サイズを豊富に備えることも魅力。中国や台湾に自社工場もあり、オーダーメイドの特注スクリーンにも対応します。

スクリーンの生地は、標準の「シネホワイト」ほか、生地のトーンを抑えた「シネグレイ」、音響透過型素材の「アコースティックプロ1080P2」、リアプロジェクター用の「レイスベール」を用意。同梱の金具は壁付けと天井付けの両方に対応します。設置はブラケットを先に固定する方法で、設置場所の自由度も高く、4Kプロジェクターとの組み合わせも現実的です。

“タブテンション”で長期使用にも安心の平面性

気になるスクリーンの平面性は、一枚板に見えるほど高いです。映像の歪が抑えられることはもちろん、打ち上げ角度の大きい超短焦点プロジェクターとの組み合わせにも最適です。テンションを掛けている紐を通すタブは、幕面に近い素材で柔らかく、巻き上げた状態でも負担が少なく耐久性は抜群。幕面を下す際のモーター音は多少耳につきますが、異音はなく、もちろん鑑賞中は無関係で、むしろスクリーンを展開してから、ほぼ新品にも関わらず接着剤などによる異臭が皆無なことに驚きました。生産時に配慮していることがうかがえ、特に密閉性の高い専用室では嬉しいポイントです。

  • 両サイドからワイヤーで引っ張る「タブテンション構造」を採用したことで、最高精度を誇る平面性を実現。至近距離から投写するため、高い平面性が求められる超短焦点プロジェクターにも同社の巻き取り式モデルとして唯一対応します。

ケースは耐湿性を考慮した、アルミ素材のエナメル塗装仕上げで、多湿な日本の住環境や、湿度が高くなりがちな地下室での利用にも適しています。リモコンは、赤外線タイプに加えて、ラジオ(電波)タイプなどを付属した豪華仕様です。

  • 一般的な赤外線リモコンに加え、赤外線の届かない向き・場所からでも操作が可能なラジ オリモコンや壁用スイッチ、トリガーケーブルなど付属品が盛り沢山。さらに設置キットとして先付けタイプのブラケット、水準器、壁用ネジも同梱します。

コスパに優れた質実剛健な優秀スクリーン

肝心の画質もすこぶる良好。平面性の高さは、映像の歪みやレジズレ、ピンボケの抑制に直結します。4Kの高解像度映像も、プロジェクターの実力を最大限に引き出し、シャープかつ奥行情報も豊かに描写。どっしり落ち着いた画調は安心して大画面に没入できます。画面外のブラックマスクは近くで見るとローラーの跡が見えるなど、やや荒削りな部分はありますが、国際照明委員会が定める標準光源「D65」のホワイトの色味は適正でストレート。繊細な中間色も正確に表現した、まさに世界基準のスクリーンと言えるでしょう。

高品質なタブテンション電動スクリーンがこの価格で入手できるのは朗報です。ユーザー体験に影響を受けない部分は極力シンプルにすることで、手に届きやすい価格を実現したことは好印象で、同ブランドが世界から支持を集めている理由でもあります。「VGP2020」では、金賞を受賞したことも納得。シアター専用室はもちろん、リビングで短焦点プロジェクターと組み合わせるなど、カジュアル&クオリティを求める幅広いユーザーにお薦めしたい質実剛健な優秀スクリーンです。

  • ELITE SCREENS「シネテンション2」は、VGP2020のスクリーン部門において金賞を受賞!
ポーラースター~明るい部屋でも鮮明に見える生地も登場

豊富なラインアップを揃えるエリートスクリーン。リビングシアターなら、スクリーン生地「ポーラースター」もおすすめです。VGP審査員の折原一也氏からもコメントが届いています。

「迷光の影響を受けにくい自然光排除型の生地を採用し、照明下でもコントラストを確保しやすいグレー系の生地で、ゲイン値は1.3と高い輝度を確保しています。 3Dコンテンツの視聴でも約85%の偏光性を実現して。実際に映像を観ると、プロジェクターのポテンシャルを最大限に引き出すほど黒が締まり、迷光による影響の少なさも優秀です。白壁のリビングにもマッチする高コントラストのスクリーンで、日本の家庭に合った製品作りです。VGPでも企画賞を獲得した注目の生地です。」(折原一也)

  • ポーラースターの幕面。「VGP2020」では、「スクリーンゲイン1.3で明るく高コントラスト、80度の視野角を実現したグレイマット・スクリーンに対して。」技術賞を受賞しています。
  • ポーラースターの生地を採用した代表モデル、「ポーラーマックステンション」。写真は100インチモデルの「PM-100UH-PST」で価格は¥235,455(税抜)

LINEUP

ELITE SCREENS 「シネテンション2」 (リンク先はこちら
84インチ→¥143,636(税抜)
92インチ→¥197,091(税抜)
100インチ→¥204,000(税抜)
106インチ→¥208,545(税抜)
120インチ→¥241,818(税抜)
135インチ→¥255,182(税抜)
150インチ→¥282,000(税抜)
180インチ→¥460,545(税抜)
※価格は、スクリーン素材がシネホワイト、画面比率が16:9の場合

SPEC

●生地:シネホワイト(シネグレイ、アコースティックプロ1080P2、レイスベールに変更も可能) ●ゲイン:1.1 ●機構:電動巻き上げ(タブテンション付き) ●付属品:赤外線リモコン、ラジオ周波リモコン、壁用スイッチ、先付けブラケット、水準器、トリガーケーブル 他