CONTENTS
・東芝4K有機ELレグザが総合金賞を獲得!
・大橋伸太郎コメント(VGP審査委員長)
・鴻池賢三コメント(VGP審査副委員長)
・折原一也コメント(VGP審査員)
・岩井 喬コメント(VGP審査員)
・海上 忍コメント(VGP審査員)
・林 正儀コメント(VGP審査員)
・SPEC
東芝4K有機ELレグザが総合金賞を獲得!
国内最大級のオーディオビジュアルアワード、VGP2020 SUMMERの審査会において満場一致の支持を集め、「総合金賞」の栄誉に輝いた唯一のテレビが4K有機ELレグザ「X9400」および「X8400」です。
どちらも番組の詳細情報から画質特性を導き出して、さまざまな放送コンテンツを高画質化する「クラウドAI高画質テクノロジー」をはじめとする、東芝レグザ独自の映像技術をふんだんに盛り込んだプレミアムテレビです。とりわけX9400は贅沢な「ダブルエンジン構成」となっており、ノイズを落として精細感を高める映像処理を緻密に行なうことで、より一層、美しい映像を生み出します。音響面でも、総合出力142Wのマルチアンプ構成で10個のスピーカーを駆動する「レグザパワーオーディオX-PRO」を採用するなど、細部までクオリティに妥協がありません。
本稿では、VGPアワードで映像音響部会を担当する審査員6名が、4K有機ELレグザ「X9400」および「X8400」が総合金賞に輝いた背景を解説していきます。
大橋伸太郎コメント(VGP審査委員長)
「見る者を釘付けにする臨場感」
4K Ultra HDブルーレイ「フォードvsフェラーリ」は、時間のフィルターを感じさせる粒状感が背景に付加されていて、これをどう処理するか手際が問われる映像作品ですが、ハイエンド有機ELレグザ「X9400」は、ノイズの粒子がきめ細かく、浮つかない確かな映像のマチエール(絵肌)。超解像技術において、一歩先をいくことを証明しました。昼→夜→朝とレースの時間が推移していきますが、明暗変化への追従と光線描写に優れる有機ELの優位を活かして、見る者を釘付けにするほどの臨場感を味わわせてくれます。
高画質調整データベースに基づく、巧みな色空間処理の効果にも驚かされました。色とりどりのクルマが登場するテスト映像では、それぞれの車体色の微妙なニュアンスを発散し、あたかも実景を前にしているような錯覚をおぼえます。
鴻池賢三コメント(VGP審査副委員長)
「高画質を凝縮した48インチに注目」
クラウドAI高画質が画期的な4K有機ELレグザですが、超解像処理は以前から強くこだわってきた部分。地デジを高画質で楽しめることは評判でしたが、今回は新たにYouTubeやNetflixなど、重要性を増すネット配信の映像に対しても、各サービスの圧縮方式、解像度、フレームレートの違いに着目して、最適なアルゴリズムを適用する仕組みを搭載しました。
また、65型および55型では、独自の取り組みで放熱性をアップした新開発の「レグザ専用高コントラスト機ELパネル」が、さらなる高輝度の実現に貢献しています。ピークの輝度が増すことでコントラストがアップし、さらにガンマ特性を見直すことで低輝度の階調再現も豊かになりました。ダイナミックさと柔らさが共存する高画質は圧巻です。
そして筆者が特に注目してほしいのは、大きすぎない画面サイズ「48インチ」をラインアップしていること。有機ELならではの高画質を凝縮した「画質力」は新しい提案といえます。
折原一也コメント(VGP審査員)
「テレビの高画質を新次元に引き上げた」
薄型テレビで理想の高画質を探求し続けていると、最後に立ちはだかるのが、個別の映像ソースに対するマッチングです。これまでもAIを用いた高画質化に挑戦してきた東芝レグザですが、2020年モデルのX9400は、「ダブルレグザエンジン Cloud PRO」によって、ついに個別番組に対する専用画質チューニングにまで踏み込みました。
クラウドAI高画質テクノロジーは、レグザの画質担当者の知見によりクラウドに蓄積された画質パラメーターを家庭のX9400に送り込み、番組を専用画質チューニングで視聴できます。
クラウド技術を用いてユーザーが実際に視聴している番組にあわせて、自動的に最適化してくれるX9400およびX8400は、テレビの高画質を新たな次元に引き上げた、一歩先を行くテレビです。
岩井 喬コメント
「アニメ作品の種類まで判別できる」
東芝レグザはこれまでも地デジ品質の向上に力を入れてきましたが、X9400はクラウドAI高画質技術によってそのクオリティをさらなる高みへと押し上げました。ジャンルやコンテンツごとの画質特徴をクラウド上のデータベースに構築したもので、たとえばアニメ番組についても、かつてのセルアニメなのか、近年主流のデジタル2DCG彩色したものか、ディズニー作品などに代表される3DCGアニメであるのかを自動で判断し、各々に最適な処理を行ってくれます。
基本的な透明度の高さ、バランスのよさを軸に、セルアニメであれば撮影時の揺れを抑えたり、ベタ塗りCGでは輪郭線周辺のモスキートノイズの抑制を実施。作品を尊重し、過剰な処理をしないこともポイントであり、粗の少ない見通しのよい映像を楽しませてくれるでしょう。
海上 忍コメント(VGP審査員)
「テレビの楽しみ方を変えるパワー」
製品発表のたびに、その斬新な切り口で我々を驚かせてくれる東芝レグザ。特に今年は刮目の新機能が目白押しです。特にX9400では、高放熱プレートの採用(65型/55型)などハード面での新機軸もありますが、新開発の映像エンジン「ダブルレグザエンジン Cloud PRO」、サーバ上のデータを参照し高画質化を図る「クラウドAI高画質テクノロジー」、オンライン動画配信をより美しく見せる「ネット動画ビューティPRO」などソフトウェア寄りの技術革新が目立ちます。「おまかせAIピクチャー」も進化。室内の明るさや、照明の色温度の違いをリアルタイムで検出して画質調整を自動でおこなってくれます。
そして録画予約なしで見たい番組が「あとで」見られる、レグザならではの「タイムシフトマシン」や「みるコレ」にも対応。さらに音声操作機能「ハンズフリーレグザボイス」によって口頭で番組検索できるなど、快適な視聴スタイルも注目です。
林 正儀コメント(VGP審査員)
「サウンドも雄大なスケール」
総合金賞に輝いた4K有機ELレグザの魅力は、画質面だけに止まりません。とりわけX9400は、レグザ史上最強のオーディオシステム「レグザパワーオーディオX-PRO」を搭載し、合計出力142Wものパワーで10個のスピーカーを駆動。まさに画面から出てきたか!というクリアな音の定位に感嘆させられました。音像を画面の中央に引き上げる秘密のひとつが、背面上方に向けたトップトゥイーター(77型/65型/55型)。重低音バズーカも新設計されているほか、2ウェイのメインスピーカーも一新されました。また、ユニークな機能として、市販のスピーカーを繋げられる「外部スピーカー出力端子」も用意されています。
バレエ音楽「白鳥の湖」を視聴しましたが、バレリーナの動きにあわせて躍動する優雅なリズムや力強いハーモニーに包まれて、たちまち映像の世界に吸い込まれてしまいました。映画「ボヘミアン・ラプソディ」も、空間表現がグンと高まったことで臨場感が倍増。こだわり抜かれた新しいレグザサウンドをぜひ味わって下さい。
SPEC
[77X9400]¥OPEN(価格未定) 2020年秋発売予定
●パネル方式:有機EL ●画像数:3,840×2,160 ●内蔵チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地上デジタル×9、BS/110度CS×3 ●入出力端子:HDMI入力×7、USB×4、LAN×1(無線LAN対応)、光デジタル音声出力×1、同軸デジタル音声出力×1、アナログ音声出力×1ほか ●音声実用最大出力:142W ●消費電力(待機時):未定 ●外形寸法(W×H×D):未定 ●質量:未定
[65X9400]¥OPEN(実勢価格¥470,000前後) 2020年6月19日発売予定
●パネル方式:有機EL ●画像数:3,840×2,160 ●内蔵チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地上デジタル×9、BS/110度CS×3 ●入出力端子:HDMI入力×7、USB×4、LAN×1(無線LAN対応)、光デジタル音声出力×1、同軸デジタル音声出力×1、アナログ音声出力×1ほか ●音声実用最大出力:142W ●消費電力(待機時):約517W(0.4W) ●外形寸法(W×H×D):1,449×862×296mm(スタンド含む) ●質量:46.0kg(スタンド含む)
[55X9400]¥OPEN(実勢価格¥300,000前後) 2020年6月19日発売予定
●パネル方式:有機EL ●画像数:3,840×2,160 ●内蔵チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地上デジタル×9、BS/110度CS×3 ●入出力端子:HDMI入力×7、USB×4、LAN×1(無線LAN対応)、光デジタル音声出力×1、同軸デジタル音声出力×1、アナログ音声出力×1ほか ●音声実用最大出力:142W ●消費電力(待機時):約413W(0.4W) ●外形寸法(W×H×D):1,226×736×279mm(スタンド含む) ●質量:32.5kg(スタンド含む)
[48X9400]¥OPEN(価格未定) 2020年秋発売予定
●パネル方式:有機EL ●画像数:3,840×2,160 ●内蔵チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地上デジタル×9、BS/110度CS×3 ●入出力端子:HDMI入力×7、USB×4、LAN×1(無線LAN対応)、光デジタル音声出力×1、同軸デジタル音声出力×1、アナログ音声出力×1ほか ●音声実用最大出力:72W ●消費電力(待機時):約313W(0.5W) ●外形寸法(W×H×D):1,068×649×279mm(スタンド含む) ●質量:20.5kg(スタンド含む)
[55X8400]¥OPEN(実勢価格¥250,000前後) 2020年6月19日発売予定
●パネル方式:有機EL ●画像数:3,840×2,160 ●内蔵チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地上デジタル×3、BS/110度CS×3 ●入出力端子:HDMI入力×4、USB×2、LAN×1(無線LAN対応)、光デジタル音声出力×1、同軸デジタル音声出力×1、アナログ音声出力×1ほか ●音声実用最大出力:72W ●消費電力(待機時):約362W(0.4W) ●外形寸法(W×H×D):1,226×753×229mm(スタンド含む) ●質量:19.5kg(スタンド含む)
[48X8400]¥OPEN(実勢価格¥220,000前後) 2020年6月19日発売予定
●パネル方式:有機EL ●画像数:3,840×2,160 ●内蔵チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地上デジタル×3、BS/110度CS×3 ●入出力端子:HDMI入力×4、USB×2、LAN×1(無線LAN対応)、光デジタル音声出力×1、同軸デジタル音声出力×1、アナログ音声出力×1ほか ●音声実用最大出力:72W ●消費電力(待機時):約280W(0.5W) ●外形寸法(W×H×D):1,068×663×229mm(スタンド含む) ●質量:16.5kg(スタンド含む)